うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「乃東生」

「なつかれくさしょうず」 と読みます。 夏至の初候の頃に枯れて、この時期に芽を出す訳ですね。 「乃東」(だいとう)とは、 「夏枯草」(かごそう、なつかれくさ)とか 「靫草」(うつぼぐさ)の古名です。 という訳で、「乃東生」は、 靭草(うつぼぐさ)が…

地蔵盆

「地蔵盆」は、京都など近畿地方を中心に 8月23日、24日に行われる 町内の地蔵さんにお供物をしてお祀りする 子供達が主役の地域の行事です。 地蔵盆とは? 「地蔵盆」の起源 「地蔵盆」に行われること 町内の「辻地蔵(地蔵さん)」をきれいにする 飾り付け…

小野篁と地蔵信仰

小野篁(おののたかむら)は 平安時代前期の政治家・学者・歌人です。 遣隋使・小野妹子の子孫で、 小野好古、道風(「三蹟」の一人)は、 篁(たかむら)の孫に当たります。 「三蹟」(さんせき) 書道の能書家として 平安時代中期(10世紀頃)に活躍した …

送り火

盆明けの16日の夕方に火を焚いて 祖先の霊を送り出す・・・、 これが「送り火」です。 「送り火」とは 送り火の準備とやり方 夏の風物詩の「大文字焼」 京都五山送り火 奈良大文字送り火 箱根 強羅大文字焼 「精霊流し」と「灯籠流し」 灯籠流し(とうろうな…

灯籠流し(とうろうながし)

日本各地には、昔からお盆の終わりの日に 火を灯した灯籠をお盆のお供え物などと一緒に海や川に流す「灯籠流し」(とうろうながし) という行事があります。 「灯籠流し」とは 近年の灯籠流し 「灯籠流し」と「精霊流し」 広島「とうろう流し」 日本三大灯籠…

お盆

「お盆」は、 旧暦7月15日を中心に行われてきた、 祖先の霊(祖霊)をお迎えして、 もてなし、お送りする行事です。 『日本書紀』によると、 古くは推古天皇14年(606年)に 「四月の八日、七月の十五日に 設斎(おがみ)す」とあり、 その頃にはお盆の…

盆飾り

「盆飾り」とは、お盆の時期に 御先祖様の霊をお迎えするために、 仏壇の前に特別な祭壇を準備し、 飾り付けを施したものを指します。 地域や宗派によって異なるため、 一般的なものと、その意味と飾り方について ご紹介します。 盆提灯(ぼんちょうちん) …

迎え火

地方によって異なりますが、13日の夕方、 ご先祖様をお迎えするために 家の門口や玄関で「迎え火」を焚きます。 迎え火とは 「迎え火」をする意味 必要な道具と購入場所 麻がら・苧殻(おがら) 焙烙(ほうろく) 新聞紙など燃えやすいもの 「迎え火」の日に…

お盆の日程

お盆は、祖先の霊(祖霊)をお迎えして、 もてなし、お送りする行事です。 お盆のためにどのような準備をし、 どのように過ごしたらよいのでしょうか。 お盆の準備やお墓参りを計画されている方は、 早い段階からお盆の期間をチェックして おくことをおすす…

盆花(ぼんはな)

「お盆」には、 御先祖様の霊が戻って来ると言われるので、 ご先祖様をもてなすため、 「盆棚(精霊棚)」やお墓にお花を飾ります。 「盆花」とは 盆花迎え 迎え鐘 盆花の種類 桔梗 女郎花(おみなえし) 禊萩(みそはぎ) ユリ 千日紅(せんにちこう) 鶏頭…

納涼床・川床

都の夏の風物詩のひとつ「納涼床」。 川のせせらぎや風で涼を取りながら、 食事を楽しむという、 暑い京都の夏ならではの伝統的な文化です。 「鴨川納涼床」「貴船の川床」 「高尾の川床」「しょうざん渓涼床」があり、 それぞれ違った風情を楽しむことが出…

仙台七夕まつり

www.youtube.com 「仙台七夕まつり」は、 日本で最も有名な「七夕祭り」です。 今年も8月6日から8日の3日間に渡って 行われます。 「仙台七夕まつり」の由来・歴史 「仙台七夕まつり」の見どころ 観覧場所・観覧方法は? 前夜祭「仙台七夕花火祭」 日本三大…

夏の土用

「立秋」前の夏の終わりの約18日間は 「夏の土用」に当たります。 今年、令和5(2023)年の「夏の土用」は、 7月20日(木)から8月7日(月)で、 「夏土用の丑の日」は、7月30日(日)です。 またこの期間は「暑中」(しょちゅう)と呼ばれ、 「暑中見舞い」を…

夏の雨

日本語の雨は、天から降る水の古語 「天水」(あまつみず)が次第にに転じて 「あめ」となったとも言われています。 自然の営みとともに暮らしてきた日本には、 雨の呼び名が数多くあり、 何と400種類以上とも言われています。 初夏の雨 翠(翆)雨(すいう) …

七十二候「大雨時行」

「たいうときどきふる」 と読みます。 七十二候「大雨時行」は、「夏」の最後の候で、 集中豪雨や夕立など、時に激しい雨が降る頃 です。 この時季多い 夕立(「ゆうだち」または「ゆだち」)は、 積乱雲によって突然降り出す大雨のこと。 夏の季語になっていて、昼…

東北夏祭り

夏の東北では、地域毎に、 独自性のある「夏祭り」が開催されています。 短い東北の夏を謳歌するように 完全燃焼させる人々の姿は、 観る者の心を熱くさせます。 東北三大祭り 青森ねぶたまつり 仙台七夕まつり 秋田竿灯まつり 東北五大祭り 盛岡さんさ踊り …

火廼要慎(ひのようじん)

京都では、家庭の台所から料亭の厨房まで、 火のあるところには必ずといっていいほど 「火廼要慎」(ひのようじん)と書かれた 京都・愛宕神社のお札が貼ってあります。 京都「愛宕神社」 愛宕信仰 千日詣り 火迺要慎(ひのようじん) 京都「愛宕神社」 京都…

夏の「土用の丑の日」

「土用の丑の日」 土用鰻 鰻を食べるようになったのは江戸時代から! 平賀源内説 大田南畝説 春木屋善兵衛説 「うし」が2匹の鰻のように見えた説 万葉集にも登場「夏の鰻」 鰻と梅干しは食べ合わせが悪いのか? 絶滅危惧種に指定 「土用の丑の日」 「土用」…

七十二候「土潤溽暑」

「つちうるおうて むしあつし」 と読みます。 「溽」は「じょく」とか「ひょく」と読み、 「蒸し暑い」ということを意味します。 ギラギラ炎えるような太陽の光による 暑さというよりも、 曇り日の湿度の高い蒸し暑さを感じさせます。 身に纏わりつくような、空…

7月26日「幽霊の日」

7月26日は「幽霊の日」です。 文政8(1825)年のこの日、 四代目・鶴屋南北作の『東海道四谷怪談』が 江戸・中村座で初演されたことに由来して います。 『東海道四谷怪談』 日本の幽霊のイメージ 幽霊に足がないのは? 日本最初の幽霊 『東海道四谷怪談』 『…

七十二候「桐始結花」

「きりはじめてはなをむすぶ」 と読みます。 七十二候が「大暑」の初候に変わり、 桐の花が実を結び始める頃になりました。 「桐」は、初夏に薄紫色の花を咲かせ、 盛夏を迎える頃、うぶ毛に覆われ柔らかそうな黄色い卵形で茶色の実を付けます。 「花」を結ぶ? …

二十四節気「大暑」

『暦便覧』 「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也」 江戸時代に発行された 『暦便覧』(こよみびんらん)には、 このように記されています。 「夏の暑さが極まる季節だから(大暑)である」 という意味です。 「大暑」とは 「大暑」(たいしょ)とはその字の通り…

「暑気払い」に効く飲食物

「暑気払い」とは、夏場の暑さに負けないように様々な方法で体の熱を取り去り、 夏を元気に乗り切ろうとする日本の風習です。「暑気払い」におススメの飲食物を ご紹介します。 www.linderabell.com 氷(かき氷、氷菓子、氷料理) 麦(そうめん、冷麦、ビール) …

夏の土用にまつわる行事と風習

土用干し 衣類、書物の「土用干し」 梅の土用干し 田の土用干し 雪駄の土用干し 土用三郎 土用間(どようあい) 土用凪(どようなぎ) 土用波(どようなみ) 土用隠れ(どようがくれ) 土用芽(どようめ) 土用竹(どようだけ) 「暑中見舞い」と「残暑見舞…

「夏の土用」の食い養生

「夏の土用」は、一年で最も暑さが厳しいと される時期であり、梅雨明けも重なります。 体に一番負担の掛かるこの時期だからこそ、 滋養のあるものを食べると言われる 「食い養生」の風習が生まれました。 時代が変わっても、「土用の食い養生」の知恵は 今で…

梅の土用干し

「梅雨」が明け後、 「夏の土用」に入ってから 「梅を天日干し」することを 「土用干し」と言います。 昔から「土用干し」は三日三晩と言われ、 梅雨明けの晴天の続く3日間で行われました。 梅は、十分に水分が抜けると、 腐りにくくなるので 「保存性」が…

田の土用干し

一週間程、田の水を抜いて、 稲がしっかり根を張るようにする 「田の土用干し」もあります。 強い稲を育てるために、田んぼの水を抜いて、 ヒビが入るまで乾かすことで 「土用干し」(「中干し」)と言います。 稲の成長を調節するために必要な作業です。 田…

土用蜆(どようしじみ)

「土用蜆」(どようしじみ)とは 「土用蜆」と「寒蜆」 しじみの栄養成分 「土用蜆」(どようしじみ)とは 「土用の丑の日」と言えば、 鰻を食べる風習がよく知られていますが、 実は「蜆」は、「土用蜆」と言って、 鰻よりも前から「土用の丑の日」に 食べ…

土用卵(どようたまご)

「土用卵」(どようたまご)とは 「土用卵」の効果は? 寒卵(かんたまご) 「土用卵」(どようたまご)とは 「夏の土用」の期間に鶏が産む卵のことを 「土用卵」と言います。 卵は一年中販売されていますが、 「夏の土用」の時期に産み落とされる卵は 特に…

土用餅(どようもち)

「土用餅」(どようもち)とは、 「夏の土用」の入りに 「あんころ餅」を食べる風習のことです。 江戸時代より続いている習慣で、 夏の暑い時期を健康に過ごせるようにと 無病息災を願って、 特に京都や金沢を中心に、 関西および北陸地方で残る風習です。 …