天文
「ちはじめてこおる」 と読みます。 冬の冷気の中で、大地が凍り始める頃です。 朝には霜が降りたり、水溜りには氷が張ったり、 場所によっては「霜柱」(しもばしら)が 立つようになります。 舗装された場所が多くなったため、 見る機会が少なくなりましたが…
晩秋になるにつれ、 「露」が「霜」になるかと思われる程に 寒さを覚えるようになります。 冬の寒さとはまた違う、 どこか心細く寂しい肌寒さです。 秋の寒さを表現する言葉には、 色々なものがあります。 秋寒(あきさむ) 肌寒(はださむ) 薄寒(うそさむ…
令和7(2025)年の「木枯らし1号発表」 凩・木枯らし(こがらし)とは 凩 木枯らし 「木枯らし1号」とは いつから「木枯らし1号」と呼ぶようになったのか? 気象庁による「木枯らし1号」の定義 他の地域は? 木枯らし1号が吹いたら 強風に注意 乾燥・火の元…
秋も深まり、10月中旬〜11月頃になると 大陸からの「移動性高気圧」と「低気圧」が 交互に日本に訪れるため、 三日程の周期で天気が変わります。 「低気圧」がもたらす雨は、 大気中の塵を洗い流すように落すので、 入れ替わりにやって来る「高気圧」の下で…
「こさめときどきふる」 と読みます。 パラパラと雨が降っては止み、 一雨毎に気温が下がってゆく頃です。 明治時代の『略本暦』では、 「霎」を「こさめ」と読ませていますが、 江戸時代の『宝暦暦』(ほうりゃくれき)などでは、 「時雨」(しぐれ) となってい…
「秋の空」と言うと、 「澄んだ青空」のイメージがありますが、 日本列島の上空を流れる偏西風に乗って、 低気圧や高気圧が 通過していくことが多くなるため、 数日晴れたら雨が降り、 また晴れる日が来た後に 雨の降る日が来るというように、 天気が変わり…
昔から「天高く馬肥える秋」と言われるように、 秋は空が青く、高い日が多くなります。 「天高く馬肥ゆる秋」は時候の挨拶として、 「寒露」の時期に、手紙などを出す際に、 使われています。 「天高く馬肥ゆる秋」とは 「秋高く塞馬肥ゆ」 秋の空はあんなに…
晩秋から冬にかけて降る、 急にパラパラと降ってしばらくすると止む、 一時的に降ったり止んだする雨のことを 「時雨」(しぐれ)と言います。 時雨(しぐれ) 時雨(しぐれ)の別名 時知る雨(ときしるあめ) 運び雨(はこびあめ) 入液(にゅうえき) 液雨…
秋と言えば「秋晴れ」を連想しますが、 実は雨の多い季節でもあります。 秋の長雨(あきのながさめ) 秋雨(あきさめ、しゅうう) 秋霖(しゅうりん) すすき梅雨(すすきつゆ) 秋湿り(あきしめり) 秋黴雨(あきついり) 通草腐らし(あけびくさらし) 鷹…
「霜降」(そうこう)は、 太陽の高さを基準にした二十四節気のうち、 秋の最後の節気です。 令和7(2025)年は10月23日から11月6日です。 『暦便覧』(こよみびんらん) 「霜降」(そうこう)とは 霜が降りる⁈ 放射冷却 霜注意報 行く秋(ゆくあき) 旧重陽 …
「秋雨前線」(あきさめぜんせん)は、 夏から秋の季節の変わり目に出現する 停滞前線のことを言います。 夏の暑さを和らげてくれる雨ですが、 台風と重なると大きな被害をもたらす 危険性があります。 秋雨前線(あきさめぜんせん) 秋雨前線のメカニズム …
『暦便覧』(こよみびんらん) 寒露 (かんろ) とは 秋晴(あきばれ) 天高く馬肥ゆる秋 秋澄む 水澄む 秋の袂 スポーツの日 神嘗祭(かんなめさい) えびす講 時代祭 七十二候 初候「鴻雁来」(こうがんきたる) 次候「菊花開」(きくのはなひらく) 末候「…
「中秋の名月、十年に九年は見えず」 という言葉があります。 実は「十五夜」になる旧暦八月十五日の頃は、 秋雨前線や台風の時期で、月が雲に隠れて 見えなくなってしまうことがよくあります。 薄月(うすづき) 無月(むげつ) 雨月(うげつ) 『雨月物語…
二八月荒れ右衛門(にはちがつあれえもん) 春嵐(はるあらし) 秋の嵐(あきのあらし) 二八月荒れ右衛門に似た諺 二八月に思う子船に乗するな二八月は船頭のあぐみ時 二八月の掌返し 二八月の風で傍 (そば) が迷惑 二八月の雷に隣に行くな 二八月荒れ右衛…
「かみなりすなわちこえをおさむ」 と読みます。 夏の間に鳴り響いた雷が鳴らなくなる頃。 「春分」の末侯「雷乃発声」と対になっていて、 「春分」の頃から鳴り始めて夏の間鳴り響いた 雷が声を収めるようになります。
古来日本人は、風にも微妙な違いを感じ取り、 それぞれ名前をつけてきました。 日本各地には、それぞれの土地独自の 風の名前も多く存在しているそうで その数は何と2000種類を超えているのだ そうです。 「野分」(のわき、のわけ) とは 秋風、秋の風 爽籟(…
「二百二十日」(にひゃくはつか)は 雑節のひとつで、 「立春」を起算日として220日目に当たり、 毎年9月11日頃が「二百二十日」になります。 令和5(2023)年は9月11日になります。 「二百二十日」とは 「二百二十日」は「雑節」です。 「二百二十日」も台風…
「風祭」(かざまつり)とは 台風 野分(のわけ) 農家の三大厄日 八朔(はっさく) 二百十日(にひゃくとおか) 二百二十日(にひゃくはつか) 全国各地で行われている「風祭」 おわら風の盆 マエナヌカ 京都・松尾大社の「八朔祭」 山形県朝日町「大谷風神…
「二百十日」も過ぎて、 台風や雷はこれからがシーズン。 9月から10月にかけては、 年間で台風や雷が 最も多い時期と言われています。 秋の雷 稲妻(いなづま) 秋の雷 俳句で単に「雷」と詠むと夏の季題ですが、 初秋の頃にも、入道雲が湧いて雷が鳴ったり…
防災の日 関東大震災(かんとうだいしんさい) 震源地 震度 火災 津波 土砂災害 液状化 被害の大きさ 震災記念日 伊勢湾台風(いせわんたいふう) 「災害対策基本法」の制定 防災の日 毎年9月1日は「防災の日」です。 この「防災の日」を中心に 8月30日から9…
「てんちはじめてさむし」 と読みます。 天地の暑さがようやく収まり、 涼しくなり始める頃になりました。 「粛」は縮む、鎮まるという意味があり、 暑さもようやく峠を越えました。 気象学的な区分では、九月一日からは「秋」。 学校では新学期が始まります。…
「処暑」(しょしょ) は、暑さが止むと言う意味。 萩の花が咲き、 朝夕は心地良い涼風が吹く頃ですが、 台風のシーズンでもあります。 『暦便覧』 「処暑」(しょしょ)とは 夏の疲れ 初嵐(はつあらし) 地蔵盆(じぞうぼん) 六地蔵めぐり 化野念仏寺千灯供…
「線状降水帯」とは何か 発達した積乱雲が列をなして次々に発生し、 数時間に渡ってほぼ同じ場所を 通過または停滞することで作り出される、 長さ50~300㎞程度、幅20~50㎞程度の 線状に伸びる強い降水域を 「線状降水帯」(せんじょうこうすいたい)と言いま…
「七夕」は、例年日本の多くの地域で、 梅雨の時期に当たることから、 雨になる確率が高く、 天の川を見ることが難しいです。 <七夕の晴天率> エリア 晴天率 1位 那 覇 41% 梅雨明け 2位 金 沢 30% 3位 鹿児島 26% 4位 札 幌 22% 5位 福 岡広 島大 阪 19% 8…
「たいうときどきふる」 と読みます。 七十二候「大雨時行」は、 「夏」の最後の候で、 集中豪雨や夕立など、 時に激しい雨が降る頃という意味です。 この時季多い夕立(ゆうだち)は、 夏の夕方になり、上昇気流によって発達した 「積乱雲(夕立雲)」が降ら…
「つちうるおうて むしあつし」 と読みます。 「溽」は「じょく」とか「ひょく」と読み、 「蒸し暑い」ということを意味します。 ギラギラ炎えるような太陽の光による 暑さというよりも、 曇り日の湿度の高い蒸し暑さを感じさせます。 身に纏わりつくような、空…
盛夏(せいか) 暑さの気象用語 夏日 日本気象協会が選ぶ暑さに関する新しい言葉 気象庁が発表する「夏季指数」 汗かき指数 不快指数(ふかいしすう) 冷房指数 アイス指数 ビール指数 〇暑 極暑(ごくしょ) 酷暑(こくしょ) 激暑/劇暑(げきしょ) 大暑…
エアコンがない方、 暑いけどエアコンの冷房は苦手な方に、 エアコンを使わなくても 涼しく快適に眠れる方法を紹介します。 熱帯夜、暑くて眠れないのはなぜ? エアコンなしで寝れる気温 寝具の工夫 天然素材 接触冷感素材の寝具を使う 吸放湿性の高いパジャ…
最高気温が35度以上の「猛暑日」には、 「熱中症」のリスクが高まるため、 特に注意が必要です。 避けて欲しい猛暑日のNG行動について 紹介したいと思います! 熱中症のメカニズム 外出を避ける 涼しい服装を心掛ける こまめに休憩をとる 室内環境を整える …
令和7(2025)年は7月22日から8月6日までが 二十四節気の「大暑」(たいしょ)になります。 一年で最も暑さが厳しく感じられる頃です。 『暦便覧』 「大暑」(たいしょ)とは 梅雨明け 炎昼(えんちゅう) 熱帯夜(ねったいや) 短夜(みじかよ) 暑気払い 納…