風物詩
颪(おろし) 「木枯らし」が平野で吹きすさぶ一方、 各地の名峰からは 「颪」(おろし)とか「空っ風」(からっかぜ)呼ばれる 山や丘から(主に太平洋側の)平地に 強い風が吹き降りてきます。 シベリアから日本海を渡ってきた冷たい北風は、 まず日本海側の地…
炬燵開き(こたつびらき) 「炬燵」(こたつ)の歴史 「炬燵」の起源 江戸時代の「炬燵」 「掘りこたつ」は明治時代から 昭和中期から昭和後期は木炭から豆炭に 「電気こたつ」の登場 現代の電気こたつ 炬燵にみかん 炬燵開き(こたつびらき) 江戸時代、暖…
旧暦10月10日は 「十日夜」(とおかんや、とおかや)です。 「十日夜」は、東日本を中心に行われる 秋の収穫祭です。 令和5(2023)年の旧暦10月10日は 11月22日[水]ですが、 旧暦10月10日をそのまま1ヶ月ズラした 新暦の「11月10日」に実施する地域が多く、 …
冬になると、天気予報やニュースに 「寒気」(かんき)や「寒波」(かんぱ)という言葉が、 頻繁に出てきます。 令和5年11月18日のニュース 「寒気」と「寒波」 気象用語の「寒気」と「寒波」 【気象用語】「寒気」とは 気象用語の「寒波」とは 「寒気」と「寒波…
6/16は「和菓子の日」です。 嘉祥元(848)年の今日、時の仁明天皇が 16個の菓子や餅を神前に供えて、 疾病除けと健康招福を祈ったという故事から 昭和54(1979)年)に「全国和菓子協会」が 制定しました。 嘉祥の儀 嘉祥の日 公家 武家 江戸時代、「嘉祥」の…
令和5年の「木枯らし1号発表」 凩(こがらし) 木枯らし1号 令和5年の「木枯らし1号発表」 東京で木枯らし1号吹く 3年ぶり#Yahooニュースhttps://t.co/JzHQXQhxnq — おりん (@Hb4E7) November 13, 2023 11月13日(月)、気象庁は東京地方に 「木枯らし1号」が…
晩秋から冬にかけて降る、 急にパラパラと降ってしばらくすると止む、 一時的に降ったり止んだする雨のことを 「時雨」(しぐれ)と言います。 時雨(しぐれ) 時雨(しぐれ)の別名 時知る雨(ときしるあめ) 運び雨(はこびあめ) 入液(にゅうえき) 液雨…
黄葉(こうよう) 黄葉 奈良時代の紅葉は「黄葉」のことだった⁉ 葉が黄色くなる仕組み 褐葉の仕組み 黄落(こうらく) 黄葉(こうよう) 黄葉 広葉樹の銀杏(いちょう)や欅(けやき)、 櫟(くぬぎ)、橅(ぶな)など、 黄色くなる葉を「黄葉」(こうよう)…
紅葉(もみじ) 語源 紅葉が色づく条件・・・赤く染まる葉 楓:色見草(いろみぐさ) 使う時期による「紅葉」に関連する季語 紅葉(こうよう) 初紅葉(はつもみじ) 薄紅葉(うすもみじ) 斑紅葉(むらもみじ) 照紅葉(てりもみじ) 紅葉かつ散る・色葉散…
「紅葉狩り」(もみじがり)とは、 野山に出かけて紅葉を楽しむことを言います。 紅葉狩り(もみじがり) 「紅葉狩り」の「狩り」とは? 「紅葉狩り」の歴史 『万葉集』では「黄葉」⁈ 平安貴族が「紅葉狩り」を楽しむようになる 庶民に定着したのは江戸時代 …
昔から「天高く馬肥える秋」と言われるように、 秋は空が青く、高い日が多くなります。 「天高く馬肥ゆる秋」は時候の挨拶として、 「寒露」の時期に、手紙などを出す際に、 使われています。 「天高く馬肥ゆる秋」とは 「秋高く塞馬肥ゆ」 秋の空はあんなに…
「夜半の秋」(よわのあき)とは、 とっぷりと更けた秋の夜のことを言います。 「夜半」 「よわ」?「やはん」? 気象用語としての「夜半」(やはん) 日本の文学作品の中で使われる「夜半」(よわ) 夜半の春・夏・秋・冬 「夜半」の類語(夜中/真夜中/深夜…
「お月見」と言うと、 旧暦八月十五日の「十五夜」が有名ですが、 日本では古来もうひとつ、 旧暦九月十三日の「十三夜」もまた 美しい月であると重んじられていました。 令和5年の「十三夜」は10月27日(金)です。 日本独自の風習 「十五夜」「十三夜」「…
秋の夜(あきのよ) 秋の夜長(よなが) 「秋の夜長」に似た言葉はある? 秋の灯、秋の燈、秋燈(あきのひ、あきともし、しゅうとう) 燈下親しむ 夜業(よなべ) 夜学(やがく) 秋の夜(あきのよ) 「秋の夜」は、特に、空気が澄んで 月明りも清らかな夜の…
晩秋になるにつれ、 「露」が「霜」になるかと思われる程に 寒さを覚えるようになります。 冬の寒さとはまた違う、 どこか心細く寂しい肌寒さです。 秋の寒さを表現する言葉には、 色々なものがあります。 秋寒(あきさむ) 肌寒(はださむ) 薄寒(うそさむ…
10月23日は「おいもほりの日」です。 おいもほりの日 サツマイモの収穫時期 サツマイモの収穫方法 10/13 サツマイモの日 おいもほりの日 「おいもほりの日」は、 包んで焼くだけで簡単に美味しい石焼いもが 完成する「石焼いも®黒サンホイル」など、 様々な…
歳時記において、 「花」と言えば「桜」、 「月」と言えば「秋の月」というように、 「虫」と言えば「秋に鳴く虫」を指します。 虫の音(むしのね) 秋の虫の声 蟋蟀(こおろぎ) 虫聞き(むしきき) 虫選び 虫の季語 虫時雨(むししぐれ) 虫の闇 昼の虫 残…
いよいよ実りの季節です。 一般的に稲の収穫時期は9月〜10月頃で、 この頃に「稲刈り」をする地域が多いようです。 この時期には、 その年の稲が無事に収穫されたことを祝い、 来年も豊作であることを祈願する 「秋祭り」なども各地で行われます。 実ほど頭を…
元禄7(1694)年の10月12日、 「奥の細道」などで数多くの名句を詠んだ 俳聖・松尾芭蕉が亡くなりました。 「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」は、 漂泊の一生を締めくくる、生前最期の句です。 松尾芭蕉 旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 芭蕉の最期 辞世の句では…
日本の国土は、 森林が約66%を占め、 そのうちの約50%が「天然木」、 40%が杉や檜などの「人工林」、 残りは「竹林」などだそうです。 「竹」には独特の四季があります。 「竹」は、春には筍(たけのこ)を育てるため、 親竹はその勢いを弱めて 秋のよう…
九月九日の「重陽の節句」は、 平安貴族の宮中行事であり、 江戸時代には「五節句」に制定されて、 盛大に行われていたようですが、 明治以降は次第に忘れ去られてしまいました。 ただ今でも、地方によっては 「御九日」(おくにち)と呼ばれて、 収穫を感謝…
日本人は、「十五夜」の満月は勿論のこと、 欠けていく月も細やかに愛でました。 虧月(きげつ) 欠けていく月 十六夜(いざよい) 立待月(たちまちづき) 居待月(いまちづき) 臥待月(ふしまちづき) 更待月(ふけまちづき) 二十三夜月(にじゅうさんや…
宵の間に見られる月。 「宵」(よい)とは、 日が暮れて間もない頃の時間帯を指すため、 夕方に現れて夜には沈んでしまう月のことを 言います。 同様の意味の言葉に 「夕月」というのがありますが、 「宵月」という場合は 特に旧暦の8月2日から7日頃の月を指…
旧暦の八月十五日の今日は「十五夜」です。 日本では古来より、「お月見」と言って、 団子や薄(すすき)を供えて、月を愛でる風習が あります。 「お月見」 「お月見」の由来 「三月見」(「十五夜」「十三夜」「十日夜」) 月待ち(つきまち) 「お月見」…
本日、令和5(2023)年は9月29日は「十五夜」。美しい月を眺めるお月見の日です。 十五夜とは 中秋の名月? 仲秋の名月? 仲秋の名月 中秋の名月 十五夜は満月とは限らない? 閏月の月見 月見どろぼう 月を飲む 「十五夜」の別名 三五夜(さんごや) 名月(め…
月の影の模様が「ウサギ」に見えることから、 古くから「月ではウサギが餅を搗いている」と いう伝承があります。 月とウサギ 月とウサギの伝説 餅つき 月の模様 月の模様の正体は? 月とウサギ 「満月」の時、月を見ていると、 月の表面には何か模様がある…
江戸時代、「新月」も間近の 陰暦の正月と七月の二十六日夜半に、 月の出るのを待って拝む 「二十六夜待」(にじゅうろくやまち)という行事が 江戸を中心に盛んに行われ、 一般に「六夜待」(ろくやまち)と称しました。 なお、本来は正月と七月でしたが、 …
「秋の七草」と言えば、萩・尾花・ 葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗です。 www.linderabell.com 昭和10(1935)年に、毎日新聞社の前身の 「東京日々新聞社」(とうきょうにちにちしんぶん)が「秋の七草」とは別に 「新・秋の七草」を選ぼうという試みがなされ、 …
「秋の七草」と言えば、 「萩」(ハギ)・「尾花」(オバナ=ススキ)・ 「葛」(クズ)・「撫子」(ナデシコ)・ 「女郎花」(オミナエシ)・「藤袴」(フジバカマ)・ 「桔梗」(キキョウ)です 。 「秋の七草」は、『万葉集』に収録されている 奈良時代の歌人、山上憶良(やま…
放生会(ほうじょうえ)とは 放生池(ほうしょうち) 全国で行われている「宝生会」 「筥崎宮放生会」(ほうじょうや) 宇佐神宮 石清水八幡宮 鶴岡八幡宮 興福寺 放生寺 放生会(ほうじょうえ)とは 仏教の「生き物を殺してはならない」という 戒めに基づく…