二十四節気
「春分」は二十四節気のひとつで、 昼と夜の長さがほぼ同じになり、 この日を境に昼間の時間が長くなっていきます。 地球の赤道を延長した天の「赤道」と 太陽の通り道の「黄道」が ちょうど交差したところが「黄径0度」。 「春分」とは、 太陽がちょうど「…
今日から二十四節気の3番目「啓蟄」。 前節の「雨水」以来、春の雨の潤いにより、 植物は芽吹きの季節を迎えてますが、 太陽の高度も上がり、大地が温まり出して、 虫や小動物も目覚めの時季を迎えます。 「啓」の字には「開く」という意味があり、 「蟄」…
「雨水」(うすい) とは、 降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃のこと。 江戸時代に発行された『暦便覧』(こよみびんらん)には、 「陽気地上に発し雪氷とけて雨水となれば也」 とあります。 暖かい陽気になってきて雪や氷が解け、雨水になる、 という…
「立春」は、現代の日本では、国立天文台の観測によって、 「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」とされています。 令和5(2023)年の「立春」は2月4日になります。 「立春」とは、 「二十四節気」において春の始まりに当たります。 江戸時代に発行された…
「大寒」は、二十四節気の第24節目で一年の最後の節気です。 江戸時代に発行された『暦便覧』(こよみびんらん)によると、 「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」 。 寒さが最も厳しくなる頃という意味です。 冬の季節の最後の節気で、 寒さが更に…
「小寒」は、一年で最も寒さが厳しくなる時期の始まりを 意味しています。 江戸時代に発行された「暦便覧」には、 「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」 と記されています。 この一説にあるように ますます冷え込む時期であり、これから…
旧暦では、「冬至」は太陽の力が復活する日です。 そのため、冬至は別名、 「一陽来復」(いちようらいふく)の日と言われています。 「一陽来復」とは、 「良くないことが続いた後、物事がようやく良い方向に向かう」 という意味です。 太陽を神と見なし、 …
令和4(2022)年の「冬至」は12月22日です。 「冬至」とは二十四節気の一つで、 北半球において最も昼が短い(=夜が長い)日のことです。 (反対に、南半球では最も昼の時間が長い日になります。) 「夏至」の日と比べると、 北海道の根室で約6時間半、 …
二十四節気はいよいよ「大雪」(たいせつ)に突入。 本格的に冬が到来する頃となりました。 「冬将軍」と呼ばれるシベリア寒気団も到来し、 気圧配置は完全な冬型になります。 江戸時代に発行された『暦便覧』(こよみびんらん)には次の様に記されています…
雨が雪に変わり始める頃です。 冬とは言え、まだ雪はさほど多くないという意味で、 冬の入口に当たります。 江戸時代に書かれた『暦便覧』(こよみびんらん)には、 「冷ゆるがこ故に雨も雪となりてくだるがゆへ也」 とあります。 「日が短くなり、空気が冷…
立冬とは、冬に分類されている6つの節・中のうち、 最初に巡って来るもの、まさに「冬の始まり」です。 江戸時代に発行された 『暦便覧』(こよみびんらん)によると 「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也」。 冬の気配(気立ち)を感じ、いよいよ寒くなっ…
江戸時代に発行された『暦便覧』(こよみびんらん)には、 「つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也」 とあります。 「時雨が降った後に、雨の露と陰気が結びついて、 霜が降りて霜柱となる」という意味です。 風が一層冷たく感じられ、 地域によって…
「寒露」とは、 「草木に冷たい露(つゆ)が降りる時期」 という意味です。 「露」が冷たい空気と接して「霜」に変わる直前で、 朝晩ぐっと冷えるようになります。 この頃は、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなります。 夜には月も美しく…
二十四節気のひとつ「秋分」は、暦の上では秋の中間に当たり、 太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜の長さがほぼ同じになる頃です。 この日を境に夜の時間が長くなっていきます。 江戸時代に発行された『暦便覧』(こよみびんらん)には、 「陰陽の中分と…
「陰気 やうやくかさなりて 露こごりて白色となれば也」 暑さが弱まり、大気が冷え込んで、 草花に白い露が宿り始める頃。 草の葉に白い露が結ぶという意味です。 夜の間に大気が冷え込み、 草花に朝露が宿ることから名づけられたのでしょう。 野には薄の穂…
「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」 『暦便覧』 厳しい暑さの峠を越し、朝夕は涼風が吹き始め、 山間部では早朝に白い露が降り始め、秋の気配を感じます。 そろそろ夏の家具や雑貨を片づけ、 秋の準備を始める目安にしましょう。 とは言え、暑…
朝夕が涼しくなり、 秋の気配が立つ頃です。 「立春」からちょうど半年が経過し、 この日から「立冬」の前日までが 暦の上では「秋」となります。 ですが、日中はまだ残暑が厳しく1年で最も気温が高くなる時期。 この頃は、月遅れのお盆を前に各地で夏祭りが…
「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也」 江戸時代に発行された『暦便覧』(こよみびんらん)には、 このように記されています。 「夏の暑さが極まる季節だから(大暑)である」 という意味です。 但し、実際の暑さのピークはもう少し後になります。 新暦だ…
初春 <正月節・315°>立春(りっしゅん)〔令和4年2月4日〕 暦便覧 「春の気 、立つをもってなり」 二十四節気の最初の節。 この日から春。 様々な決まり事や節目の基準に なります。 【初候】東風解凍:2/04 【次候】黄鶯睍睆:2/09 【末候】魚上氷 :2/14…
暑さも本格的になる時期。 暑さがどんどん強くなっていくという意味があり、 この頃から暑さが本格的になってきます。 天気予報やニュースで「小暑」という言葉を耳にしたら、 本格的な夏を迎える合図だと思って下さい。 梅雨の終わる頃で、集中豪雨が多く発…
本日6月21日は「夏至」です。 「夏至」は一年で太陽が最も空高いところまで昇り、 一年の中で昼の時間が最も長くなる日です。 夏至とは? 日の出が最も早いのは「夏至」ではない⁈ 夏至と梅雨 夏至に食べるといい「食べ物」は? 半夏生餅 うどん たこ イチジ…
二十四節気も 今日からは「芒種」になります。 江戸時代に発行された「暦便覧」(こよみびんらん)には 「芒ある穀るい稼種する時なればなり」 (のげあるこくるい かしゅするときなればなり) とあります。 「芒」(のげ)とは、 麦や稲などの先端にある針…
「小満」とは、秋に蒔いた麦などの穂がつく頃で、 ほっと一安心(=少し満足)したと言う意味です。 田畑を耕して生活の糧を稼いでいた時代には、 農作物の収穫の有無は人の生死に関わる問題でした。 そのため、麦などに穂がつくと 「今のところは順調だ、よ…
「立夏」とは、二十四節気の1つで、 昼と夜の長さが同じ日である「春分」と、 1年で最も昼の長い日である「夏至」の丁度中間に当たります。 暦の上では夏の始まり。 この日から立秋の前日までが夏季になります。 この頃は、晴天の日が多く、天候が安定して…
「穀雨」は、「種まきや田植えの時期に降る雨」のことです。 春雨が百穀を潤すことから名付けられたもので、 この時期の雨は 「百殻春雨」(ひゃくこくはるさめ)とも呼ばれており、 あらゆる穀物を潤し育てる恵の雨と考えられてきました。 百穀春雨ひゃっこ…
「清明」(せいめい)とは、 二十四節気の第5節目で、 「清浄明潔」(しょうじょうめいけつ)という語を略したものです。 「空気は澄んで、陽の光は明るく万物を照らして、 全てがはっきりと鮮やかに見える」頃です。 「清明」は、空気が澄み、空も青く、本…