うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「雷乃発声」

「かみなりすなわちこえをはっす」 と読みます。 春の訪れとともに、恵みの雨を呼ぶ雷が 遠くの空で鳴り始める頃です。 「立春」以降に鳴る雷のことを 「春雷」(しゅんらい)または「春の雷」(はるのらい)言います。 「春雷」は春の到来を伝えると言われ…

七十二候「櫻始開」

「さくらはじめてひらく」と読みます。 「桜」(さくら)は、 日本の春の花代表と言える樹木です。 linderabella.hatenadiary.com 「桜」と言えば「花見」。 「花見」と言えば、 食べたり飲んだりすることも欠かせないですよね。 豊作祈願の行事では、 桜の…

春分の日

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として 国民の祝日として定められています。 因みに、秋分の日は 「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」です。 国民の祝日に定められる以前には、 「春季皇霊祭」といって、 宮中の先祖の霊を祀る日…

「春分の日」「秋分の日」が祝日になった理由

「春分の日」「秋分の日」は、元々日本では、 「お彼岸」であって先祖を祭る日でした。 またお彼岸に最も近い「戊」の日は、 「社日」として氏子が氏神たる神社に参詣し、 春は「五穀豊穣」を祈り、秋は実りある「収穫に感謝する」 習わしがありました。 明…

春の社日・秋の社日

「社日」は「雑節」の一つで、 「産土神様」(うぶすながみさま)を祀る日です。 社日とは 社日の日にち 社日の禁忌 各地で行われる社日のお祭り お地神さん(徳島県) お社日様(長野県小県郡) お潮井取り(福岡県・筥崎宮) 探湯神事(群馬県・社日稲荷神…

七十二候「雀始巣」

「すずめはじめてすくう」と読みます。 田畑や人家のすぐそばに棲息する雀(すずめ)は 日本人にとって最も身近な存在で、 古くは『古事記』や『日本書紀』に登場し、 その頃から今と変わらず、「雀」と漢字で書かれています。 「舌切り雀」などの昔話や、童…

二十四節気「春分」

「春分」は二十四節気のひとつで、 昼と夜の長さがほぼ同じになり、 この日を境に昼間の時間が長くなっていきます。 地球の赤道を延長した天の「赤道」と 太陽の通り道の「黄道」が ちょうど交差したところが「黄径0度」。 「春分」とは、 太陽がちょうど「…

桜の開花と桜前線

令和5(2023)年3月14日、 東京の靖国神社の桜が開花したと発表されました。 今年、全国で初めての「ソメイヨシノ」開花発表となります。 令和2(2020)年や令和3(2021)年と並び、 観測史上最も早い開花だそうです。 平年より10日早く、昨年より6日早い開花発表…

お花見

お花見の歴史 花見と田の神信仰 桜(さくら) 日本三大桜 日本三大桜の名所 日本三大夜桜の名所 桜の開花と桜前線 桜の食べ物 桜餅 あんぱん 桜茶 お花見の歴史 「桜」は日本において特別な花木です。 「桜」と言えば「花見」がつきものです。 お花見の起源…

お彼岸

暑さ寒さも彼岸まで・・・。 「春分の日」と「秋分の日」は昼夜の長さがほぼ等しく、 気候の変わり目でもあり、 この頃になると、冬の寒さも夏の暑さも薄れて、 過ごしやすい気候になっています。 お彼岸とは お彼岸の期間 令和5(2023)年「お彼岸」の日程…

七十二候「菜虫化蝶」

「なむしちょうとなる」と読みます。 「菜虫」が蛹(さなぎ)から美しい蝶になり、 春の柔らかな光を全身に受けて、春の野を自由に飛び回ります。 いよいよ本格的な春の到来です。 「菜虫」とは、大根や蕪などのアブラナ科の菜っ葉を食べる 「モンシロチョウ…

七十二候「桃始笑」

「ももはじめてさく」と読みます。 読んで字のごとく、 桃の蕾がほころび、花が咲き始める頃となりました。 昔は花が咲くことを「笑う」と表現しました。 桃は枝から直接くっつくように、 溢れんばかりに密集して咲くのが特徴です。 上品な白から淡いピンク…

二十四節気「啓蟄」

今日から二十四節気の3番目「啓蟄」。 前節の「雨水」以来、春の雨の潤いにより、 植物は芽吹きの季節を迎えてますが、 太陽の高度も上がり、大地が温まり出して、 虫や小動物も目覚めの時季を迎えます。 「啓」の字には「開く」という意味があり、 「蟄」…

七十二候「蟄虫啓戸」

「すごもりのむしとをひらく」 と読みます。 春の日差しの温もりを感じて、 戸を啓いて外に顔を出すかのように、 土中で冬ごもりをしていた虫達を始め、 カエルやヘビ、トカゲなど、 様々な生き物が姿を見せてくれる頃です。 二十四節気「秋分」の 次候「蟄…

上巳の節句・桃の節句・雛祭り

3月3日の「上巳の節句」は、 雛祭りは女の子の幸せと健やかな成長を願う行事です。 「桃の節句」「雛祭り」とも言います。 「上巳の節句(雛祭り)」の起源 桃の節供 「飾り雛」の始まり 「流し雛」と「吊るし雛」 雛の国見せ 初節句 お祝いの仕方 雛納め 「…

「雛飾り」の種類

3月3日の「桃の節句」は、 お雛様を飾り、女の子の健やかな成長を願う行事です。 段飾り 内裏雛だいりびな 三人官女さんにんかんじょ 五人囃子ごにんばやし 随身ずいじん 三仕丁さんじちょう 出飾り 親王飾り 立雛 市松人形 つるし雛 流し雛 段飾り 「段飾…

「雛祭り」の食べ物

雛祭りのお菓子 菱餅 ひなあられ 香川県「おいり」 桜餅 草餅 京都の菓子「引千切(あこや餅)」 長崎の伝統菓子「桃カステラ」 金平糖(こんぺいとう) 雛祭りの飲み物 白酒 桃花酒(とうかしゅ) 雛祭りの定番料理 ちらし寿司 手まり寿司 雛そば(ひなそば…

七十二候「草木萠動」

「そうもくほうどう」と読みます。 新しい命が一斉に芽生え始める頃です。 冬の間に蓄えていた生命の息吹が外へ現れて出て来て、 木の芽は綻び、地面からは草の芽が一斉に顔を出します。 「萠動」とは草木が芽吹くことで、 物事の起こる兆候が現れるいう意味…

七十二候「霞始靆」

「かすみはじめてたなびく」と 読みます。 春の山野に春霞が横長に薄くたなびき始める頃と 言われています。 「霞」(かすみ)は、 遠くの景色がぼやけていている現象を言います。 春になり気温が少しずつ上がり始めると、 大地が潤いを帯び、 冬の乾燥して…

二十四節気「雨水」

「雨水」(うすい) とは、 降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃のこと。 江戸時代に発行された『暦便覧』(こよみびんらん)には、 「陽気地上に発し雪氷とけて雨水となれば也」 とあります。 暖かい陽気になってきて雪や氷が解け、雨水になる、 という…

七十二候「土脉潤起」

「つちのしょううるおいおこる」 と読みます。 冷たい雪が暖かい春の雨に変わり、大地に潤いを与える頃。 寒さもゆるみ、眠っていた動物も目覚めます。 冬の間は空気が非常に乾燥しているので、 雨が降る確率も低くて土も乾きがちです。 春が近づいて来るに…

七十二候「魚上氷」

「うおこおりをいずる」と読みます。 寒い冬の時期は凍った水の下でじっと春を待っていた魚達も、 暖かさを感じて元気よく氷の上に飛び跳ねてきます。 この時期によく見られる春先の薄く張った氷や解け残った氷は、 「薄氷」(うすらい)とか「春の氷」「残…

七十二候「黄鴬見睨」

「うぐいすなく」と読みます。 「黄鶯」(こうおう)は、スズメ目コウライウグイス科の 「高麗鶯」(学名:Oriolus chinensis)という種の鳥です。 全体に黄色で、尾や翼の先、目から後頭部にかけて黒くなっています。 China、朝鮮半島、東シベリアに分布し…

二日灸

「二日灸」は、 旧暦の「2月2日」と「8月2日」にお灸を据えると、 通常の何倍も効果があり、 無病息災で暮らせるとされる日のことです。 令和5(2023)年は「2月21日」、「9月16日」が その日に当たります。 「病気や災難に遭わずに無病息災でその年を暮らせる…

二十四節気「立春」

「立春」は、現代の日本では、国立天文台の観測によって、 「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」とされています。 令和5(2023)年の「立春」は2月4日になります。 「立春」とは、 「二十四節気」において春の始まりに当たります。 江戸時代に発行された…

「立春大吉」で厄払い⁈

立春の早朝、禅寺では、 入口に「立春大吉」 と書いた紙札を貼る習慣があります。 厄除けとして、家の鬼門にこの紙札を貼るご家庭もあります。 この文字は、縦書きすると左右対称になり、 一年間災難に遭わないというおまじないです。 「立春大吉」とは、 春…

「年内立春」「新年立春」「朔旦立春」とは?

「立春」と同様、「旧正月」も新しい年の始まりと言われます。 日にちが近いために混同されがちですが、 「立春」と「旧正月」は全くの別の物です。 「立春」は「太陽」の運行を元にした暦であるのに対し、 「旧正月」は「月」の満ち欠けに基づいた暦ですか…

立春朝搾り

令和5(2023)年2月4日は、 二十四節気の一番目「立春」(りっしゅん)です。 旧暦では「お正月」。 春の始まりを祝うおめでたい日に当たります。 前日の「節分」の夜から一晩中もろみを搾り続け、 「立春」の日の未明に搾り上がったばかりの生原酒を瓶に詰め、 …

七十二候「東風解凍」

「はるかぜこおりをとく」 と読みます。 春の兆しとなる柔らかな風が東の方からが吹き、 冬間に張りつめた厚い氷を溶かし始める・・・ まさに春の訪れを表した候です。 「はるかぜ」と読んでいますが、 東の風と書いて「こち」と読み、 「東風」が吹くように…

卯月八日(うづきようか)

「お山始め」「花見八日」などとも呼ばれ、 旧暦の「卯月八日」(4月8日)に、 山の神が田へ降りて来るのを迎える祭日です。 令和5(2023)年は5月27日になります。 元々4月8日は、「灌仏会」として釈迦の生誕を祝う日ですが、 それとは別に、 民間ではこの時…