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土用蜆(どようしじみ)

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「土用蜆」(どようしじみ)とは

「土用の丑の日」と言えば、
鰻を食べる風習がよく知られていますが、
実は「蜆」は、「土用蜆」と言って、
鰻よりも前から「土用の丑の日」に
食べられていました。
 

「土用蜆」と「寒蜆」

しじみの旬は、夏と冬の2回あります。
越冬のために栄養を蓄え身が締まって
コクのある味が楽しめる
「寒蜆」(かんしじみ)と、
夏の産卵のために身が肥えて
プリプリとした食感が楽しい
「土用蜆」(どようしじみ)です。
 

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特に「土用蜆」は、
「腹薬」とか「生きた肝臓薬」とも呼ばれ、
胃腸を整え、夏バテ防止に役立つと言われ、
土用に鰻を食べ始めた江戸時代より前から
食べられていたそうです。
 

しじみの栄養成分

夏の旬を迎えた「しじみ」には、
良質のたんぱく質や良質なアミノ酸や
ビタミンが豊富に含まれており、
他の貝と比較してみると、
含まれている栄養素は群を抜いています。
 
特にしじみに含まれている
「オルニチン」「メチオニン」という
アミノ酸は、肝機能の修復や
活性化の効果に富んでいます。
しじみが「生きた肝臓薬」と言われる所以です。
 
<オルチニン>
体内でアンモニアに対する解毒効果があり、
肝臓の働きを高め疲労回復の効果がある。
 
<メチオニン>
アルコールや脂肪の摂り過ぎから
肝臓を守ってくれます。
お酒を飲んだ後にはしじみの味噌汁と
言われるのは、代謝・解毒といった
体に非常に大事な働きをしてくれている
肝臓の機能を高めてくれるからです。
 
それに加えて、
貧血の予防や疲れ眼の改善、
利尿の促進や免疫力の強化など
様々な効果があげられます。
 
ミネラル類も多く含んでいて、
夏バテしやすい時期に、
ミネラル類も補うことが出来ます。
 
旬を迎えたしじみは、
栄養価が普段より高くなりますから、
土用の丑の日にしじみを食べるというのは、
理に適っていると言うことが出来ます。