うまずたゆまず

コツコツと

七十二候

七十二候「蟋蟀在戸」

「きりぎりすとにあり」と読みます。 戸口で秋の虫が鳴き始める頃となりました。 「キリギリス」とありますが、 昔は「蟋蟀 (コオロギ)」のことをキリギリスと呼び、 秋鳴く虫の総称でもありました。 キリギリスは、 古くから日本人によって観賞用に飼育さ…

七十二候「菊花開」

菊の花が咲き始める頃となりました。 旧暦9月9日(令和3年10月14日)の「重陽の節句」を迎える時期で、 菊で長寿を祈願しました。 www.linderabell.com 「桜」が日本の春を代表する花であるのに対し、 「菊」は日本の秋を象徴する花です。 後鳥羽上皇は、殊…

七十二候「鴻雁来」

「鴻雁来」(こうがんきたる)とは、 暖かい南へと下っていくツバメと入れ違いに、 雁が北から渡ってくる頃という意味です。 「鴻雁」とは、渡り鳥の「ガン」のことですが、 「鴻」は「ひしくい」と読み、大型のガンのことを言います。 「雁」は小型のがんを…

七十二候「水始涸」

「みずはじめてかる」と読みます。 この「みずかれる」は、 川の水とかが涸れることを言っているのではありません。 田の水がなくなり、色づいた稲穂が頭を垂れる頃、 稲穂根づく田から水が減り、収穫の時期になった、 ということを意味しています。 実った…

七十二侯「雷乃収声」

「かみなりすなわちこえをおさむ」と読みます。 夏の間に鳴り響いた雷が鳴らなくなる頃。 「春分」の末侯「雷乃声発」(かみなりすなわちこえをはっす)と 対になっていて、 春分の頃から鳴り始めて夏の間鳴り響いた雷が 声を収めるようになります。 ところ…

七十二候「玄鳥去」

「つばめさる」と読みます。 春先にやってきたツバメが子育てを終え、 越冬のために南へ旅立つ頃となりました。 ツバメは夏の風物詩です。 夏の間に家の軒下に巣を作って子を産み育て 気温が低下してエサが少なくなると、南へ移動し始めます。 陰暦8月のこ…

七十二候「鶺鴒鳴」

「チチッチチッ」と鈴のように高い声を放ちながら、 秋の空を爽やかに飛んでいくセキレイは、 細いくちばしと長い尾が特徴の、細っそりした体つきの鳥です。 羽色は主に背黒・白・黄の3種類が見られ、 それぞれセグロセキレイ・ハクセキレイ・キセキレイと…

七十二候「草露白」

「くさのつゆしろし」と読みます。 草や花の上に降りてきた朝露が、白く光って見える頃。 この時期は朝晩と昼の寒暖差が大きくなり、 夜の空気が冷やされることで朝に露ができます。 少しずつ秋の気候になってきました。 「露草」は日本全国に幅広く生息し、…

七十二候「禾乃登」

「こくものすなわちみのる」と読み、 稲などの穀物が実り始める頃を表します。 立春から二百十日を過ぎ、台風の到来も多い時期です。 無事に収穫が出来ますようにと各地で「風鎮祭」などが行われます。 「こくもの」とは穀物のこと。 「禾」は「いね」や「の…

七十二候「天地始粛」

「てんちはじめてさむし」と読みます。 天地の暑さがようやくおさまり始める頃になりました。 「粛」は縮む、鎮まるという意味です。 夏の気が落ち着き、万物が改まる時季とされています。 日中はまだまだ暑い頃ですから、体感としては夏の気候でしょう。 そ…

七十二候「綿柎開」

「わたのはなしべひらく」と読みます。 綿を包む「柎」が開き始める頃。 「柎」は、「フ・いかだ・うてな・つ(ける)」と読み、 花の「萼」(がく)のことです。 綿は、7月から9月にかけて、 黄色い花を咲かせ、実をつけますが、 その実はやがて弾け、 ふわふ…

七十二候「蒙霧升降」

「ふかききりまとう」と読みます。 深い霧が立ち込める頃となりました。 残暑厳しい日が続きますが、 朝夕は少しずつ涼しくなり、 ひんやりとした空気が 季節の移り変わりを教えてくれます。 早朝、水辺や森では、視界が遮られるほどの霧が立ち込め、 幻想的…

七十二候「寒蝉鳴」

「ひぐらしなく」と読みます。 「ひぐらしが鳴き始める頃」という意味です。 ヒグラシは、甲高く「カナカナカナ」と鳴きます。 鳴くのは日の出前や日没後の薄暗い時間帯ですが、 気温が下がると日中でも鳴くようになるそうです。 どこか懐かしく涼しげなヒグ…

七十二候「涼風至」

「すずかぜいたる」もしくは 「りょうふういたる」と読みます。 「立秋」・・・いよいよ季節は「秋」に突入し、 真夏の暑い風から、秋の涼しい風に替わり始める頃となりました。 まぶしく輝いている太陽も日射しを和らげ、 夕方に鳴く虫達の音色も涼しさを演…

七十二候「土潤溽暑」

「つちうるおうて むしあつし」 と読みます。 「溽」は「じょく」とか「ひょく」と読み、 これは「蒸し暑い」ということを意味します。 つまり、「土潤溽暑」とは、 「土が湿って蒸暑くなる」、 「暑気が土中の水分を蒸発させて、蒸し暑い」という意味です。…

七十二候「桐始結花」

「きりはじめてはなをむすぶ」と読み、 桐の花が実を結び始める季節を表しています。 「桐」は初夏に薄紫色の花を咲かせ、 盛夏を迎える今頃、卵形の実を結びます。 「花」を結ぶ? 「実」を結ぶ? どちらなのでしょうか? 桐は、夏の土用頃には、 何と翌年…

七十二候「温風至」

「あつかぜいたる」と読みます。 熱い風が吹き始める頃となりました。 そろそろ梅雨が明ける時期になります。 温風至の「温風」は、この頃に吹く南風を意味しており、 この風は「白南風」(しろはえ・しらはえ)と呼ばれています。 一方、梅雨の最中に吹く風…

七十二候「半夏生」

「はんげしょうず」と読みます。 「半夏生」は、「半夏」が生える時期ということを伝えています。 夏の半ばに花を咲かせることから、「半夏」と呼ばれています。 「半夏」は、サトイモ科の「烏柄杓」 (からすびしゃく)の別名で、 「狐のろうそく」とか「蛇の…

七十二候「菖蒲華」

「あやめはなさく」と読みます。 あやめの花が美しく咲き始める頃です。 この「菖蒲」(あやめ)は、 端午の節供に用いる「菖蒲」(しょうぶ)ではなく、 「花菖蒲」(はなしょうぶ)のことです。 「花菖蒲」(はなしょうぶ)は、江戸時代に 園芸植物として…

七十二候「乃東枯」

「なつかれくさかるる」と読みます。 「乃東」(だいとう)とは、 「夏枯草」(かごそう、なつかれくさ)や「靫草」(うつぼぐさ)の古名です。 「靫草」(うつぼぐさ)は、 冬の冬至の頃に芽を出し、 5月〜7月頃に紫色の花を咲かせ、 夏至の頃に花穂(かす…

七十二候「梅子黄」

「うめのみきばむ」と読みます。 青々と大きく実った梅の実が、 黄色く色付き熟し始める頃となりました。 「梅雨」は「梅の実が熟す頃の雨」なので そう呼ばれるようになったと言われており、 梅雨時である陰暦5月を 「梅の色月」と美しく言い表した言葉も…

七十二候「腐草為螢」

「くされたるくさ ほたるとなる」と読みます。 梅雨を迎え、水辺の湿った草陰から、 蛍が幻想的な光を放ちながら飛び始める頃となりました。 「腐草為螢」とは、「腐った草が蒸れ蛍になる」という意味です。 「蛍」には「朽草」(くちくさ)という別名があり…

七十二候「蟷螂生」

「かまきりしょうず」と読みます。 カマキリが卵から孵る頃となりました。 秋のうちに生みつけられたスポンジ状の卵から、 数百匹の小さなカマキリが次々と現れ始めます。 手の鎌がトレードマークのカマキリは、 「鎌で切る」から「鎌切り」となったと言われ…

七十二候「麦秋至」

「むぎのときいたる」と読みます。 初冬に蒔かれた麦が熟し、畑一面が黄金色になる頃。 収穫時を迎えます。 季節は梅雨にさしかかるところですが、 麦の穂が実り始める頃なので、 麦にとっては実りの秋であることから、 「麦の秋」や「麦秋」(ばくしゅう)…

七十二候「紅花栄」

「べにばなさかう」と読みます。 紅花が盛んに咲く頃を表した候ですが、 実際に咲き始めるのはもう少し後の6月末頃からになります。 「紅花」の原産はエジプトと言われ、 日本にはシルクロードを通って飛鳥時代に伝わり、 その後、近畿地方を中心に全国に広…

七十二候「蚕起食桑」

「かいこおきてくわをはむ」と読みます。 卵から孵化した蚕が盛んに桑の葉を食べ始める頃となりました。 ひと月程後には白い糸を体の周りに吐き出しながら繭を紡ぎ、 この繭から美しい絹糸が生まれます。 旧暦4月は、蚕の成長に欠かせない桑の葉を摘む頃で…

七十二候「蚯蚓出」

「みみずいずる」と読みます。 冬眠していたミミズが地上に現れ始める頃となりました。 ミミズには目がありませんが、 光を感知し、暗がりに進む性質をもっています。 そのため「目見えず」が転じて、 「ミミズ」になったと言われています。 春に孵化するミ…

七十二候「牡丹華」

「ぼたんはなさく」と読みます。 牡丹の花が咲き始める頃となりました。 牡丹は、晩春から初夏にかけて直径10~20cmの豊麗な花をつけ、 色も紅・淡紅・白・紫など様々です。 牡丹は甘く上品な香りとその格調高い姿から、 唐の時代に「百花の長」として人気を…

七十二候「霜止出苗」

「しもやみてなえいづる」と読みます。 暖かくなるとともに、霜が降りなくなり、 「種籾」(たねもみ)が芽吹き、スクスク青々と伸びていく頃です。 そろそろ田植えの準備が始まり、 忙しくも活気に満ちた農家の様子が目に浮かぶようです。 古来より、「米」…

七十二候「葭始生」

「あしはじめてしょうず」と読みます。 だんだんと暖かくなり、 野山だけでなく、水辺の葭(あし)も芽を吹き始める季節です。 葭は、「葦 」とか「蘆」とも書き、 また「悪し」(あし)に通じることを避けて、「善」(よし)とも読まれます。 「葦原中国」…