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読書週間(10月27日~11月9日)、読書をしよう!

 

「読書週間」とは、「文化の日」を中心に
毎年10月27日から11月9日の2週間に渡って、
学校や書店などで
本との出会いや読書習慣の促進を目的とした
イベントが行われる期間のことです。
 
 

読書週間

  
 
「読書週間」(どくしょしゅうかん)とは、
読書推進運動協議会」が主催する
10月27日から11月9日までの2週間に渡り、
読書を推進する行事が集中して行われる
期間のことです。
 
終戦の2年後の昭和22(1947)年に
第1回「読書週間」が開催されてから
約80年以上が過ぎて、
「読書週間」 は国民的行事として定着し、
日本は世界の中でも特に
「本を読む国民」の国となりました。
 
「読書週間」の狙い
 
「読書推進運動協議会」は
「読書週間」の狙いとして次の3点を
挙げています。
① 読書への興味や関心を高め、
  すすんで本を読もうとする意欲をもつ。
② 読書の楽しさや素晴らしさを知る。
③ 身近な友達からの本の紹介や、
 読み聞かせを通して読書のきっかけをつくる。
 
「2025・第79回読書週間」の標語
「こころとあたまの、深呼吸。」
 
4/23「子ども読書の日」、
4/23-5/12「こどもの読書週間」
 
昭和34(1959)年4月27日から5月10日に、
日本書籍出版協会児童書部会が中心となって
「こどもの読書週間」が開催されました。
 
昭和34(1959)年11月に
「読書推進運動協議会 (読進協)」 が発足されると
「読書推進運動協議会」が主催団体となって、
翌昭和34(1959)年から、
名称を「こどもの読書週間」、
「こどもの日」を含む2週間の
5月1日から14日に開催されています。
 
 
更に平成12(2000)の「子ども読書年」を機に、
現在の4月23日から5月12日の約3週間に
期間が延長されました。
同年5月には国立国会図書館の支部図書館として
国際子ども図書館」が開館しました。

www.kodomo.go.jp

 
平成13(2001)年12月に成立、公布・施行した
「子ども読書活動推進法」により、
4月23日が「子ども読書の日」となり、
4月から5月にかけては、
4月  2日の「国際子どもの本の日」、
4月23日の「サン・ジョルディの日」などの
記念日・関連イベントも多いことから、
「こどもの読書週間」は
年々大きな盛り上がりを見せています。
 
国際子どもの本の日
International Children's Book Day:ICBD
「国際児童図書評議会」が昭和42(1967)年に制定。
子供が本を通し国際理解を推進することが目的。日本では、「絵本週間推進協議会」がこの日を
挟んだ2週間(3/27-4/9)を「絵本週間」として
イベントを実施しています。
日付は、デンマークの童話作家アンデルセンの
誕生日である4月2日に因んでいます。
 
サン・ジョルディの日
 4月23日に、親子や友達など親しい人に
 気持ちを込めて、本や花を贈り合う
 スペインのカタルーニャ地方伝統の日です。
 
 

「読書週間」の変遷

誕生
「読書週間」は、大正13(1924)年、
大量の出版物が焼失した
関東大震災からの復興期に、
日本図書館協会」が「図書週間」を制定し、
「読書の鼓吹」「図書文化の普及」
「良書の推薦」などを目的に
全国で行事を展開したことが始まりです。
 
9年後の昭和8(1933)年には、
「図書館週間」と名称変更し、それに合わせて、
出版業界で「図書祭」を開催するなど、
読書を推奨する行事として、
全国的に定着していきました。
 
ところが満州事変など戦争の影響を受けて、
昭和14(1939)年には廃止されてしまいました。
 
 
日本図書館協会の前身「日本文庫協会」は、
明治25(1892)年3月、米・英に次いで世界で3番目に設立された歴史ある団体です。
公共図書館、学校図書館、専門図書館、国立国会図書館、その他の読書施設や情報提供施設など様々な種類の図書館の進歩発展を図る事業を行い、
人々の読書や情報資料の利用を支援し、
文化の進展及び学術の振興に寄与しています。
その目的の達成のため、下記のような事業を展開しています。
 
第1回「読書週間」
昭和20(1945)年の終戦直後、
食べるのもやっとという時代でしたが、
一般の人々の読書欲も高く、
その機運を感じ取った出版業界・図書館などが
「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」と決意をひとつに、昭和22(1947)年、
「読書週間実行委員会」が結成され、
「図書館週間」を「読書週間」と改称して
第一回の「読書週間」が11月17日から23日に
開催されました。
読書週間実行委員会
「読書週間実行委員会」は、日本出版協会、
日本図書館協会、取次・書店の流通組織、
その他報道・文化関連団体30余りが参加して
結成されました。
昭和34(1959)年11月、日本書籍出版協会
全国学校図書館協議会の7団体の総意により、
設立されました。
昭和44(1969)年10月に社団法人に改組、
平成25(2013)年4月に公益社団法人に移行
しました。
 
第一回の「読書週間」を開催するに当たり、
11月16日から1週間に渡って開かれる
米国の「チルドレンズ・ブック・ウィーク」を
参考にしました。
各地で講演会・図書に関する展示会が開き、
その反響は大きなものでした。
 
「一週間では惜しい」ということで、
翌昭和23(1948)年の第二回「読書週間」からは、
11月3日の「文化の日」を挟んで、
現在の10月27日から11月9日の二週間に
期間が延長されました。

www.linderabell.com

 

読書の日

 
「読書週間」の初日、
10月27日は「読書の日」です。
昭和22(1947)年に、出版社・取次会社・
書店・公共図書館・マスコミなどが
共同で制定しました。
「読書の日」は日本独自の記念日です。
 

文字・活字文化の日

 
10月27日は「文字・活字文化の日」です。
平成17(2005)年に施行された
「文字・活字文化振興法」に基づき、
国民の間に広く文字・活字文化についての
関心と理解を深めることを目的に、
「読書週間」の初日に当たる日が
「文字・活字文化の日」に制定されました。
 

「東京名物神田古本まつり」


www.youtube.com

 
 
「読書週間」にタイミングを合わせて
東京都千代田区神田神保町の古書店街
(通称「神田古書店街」)では、
今年令和7(2025)年も65回目の
10月24日から11月3日までの11日間、
10時から18時(最終日は~17時) 開催されます。
 
「東京名物神田古本まつり」は、
神田古書店連盟が
昭和35(1960)年から行っている一大行事で、
開催期間中は50万人もの人々が来場する
「東京の秋の風物詩」となっています。
 
 
神保町靖国通り沿い歩道には、
書店と書棚に囲まれた約500mの
「本の回廊」 が出現する他、
神田神保町交差点付近にある
「岩波会場」(岩波神保町ビル前広場) を会場に
約120店舗がワゴンを出店し、
のべ約100万冊もの古本が並びます。
 
 
国内外の貴重書籍を集めた
「古書即売展」や、
博物館や美術館でしか見られないような
書籍が並ぶ「希少書籍展示会」、
トークライブなど書物に関するイベントも
楽しめます。
 
 
なお、神保町は書物だけではなく、
多くの喫茶店やカレー屋さん、
更には楽器店やスポーツ街など、
魅力あるコンテンツに溢れています。

jimbou.info

 

秋の読者還元祭 2025

 
今年、令和7(2025)年も
10月24日(金)から11月21日(金)まで
図書カードプレゼント企画
秋の読者還元祭2025」を開催します。

www.n-shoten.jp