うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「紅花栄」

「べにばなさかう」と 読みます。 紅花が盛んに咲く頃を表した候ですが、 実際に咲き始めるのは もう少し後の6月末頃からになります。 「紅花」の原産はエジプトと言われ、 日本にはシルクロードを通って 飛鳥時代(4~5世紀頃)に伝わりました。 奈良県斑…

二十四節気「小満」

「小満」(しょうまん)とは、 秋に蒔いた麦などの穂がつく頃で、 ほっと一安心(=少し満足)したと言う 意味です。 田畑を耕して生活の糧を稼いでいた時代、 農作物の収穫の有無は人の生死に関わる 問題でした。 そのため、麦などに穂がつくと 「今のとこ…

七十二候「蚕起食桑」

「かいこおきてくわをはむ」 と読みます。 卵から孵化した「蚕」(かいこ)が盛んに 「桑の葉」を食べ始める頃となりました。 旧暦4月は、蚕の成長に欠かせない 「桑の葉」を摘む頃でもあったため、 「木葉採月」(このはとりづき)という別名も あります。…

七十二候「竹笋生」

「たけのこしょうず」 と読みます。 旬の味覚である「筍」(たけのこ)が ひょっこり顔を出す頃です。 春の味覚の代表する「筍」(たけのこ)は、 竹の地下茎から出てくる若い芽のことを 言います。 竹は温暖で湿潤な地域に広く分布し、 日本などの東アジア…

母の日

日本を始め、世界の多くの国々で、 5月の第2日曜日は「母の日」として 知られています。 今年、令和5(2023)年の「母の日」は、 5月14日になります。 「母の日」の起源 もっと昔からあった「母の日」 日本での「母の日」 カーネーション プレゼントする時に気…

七十二候「蚯蚓出」

「みみずいずる」 と読みます。 冬眠していたミミズが地上に現れ始める頃 となりました。 ミミズには目がありません。 そのため「目見えず」が転じて、 「ミミズ」になったと言われています。 「目」と呼ばれるものはありませんが、 皮膚に沢山の光を感じる…

「鵜飼」(うかい)

5月11日から岐阜県の長良川では、 伝統的な漁として知られる「鵜飼」が 行われます。 「鵜飼」(うかい)とは 「鵜飼」の歴史 鵜飼の「鵜」(う) 「鵜舟」(うぶね) 日本の三大鵜飼 長良川鵜飼(岐阜県岐阜市) 大洲(おおず)の鵜飼い(愛媛県大洲市) 三隈…

二十四節気「立夏」

「立夏」は、二十四節気の1つで、 昼と夜の長さが同じ日である「春分」と 1年で最も昼の長い日である「夏至」の 丁度中間に当たります。 暦の上では夏の始まり。 この日から「立秋」の前日までが 「夏季」になります。 この頃は晴天の日が多く、 天候が安…

端午の節句

5月5日は「端午の節句」、 子供達の成長を願う日されています。 「外飾り」には 「鯉のぼり」や「幟旗」(のぼりばた)を上げ、 「内飾り」としては 「鎧兜」や「武者人形」を屋内に飾ります。 そして、「柏餅」や「粽」を頂き、 「菖蒲湯」に浸かります。 …

五月忌み(さつきいみ)

日本では、 「端午の節句」という行事が始まる以前から、 田植えの始まる前に、田の神を迎えるために、 田植えをする「早乙女」(さおとめ)と呼ばれる 若い娘達が、不浄を避け、小屋や神社に籠り、 穢れを祓い清める払う「五月忌み」という 習慣がありまし…

端午の節句をお祝いする食べ物

端午の節句の代表的な行事食と言えば、 「粽」(ちまき)と「柏餅」(かしわもち)が 有名です。 主に関東では「柏餅」を、 関西では「粽」を食べることが多いと 言われています。 「柏餅」や「粽」以外にも、 端午の節句の行事食は 各地域で様々なものがあ…

雑節「八十八夜」

立春から数えて88日目の5月2日〜3日目頃を 雑節「八十八夜」と言います。 令和5(2023)年は5月2日(火)になります。 雑節「八十八夜」とは 八十八夜の別れ霜 八十八夜の忘れ霜 九十九夜の泣き霜 新茶 文部省唱歌『茶つみ』 八十八夜の頃に行われる新茶まつり…

七十二候「牡丹華」

「ぼたんはなさく」 と読みます。 牡丹の花が咲き始める頃となりました。 牡丹は、晩春から初夏にかけて 直径10~20cmの豊麗な花をつけ、 色も紅・淡紅・白・紫など様々です。 牡丹は甘く上品な香りとその格調高い姿から、 唐の時代に「百花の長」として 人…

七十二候「乃東生」

「なつかれくさしょうず」と読みます。 「乃東」(だいとう)とは、 「夏枯草」(かごそう、なつかれくさ)や 「靫草」(うつぼぐさ)の古名です。 「靫草」(うつぼぐさ)は、 冬の冬至の頃に芽を出し、 5月〜7月頃に紫色の花を咲かせ、 夏至の頃に花穂(か…

地蔵盆

「地蔵盆」は、京都など近畿地方を中心に行われている 子供達が主役となって、町内の地蔵さんにお供物をして祀る、 地域の行事です。 地蔵盆とは? 「地蔵盆」の起源 「地蔵盆」に行われること 町内の「辻地蔵(地蔵さん)」をきれいにする 飾り付けをする …

小野篁と地蔵信仰

小野篁(おののたかむら)は 平安時代前期の政治家・学者・歌人です。 遣隋使・小野妹子の子孫で、 小野好古、道風(「三蹟」の一人)は、篁の孫に当たります。 博識多才で、「漢詩は白楽天、書は王羲之父子に匹敵する」と 言われたほど。 「三蹟」(さんせ…

盆送り火

盆明けの16日の夕方に火を焚いて祖先の霊を送り出す・・・、 これが「送り火」です。 「送り火」とは 送り火の準備とやり方 夏の風物詩の「大文字焼」 京都五山送り火 奈良大文字送り火 箱根 強羅大文字焼 「精霊流し」と「灯籠流し」 灯篭流し(とうろう…

お盆

「お盆」は、 旧暦7月15日を中心に行われてきた、 祖先の霊(祖霊)をお迎えして、もてなし、お送りする行事です。 『日本書紀』によると、古くは推古天皇14年(606年)に 「四月の八日、七月の十五日に設斎(おがみ)す」とあり、 その頃にはお盆の習…

盆飾り

迎え火 苧殻(おがら) 精霊馬(しょうりょうま) 精霊棚 盆提灯 施餓鬼(せがき) 送り火 灯籠流し 迎え火 地方によって異なりますが、13日の夕方、 縁側の軒先や精霊棚に吊るした盆提灯に火を灯した後、 家の門口や玄関で迎え火を炊きます。 「焙烙」(…

お盆の日程

お盆は、祖先の霊(祖霊)をお迎えして、 もてなし、お送りする行事です。 お盆のためにどのような準備をし、 どのように過ごしたらよいのでしょうか。 お盆の準備やお墓参りを計画されている方は、 早い段階からお盆の期間をチェックしておくことをおすすめ…

夏の土用

「立秋」前の夏の終わりの約18日間は「夏の土用」に当たります。 今年、令和4(2022)年の「夏土用」は、7月20日から8月6日になります。 夏の土用の丑の日には鰻を食べる習慣があり、 またこの期間は「暑中」と呼ばれ、「暑中見舞い」を出す時期でもあります。…

夏の「土用の丑の日」

「土用の丑の日」とは、 「土用」の期間中にやってくる「丑」(うし)の日のことです。 「土用」の期間中に「丑」の日が2日ある場合は、 それぞれ「一の丑」、「二の丑」と言います。 今年、令和4(2022)年の夏の土用は、 「一の丑」が7月23日 [土]で、「二…

七夕(たなばた)

7月7日は「七夕」(たなばた)です。 織姫様と彦星様が天の川を渡って、1年に1度だけ出会える7月7日の夜のこと。折り紙で七夕飾りを作ったり、短冊に願い事を書いて、手芸の上達などを願います。 五節句のひとつ 乞巧奠(きっこうでん)の伝来 日本古来の民…

七十二候 「大雨時行」

「たいうときどきふる」と読みます。 「夏」の最後の候で、 集中豪雨や夕立などの夏の激しい雨が降る頃です。 この時季多い 夕立(「ゆうだち」または「ゆだち」)は、 積乱雲によって突然降り出す大雨のこと。 夏の季語になっていて、 昼過ぎから夕方頃にか…

七十二候「土潤溽暑」

今週のお題「SFといえば」 「つちうるおうて むしあつし」 と読みます。 「溽」は「じょく」とか「ひょく」と読み、 これは「蒸し暑い」ということを意味します。 つまり、「土潤溽暑」とは、 「土が湿って蒸暑くなる」、 「暑気が土中の水分を蒸発させて、…

二十四節気「大暑」

「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也」 江戸時代に発行された『暦便覧』(こよみびんらん)には、 このように記されています。 「夏の暑さが極まる季節だから(大暑)である」 という意味です。 但し、実際の暑さのピークはもう少し後になります。 新暦だ…

七十二候「桐始結花」

「きりはじめてはなをむすぶ」と読み、 桐の花が実を結び始める季節を表しています。 「桐」は初夏に薄紫色の花を咲かせ、 盛夏を迎える今頃、卵形の実を結びます。 「花」を結ぶ? 「実」を結ぶ? どちらなのでしょうか? 桐は、夏の土用の頃には、 何と翌…

七十二候「鷹乃学習」

「たかすなわちわざをならう」 と読みます。 5~6月に孵化したヒナは、この頃に飛び方や狩りの方法を覚え、 独り立ちに備えます。 鷹を巧みに扱い、狩りを行う「鷹狩り」は、 紀元前およそ1000前から、Chinaやインドで行われていたそうです。 日本でも古くか…

七十二候「蓮始開」

「はすはじめてひらく」と読みます。 蓮の花が開き始める時候を言います。 蓮の花は夜明けと共に、 泥の中に水を弾いて優雅な花を咲かせ、 昼過ぎには閉じてしまいます。 そして、4日目、 花びらは再び閉じることなく散ってしまいます。 「ハスは泥より出で…

草市(くさいち)

「草市」(くさいち)とは、 かつて7月12日の夜から翌朝にかけて開かれていた、 盂蘭盆(うらぼん) の仏前に供える草花「盆花」や、 焙烙(ほうろく)や苧殻(おがら)、鬼灯(ほおずき)といった お盆の飾り物などを売る市のことです。 「草市」では、 お…