うまずたゆまず

コツコツと

寒の内

寒気(かんき)

冬になると天気予報やニュースに 頻繁に出てくるのが、「寒波」(かんぱ)や 「寒気」(かんき)という言葉です。 寒気(かんき) 寒波(かんぱ) 寒冷(かんれい) 寒きびし(かんきびし) 寒苦(かんく) 寒威(かんい) しばれ 寒気(かんき) 周りの空気…

冬将軍(ふゆしょうぐん)

二十四節気「大寒」を迎え、 天気予報では「冬将軍」という言葉が 聞かれるようになりました。 冬将軍とは? シベリア気団 なぜ「冬将軍」と呼ばれるようになったのか? ナポレオンを襲った「冬将軍」 冬将軍とは? 「冬将軍」とは、「シベリア気団」、 もし…

寒紅(かんべに)

「寒紅」(かんべに)とは、 「寒中」に作られた口紅のことです。 「寒中」に作った「紅」は、 品質が良いばかりでなく薬効も高く、 更に色が特に鮮明で美しいとされ、 猪口などに塗り付けた「小町紅」は 「寒」の時期によく売れました。 中でも「寒中の丑の…

2月6日は「海苔の日」です

海苔は「運草」(うんぐさ)とも呼ばれ、 縁起物として扱われてきました。 かつては海苔の生産が不安定だったため 海苔が手に入るのは運が良いことだった からです。 そんな海苔の採取や乾燥は 冬から春にかけての仕事です。 「海苔の日」 寒海苔(かんのり…

寒灸(かんきゅう)

一年で一番寒いと言われる「大寒」の頃は、 風邪や体の冷えに気を付けたいこの頃ですね。 寒中にすえる灸を 「寒灸」(かんきゅう、かんやいと)と言います。 「寒灸」は、昔から、四季の中で 最も効能が多いと言われてきました。 「二十日灸」(はつかきゅう…

寒糊(かんのり)

掛軸の裏打や文化財の修復に使用される 特殊で貴重な「でんぷん糊」である 「古糊」(ふるのり)は、 「寒の内(寒中)」に作るため、 「寒糊」(かんのり)とも呼ばれます。 www.linderabell.com 「でんぷん糊」は、穀物や芋類などの 植物から採れるでんぷん…

寒の水(かんのみず)

「寒の水」(かんのみず)とは、 1月5日前後の「小寒」から 「立春」の前日「節分」までの 「寒の内(寒中)」の期間の水のことを言います。 一年間で最も寒さが厳しい 「寒の内」の水は痺れるほどに冷たく、 どこまでも透徹しています。 「寒九の水」(かんく…

寒晒し(かんざらし)

「寒中」に、食品や布といった物を 「寒風」や「寒の水」に晒して置くことを 「寒晒(寒曝)」(かんざらし)とか 「寒風干し」(かんぷうぼし)と言います。 www.linderabell.com 寒さの厳しい時期の「寒の水」は、 質が最も良く柔らかな味で、雑菌が少なく…

冬期に是非やっておきたい「寒晒し」

寒晒し(寒起こし・冬耕起) 寒肥(かんごえ、かんぴ) 寒晒し(寒起こし・冬耕起) 寒中に是非やっておきたいのは、 畑に霜が降りる厳寒期に土を掘り起こし、 その時に出来た土の塊を寒気に当てる作業です。 「寒晒し」「寒起こし」「冬耕起」と言います。 長…

寒晒粉(かんざらしこ)

「大福餅」や「白玉団子」など、 もちもちとしたお菓子を作るのに 使われる「白玉粉」は、 「寒中」に沈殿作業を繰り返して乾燥させるため、 別名「寒晒し」または「寒晒粉」(かんざらしこ) と 言います。 「寒晒粉」の原料は「糯米」(もちごめ)です。 糯米を…

薬喰(くすりぐい)

昔、仏教の教えにより殺生を戒め 肉食を禁忌にしていた時代に、 「寒」の時期に、体力をつけるために、 薬と称して滋養になる 鹿、猪、兎の肉を食べることを 「薬喰」(くすりぐい)とか「寒喰」(かんぐい)と 言いました。 『滑稽雑談』には 「肉類をおほ…

寒が付く魚「寒魚」

一年で最も寒い「寒」のシーズンの時期に 旬を迎える魚介のことを「寒魚」と呼びます。 春に産卵期を迎える「寒魚」は、 産卵に必要な栄養を蓄えているので 脂が乗っていて、とても美味しいです! 寒鰤(かんぶり) 寒鯛(かんだい) 寒鱈(かんだら) 寒鰆…

立春前、一月最終の丑の日「寒の土用丑の日」

天然物の「鰻」の旬 「夏の土用丑の日」には、「鰻」(うなぎ)が 夏バテ・食欲減退防止のスタミナ料理として 一般的に食されています。 www.linderabell.com しかし実は天然物の「鰻」の本当の旬は、 「夏」ではなく「冬」なのです。 天然うなぎは、水温が…

1月23日は「八甲田山の日」

1月23日は「八甲田山の日」です。 1月23日は、明治35(1902)年1月に起きた 近代の登山史における 世界最大級の山岳遭難事故 「八甲田雪中行軍遭難事件」の (はっこうだせっちゅうこうぐんそうなんじけん) 遭難初日の日付です。 日清戦争後、日本陸軍にとっ…

寒餅(かんもち)

昔から、「寒中の水」は 清浄で腐りにくいと言われ、 「寒の水」を汲んで保管しておいたり、 この水を使って「寒餅」を搗いたり、 味噌・醤油・酒などの「寒仕込み」をして 長期保存食を作ってきました。 「寒餅」(かんもち)とは、 寒さが最も厳しいとされる …

寒変わり

「小寒」から「大寒」に変わることを 「寒変わり」と言います。 「冬至」から「小寒」になった時は、 「いよいよ寒の入りだ」と 心を引き締めるものですが、 「大寒」になる時には それほど意識しないように感じます。 とはいえ、まだ正月気分が残っていて …

二十四節気「大寒」

「大寒」は、二十四節気の第24節目で 一年の最後の節気です。 『暦便覧』(こよみびんらん) 「大寒」(だいかん) 寒前(かんまえ) 寒の入り(かんのいり) 寒変わり(かんがわり) 寒の内かんのうち、寒中かんちゅう 寒明け(かんあけ) 七十二侯 初候「欵…

七十二候「欸冬華」

「ふきのはなさく」 と読みます。 「欸冬華」とは? 蕗の薹(ふきのとう) 蕗の薹の言い伝え 春を告げる爽やかな苦味 「ふき味噌」の作り方 「欸冬華」とは? 凍てついた地面から 蕗の花が咲き始める頃です。 地面には雪が積もり、 強い寒さが襲ってくる時期で…

寒仕込み(かんじこみ)

「寒仕込み」は、「寒造り」とも呼び、 醤油や味噌、日本酒を冬場の「寒」と呼ばれる 時期に仕込むことを言います。 なぜ、冬場に仕込むのでしょうか? まずは、原料である米が秋に収穫されることと 関係しています。 そして、寒い時期だと 雑菌が繁殖しにく…

寒稽古(かんげいこ)

「寒」の時季は、 寒くて動くのが億劫になりがちですが、 昔から、この厳しい寒さを跳ね返し、 心身を鍛練しようという習わしがあります。 寒稽古(かんげいこ)とは 寒中水泳(かんちゅうすいえい) 寒相撲、寒取り、相撲寒取 芸道 寒復習(かんざらい) 寒…

寒行(かんぎょう)

「寒中」(寒の内)の約30日の間に、 寒苦(かんく)に耐えて行う修行を行うことです。 寒行(かんぎょう) 寒行托鉢(かんぎょうたくはつ) 寒念仏(かんねぶつ) 寒施行(かんせぎょう) 寒参(かんまいり) 裸参り(はだかまいり) 寒詣(かんもうで) 寒…

七十二候「雉始雊」

「きじはじめてなく」 と読みます。 雉のオスがメスを求めて 鳴き始める頃となりました。 雉のメスは全体的に茶褐色をしていますが、 オスは濃い緑色の体で、 長く美麗な羽を持っています。 そして早春の繁殖期になると、 ハート型の赤い顔になり、 「ケーン、…

寒夕焼(かんゆうやけ)

単に「夕焼」と言えば「夏」の季語ですが、 夕焼自体は四季を通して見られるため、 春に見られるものは「春の夕焼」、 秋に見られるものは「秋の夕焼」、 冬に見られるものは「冬の夕焼」(ふゆゆうやけ) というように呼び分けます。 「冬の夕焼」(ふゆゆうや…

寒蜆(かんしじみ)

しじみは一年中出回っていますが、 旬は1から2月と8月です。 夏に獲れるものを 「土用蜆」(どようしじみ)と言います。 産卵を控え、旨味がギュッと詰まった一級品で、 別名「腹ぐすり」とも呼ばれ、 江戸時代には、「土用の丑の日」は 「うなぎ」ではな…

寒釣(かんづり)

河川や湖沼の深みに潜んでいる 「寒鯉」(かんごい)「寒諸子」(かんもろこ) 「寒鮒」(かんぶな)「寒鮠」(かんばや)などを 釣ることを「寒釣」(かんづり)と言います。 寒鯉(かんごい) 寒諸子(かんもろこ) 寒鮒(かんぶな) 寒馴れ(かんなれ) …

寒九(かんく)

「寒九」(かんく)とは 「寒九の雨」(かんくのあめ) 「寒九の水」 <関連事項> 「寒九」(かんく)とは 「寒九」(かんく)とは、 「小寒」から9日目を意味する言葉です。 「寒四郎」と同様に、 天候でその年の収穫を占っていました。 「寒の入り」から…

寒鰤(かんぶり)

寒鰤(かんぶり) 鰤(ぶり) 「鰤起こし」(ぶりおこし) 寒鰤の産地 鰤網(ぶりあみ) ひみ寒ぶり(富山県・氷見漁港) 佐渡の寒ブリ(新潟県・佐渡島) 天然能登寒ぶり(石川県・能登半島) 若狭の寒ブリ(福井県・若狭湾) 寒鰤(かんぶり) 鰤は、「養…

七十二候「水泉動」

「しみずあたたかをふくむ」 と読みます。 地中で凍っていた泉の氷が溶け始め、 水が少しずつ動き出す頃です。 寒さの厳しい「小寒」で、空気は冷たく、 地上のあらゆるものが凍りつき 寒々しいのですが、 目に見えない大地の下では陽気が生じ、 春に向けて少…

寒四郎(かんしろう)

「寒四郎」(かんしろう)とは、 「寒の入り」から4日目のことで、 今年、令和6(2024)年の「寒四郎」は、 1月9日[火曜日]になります。 寒さが最も厳しい時期に注意を促すためか、 「麦づくり」の厄日とされます。 この日の天候で その年の収穫を占う習わ…

寒固(かんがため)

江戸時代には、「寒の入り」に 堅いものを食べる習わしがありました。 これを「寒固」(かんがため)と言います。 江戸時代の文化3(1806)年に発行された 歳時記『改正月令博物筌』 (かいせいげつれいはくぶつせん)には、 「寒の入りにあづきを喰へば、 寒…