うまずたゆまず

コツコツと

風物詩

花嵐(はなあらし)

桜の花が咲く頃は、 冬と夏の季節風の変わり目で、 日本列島を前線が通過して 小さな低気圧が発生しやすくなるため、 天気が不安定になり、 荒れ模様になるような気がします。 ぐっと冷え込んで「花冷え」になったり、 花を散らさんばかりに「桜雨」が降った…

4月1日は「エイプリルフール」、ネタバラシはその日のうちに!

4月1日は「エイプリルフール(April Fool)」。 普段は嘘をついてはいけませんが、 この日だけは大手を振って嘘をついてもよい日とされています。 一体、なぜこんな風習が始まったのでしょうか? 最低限のマナーもあるはず。 エイプリルフールとは エイプリル…

春塵、黄塵、黄砂、霾(つちふる)

春のもろもろの風に吹かれて舞い上がり、 ふと気が付くと、塵や埃が床やテーブルの上に うっすらと降り積もっています。 この小さな塵や埃のことを 「春塵しゅんじん(春の塵はるのちり・春埃はるぼこり)」 と言います。 塵や埃は年中あるのですが、 春にな…

「桜」の儚さや美しさからつけられた異名

「桜」(さくら)の別名は、 咲いて散るその儚さや美しさからつけられた 別名があります。 別名の方が桜の儚さと美しさを 直感的に感じられるのではないでしょうか。 曙草(あけぼのそう) 夢見草(ゆめみぐさ) 手向け花(たむけばな) 挿頭草(かざしぐさ) …

春の雨(はるのあめ)

春に降る雨は、降り方の強弱など 様々なものがあります。 「雨」にはどこか暗さを含むものですが、 「春の雨」には、 春特有の華やぎが感じられます。 春の雨(はるのあめ) 寒明けの雨(かんあけのあめ) 春霙(はるみぞれ) 木の芽雨(きのめあめ) 甘雨(…

全国の一本桜

樹齢千年を超える古木や伝説が残る名木など、 大きく枝を広げて咲き誇る一本桜を 例年の見頃の時期と併せてまとめて ご紹介します。 小岩井農場の一本桜 「石割桜いしわりざくら」 「三春滝桜みはるたきざくら」 「石戸蒲ザクラいしとかばざくら」 「吉高の…

花見に関連する語

桜がほら咲きの頃から、 満開時を経て、落花の頃までの 短い期間の桜の花を大いに楽しむことを 「花見」(はなみ)と言います。 「観桜」(かんおう)とも言います。 桜花を訪ねて山野を逍遥し、 桜の美しさを観賞することは、 「桜狩」(さくらがり)と言い…

時間によって趣の変わる「桜」

同じ一本の「桜」の木が、 朝、昼、夕、夜と時間によって 同じ木とは思えぬほど、 花の趣に変化が生じます。 「お花見」のおススメ時間帯は? 朝桜(あさざくら) 夕桜(ゆうざくら) 夜桜(よざくら) 花篝(はなかがり) 花あかり 桜月夜(さくらづきよ) …

雀隠れ、「雀」の名前が付く植物

春の季語となっている「雀」は多いです。 「恋雀」(こいすずめ)、「雀交る」(すずめさかる)、 「雀の巣」(すずめのす)、「孕み雀」(はらみすずめ)、 「雀の子」(すずめのこ) などなどです。 そもそも「雀」という語は、 「小鳥」全般を指す言葉でもあったよ…

彼岸西風(ひがんにし)

「春の彼岸」の前後に吹く西風を 「彼岸西風」(ひがんにし)と言います。 柔らかな西風もありますが、 発達した低気圧が日本海を通過した後などに 気圧配置が一時冬型に戻ることから、 「寒の戻り」を感じさせる寒気を含んだ 西風もあります。 同じ頃に吹く…

かわひらこ

かわひらこ 初蝶(はつちょう) 胡蝶の夢(こちょうのゆめ) かわひらこ 現在、普通に使われている蝿(はえ)、蜂(はち)、 蝉(せみ)、飛蝗(ばった)、蜻蛉(とんぼ)など 多くの虫の名称は全て日本古来の大和言葉です。 ところが「蝶」(ちょう)の呼び名は、 後に…

山菜採り(さんさいとり)

3月に入り、雪が溶けた始める頃になると、 春の行楽の一つ「山菜採り」(さんさいとり)は 始まります。 「山菜採り」の歴史は、 5000年以上前にも遡ると言われ、 日本では最大の縄文遺跡である 「三内丸山遺跡」からタラの芽の種が 発見されています。 kafu…

摘み草

「摘み草」とは、春の初め頃、 春の野に出て雑菜や草花を摘むことです。 春の野で草などを摘む「摘み草」は、 古代から春の行事として親しまれてきました。 『万葉集』にも、「摘み草」の様子を詠んだ 歌が収録されています。 「春日野に 煙立つ見ゆ 娘子(…

春炬燵(はるこたつ)

春炬燵(はるこたつ) 「炬燵塞ぐ」(こたつふさぐ)、「炬燵納む」(こたつおさむ) 炬燵(こたつ)を仕舞うタイミング 炬燵はいつまで出しとく? 片付ける目安は最低気温15℃ 地域別、炬燵を片付ける目安 <北海道>梅雨明けまで出しておいてOK <東北>5月…

草萌(くさもえ)

草の芽が出始めること、 春になって草が一斉に芽を出すことを 「草萌」(くさもえ)と言います。 www.linderabell.com 下萌(したもえ) 草青む(くさあおむ) 駒返る草(こまがえるくさ) 草の芽(くさのめ) ものの芽 木の芽(このめ) 木の芽時(このめど…

梅花祭(ばいかさい)

菅原道真公をご祭神として祀っている 京都の「北野天満宮」は、全国約1万2000社の 天満宮・天神社の総本山です。 そんな「北野天満宮」では、900年以上も前から 御祭神・菅原道真公の命日に当たる2月25日に 例祭「梅花祭」(ばいかさい)を開催しています。 …

野焼き・山焼き

早春、野原の枯れ草などを焼くことを。 春先の晴天で風のない日に、 新芽が出る前に野山の枯草を焼くことを 「野焼き」「山焼き」と言います。 「野焼き」「山焼き」は春の季語で、 全国各地で行われる日本の伝統行事です。 野焼き 「野焼き」とは 焼野(や…

えんぶり

www.youtube.com 「えんぶり」は、例年2月17日から20日、 青森県八戸市周辺で行われている 豊作を祈る田植えの踊りの行事です。 「えんぶり」について えんぶりの起源 えんぶりの語源 えんぶりの歴史 えんぶりの特徴 「えんぶり」の行事日程 「えんぶり」に…

春一番(はるいちばん)

春一番 「春一番」の影響 「春一番」の由来 「春一番」という言葉が定着する過程 2/15「春一番名付けの日」 気象庁による「春一番」の定義 春一番 「春一番」(はるいちばん)は、 「立春」を過ぎて最初に吹き荒れる 温かく強い南風のことを言います。 春の…

薄氷(うすらひ)

「立春」も十日を過ぎて、少しずつ、 春の気配が立ち上ってきました。 そんな頃に薄々と張る氷を 「薄氷」(うすらい)と言います。 薄氷(うすらひ) 浮氷(うきごおり) 氷解(こおりとく) 凍解(いてどけ) 薄氷(うすらひ) 「薄氷」(うすらひ)とは、 …

みちのく五大雪まつり

「みちのく五大雪まつり」とは、 北東北の冬を代表する 5つの雪まつりの総称です。 ❄「八戸えんぶり」 ❄「弘前城雪燈籠まつり」 ❄「いわて雪まつり」 ❄「なまはげ柴灯まつり」 ❄「かまくら(横手の雪まつり)」 八戸えんぶり青森県八戸市 青森県の八戸地方を代…

流氷(りゅうひょう)

北海道東部のオホーツク海沿岸では、 1月中旬から3月下旬頃、 北の方から押し寄せて来る 「流氷」を見ることが出来ます。 日本で唯一、北海道でしか体験出来ない 冬の風物詩です。 流氷(りゅうひょう) 冬の北海道風物詩「流氷」 「流氷」が見れる地域と「…

2月6日は「海苔の日」です

海苔は「運草」(うんぐさ)とも呼ばれ、 縁起物として扱われてきました。 かつては海苔の生産が不安定だったため 海苔が手に入るのは運が良いことだった からです。 そんな海苔の採取や乾燥は 冬から春にかけての仕事です。 「海苔の日」 寒海苔(かんのり…

早春の寒さに関する言葉

暦の上では「寒」が明けて、 「春」を迎えてはいるものの、 まだまだ寒い日が続きます。 早春(そうしゅん) 余寒(よかん) 春寒(はるさむ) 冴返る(さえかえる) 遅春(ちしゅん) 春浅し(はるあさし) 三寒四温(さんかんしおん) 早春(そうしゅん) …

寒灸(かんきゅう)

一年で一番寒いと言われる「大寒」の頃は、 風邪や体の冷えに気を付けたいこの頃ですね。 寒中にすえる灸を 「寒灸」(かんきゅう、かんやいと)と言います。 「寒灸」は、昔から、四季の中で 最も効能が多いと言われてきました。 「二十日灸」(はつかきゅう…

寒糊(かんのり)

掛軸の裏打や文化財の修復に使用される 特殊で貴重な「でんぷん糊」である 「古糊」(ふるのり)は、 「寒の内(寒中)」に作るため、 「寒糊」(かんのり)とも呼ばれます。 www.linderabell.com 「でんぷん糊」は、穀物や芋類などの 植物から採れるでんぷん…

寒の水(かんのみず)

「寒の水」(かんのみず)とは、 1月5日前後の「小寒」から 「立春」の前日「節分」までの 「寒の内(寒中)」の期間の水のことを言います。 一年間で最も寒さが厳しい 「寒の内」の水は痺れるほどに冷たく、 どこまでも透徹しています。 「寒九の水」(かんく…

寒晒し(かんざらし)

「寒中」に、食品や布といった物を 「寒風」や「寒の水」に晒して置くことを 「寒晒(寒曝)」(かんざらし)とか 「寒風干し」(かんぷうぼし)と言います。 www.linderabell.com 寒さの厳しい時期の「寒の水」は、 質が最も良く柔らかな味で、雑菌が少なく…

冬期に是非やっておきたい「寒晒し」

寒晒し(寒起こし・冬耕起) 寒肥(かんごえ、かんぴ) 寒晒し(寒起こし・冬耕起) 寒中に是非やっておきたいのは、 畑に霜が降りる厳寒期に土を掘り起こし、 その時に出来た土の塊を寒気に当てる作業です。 「寒晒し」「寒起こし」「冬耕起」と言います。 長…

寒晒粉(かんざらしこ)

「大福餅」や「白玉団子」など、 もちもちとしたお菓子を作るのに 使われる「白玉粉」は、 「寒中」に沈殿作業を繰り返して乾燥させるため、 別名「寒晒し」または「寒晒粉」(かんざらしこ) と 言います。 「寒晒粉」の原料は「糯米」(もちごめ)です。 糯米を…