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土用卵(どようたまご)

 
 

「土用卵」(どようたまご)とは

夏の土用」の期間に鶏が産む卵のことを
「土用卵」と言います。
卵は一年中販売されていますが、
夏の土用」の時期に産み落とされる卵は
特に栄養価が高くなると言われています。
 
夏は暑さで疲労が溜まり、
体調不良になりやすいですが、
そのような時に昔の人は
「土用卵」を食べて栄養を摂取していました。
 

「土用卵」の効果は?

「卵」には、食物繊維とビタミンC以外の
全ての栄養成分が含まれていることから、
「完全栄養食」と呼ばれています。
栄養成分が多いだけではなく、
良質なたんぱく質(アミノ酸)とミネラル、
ビタミンのバランスが良いことでも知られて
います。
 
昔は、今のようにエアコンも冷蔵庫も
ない時代でしたから、
夏の暑さに打ち勝つのは
並大抵ではなかったと推測されます。
庶民は栄養豊富な食べ物を食べて
夏を乗り切ったと言われており、
中でも「卵」は欠かせない食べ物でした。
 
卵は加熱しても十分に栄養が摂れることも、
「土用卵」が夏バテの予防や解消に役立つと
された理由の一つと言えるでしょう。
 

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寒卵(かんたまご)

一方、寒中(寒の入りから立春までに)に
鶏が生んだ卵を
「寒卵」(かんたまご)と言います。
一年で最も寒さが厳しくなる
「大寒」の時期になると、
鶏はその寒さゆえに水分を摂る量を控え、
代わりに飼料をたくさん食べるため、
「大寒」に産み落とされた卵は
栄養価がとても高くなると言われています。
また、数が少なくなる冬場の卵は
貴重だったことから、
「縁起物」とも考えられていました。
 

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