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コツコツと

二十四節気「処暑」

『暦便覧』

「陽気とどまりて、
初めて退きやまんとすれば也」
 
江戸時代に発行された
『暦便覧』(こよみびんらん)には、
このように記されています。
このことからも、
「処暑」が昔から「暑さが静まってくる頃」と
されていたことが分かります。
 

「処暑」とは

暑さが処する、と書いて処暑。
「処」には、「止まる」という意味があり、
厳しい暑さも一段落し、
朝夕は涼風が吹き始め、
山間部では早朝に白い露が降り始め、
秋の気配を感じられるようになります。
毎年、8月22、23日頃に当たり、
令和5(2023)年は8月23日になります。
 
そろそろ夏の家具や雑貨を片づけ、
秋の準備を始める目安にしましょう。
とは言え、暑さがぶり返して、
夏の疲れ、夏バテが出やすくなるのも
この時期です。
食中毒に罹り易い時期ですので、
注意が必要です。
 
二百十日

 
更に昔から「処暑」の頃は、
台風が来やすい時期とされていました。
雑節の「二百十日」は「台風特異日」とも
称されるようです。

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急な天気の変化に要注意
また「処暑」のこの時期は、
激しい夕立が降ることもよくあります。
急な雨にも対処出来るように、
折りたたみの傘などを携帯したり、
防災備品や非常食を見直しておくことを
おススメします。
 

七十二候

綿を包む「柎」(はなしべ)が開き始める頃
 
 
天地の暑さがようやく鎮まり始める頃
 
 
稲などの穀物が実り始める頃

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