うまずたゆまず

コツコツと

寒変わり

 
小寒」から「大寒」に変わることを
「寒変わり」と言います。
 
「冬至」から「小寒」になった時は、
「いよいよ寒の入りだ」と
心を引き締めるものですが、
大寒」になる時には
それほど意識しないように感じます。
 
とはいえ、まだ正月気分が残っていて
晴れやかさのある「小寒」から、
すっかり日常に戻った「大寒」は、
寒さが一層身に染みて感じられるような
気もしますね。
 
身体の保温に努めるとともに、
身体を温める飲み物を積極的に摂りましょう。
 
1.ホットジンジャー
 
おろし生姜に砂糖(ハチミツ)を混ぜ、
熱湯を注いだ飲み物です。
辛味が独特の味わいとなり、
体を温める冬の飲み物として喜ばれています。
発汗作用を利用して、
風邪の引き始めに飲まれることが多いです。
 
熱燗の酒に生姜をすって入れた「生姜酒」も
血液の循環を良くするため、
寒い冬に体を温め、風邪の予防になります。
 
2.くず湯
 
「くず湯」は、葛粉をごく少量の水で溶き、
熱湯を注いでかき混ぜて作った
半透明のとろりとした飲み物です。
体が温まり消化も良いです。
葛粉は葛の根から採った澱粉で、
葛の根は発汗解熱作用があるため(葛根湯)、
漢方薬の材料として、
古くから珍重されてきました。
 
3.そば湯

そば粉にお湯を注ぐ。
 
4.ホットチョコ

 
マグカップに牛乳を入れてレンジで温め、
チョコを入れて溶かして飲む。
 
5.玉子酒(たまござけ)
体が芯から温まる。「玉子酒」(たまござけ)は、
江戸時代、滋養強壮に効果がある薬酒でした。
『本朝食鑑』には次のように記されています。
「まづ水五盞、麹上の黄衣(麹カビ)、一盞、
砂糖半盞を用ひて、拌匀(はんいん)し、
これを煎ずること数十沸。
別に鮮鶏卵一箇を用いて、
殻を去り汁を取りて湯中に投じ、
頻々に攪き合わせ、温に乗じてこれを飲す」
現在の作り方もほぼこれと同じです。
 
6.寝酒(ねざけ)
冬の夜はとかく寒くて眠りにくいですね。
寒い冬の夜には、「寝酒」(ねざけ)を飲んで、
心身を温めるのが効果的です。
適量の酒は最良の寝酒となります。
 
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