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七十二候「大雨時行」

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「たいうときどきふる」
と読みます。
 
七十二候「大雨時行」は、「夏」の最後の候で、
集中豪雨や夕立など、時に激しい雨が降る頃
です。
 

 
 
この時季多い
夕立(「ゆうだち」または「ゆだち」)は、
積乱雲によって突然降り出す大雨のこと。
夏の季語になっていて、昼過ぎから夕方頃に
かけて降ることが多いようです。
 
昔から「夕立」は
「馬の背を分ける」とか
「馬の背の片側には降らない」などと言われ、
びしょ濡れになって電車に乗ると
次の駅では晴れていたいうような、
局地的な降り方をします。
 

 
昼間の蒸し暑さが極限に達し、
青空にむくむくと湧き上がる「入道雲」が
突然の雷鳴とともに激しい「夕立」に変ると、
乾いた大地を潤し、「打ち水」をしたように
気温が下がります。
濡れた大地のニオイは気持ち良く、
暑さの和らいだ風に、次の季節の気配を
感じます。
 

 
ところで、最近はあまり
「夕立」という言葉は使われなくなり、
代わりに「ゲリラ豪雨」という言葉を
よく耳にするようになりました。

「夕立」も「ゲリラ豪雨」も
夏の午後に急な激しい雨が降る現象ですが、
「夕立」は急に激しく降ったとしても、
すぐに止むため災害に繋がるようなことは
余りないのに対して、
「ゲリラ豪雨」は、時には1時間に
100mmを超えるような凄まじい雨量を観測し冠水被害も相継ぎ、深刻な状況になることも
あります。