うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「鷹乃学習」

「たかすなわちわざをならう」 と読みます。 5~6月に孵化したヒナは、 この頃に飛び方や狩りの方法を覚え、 独り立ちに備えます。 「鷹狩り」(たかがり)は、 飼い慣らし訓練した鷹を山野に放って、 野生の鳥・小さい獣を捕らえさせる 間接的な狩猟法で、 紀…

暑気払い(しょきばらい)

うだるような夏の暑さ。 夏の暑い時期を元気に乗り切るため、 日本には、暑さを体から打ち払う 「暑気払い」という 古くからの伝わる風習があります。 「暑気払い」とは なぜ「夏バテ」するのか? 「暑邪」「湿邪」 「夏バテ」の原因 室内外の温度差による自…

七十二候「蓮始開」

「はすはじめてひらく」 と読みます。 蓮の花が開き始める時候を言います。 蓮の花は夜明けと共に、 泥の中に水を弾いて優雅な花を咲かせ、 昼過ぎには閉じてしまいます。 そして、4日目、花びらは再び閉じることなく散ってしまいます。 「ハスは泥より出でて…

草市(くさいち)

「草市」(くさいち)とは、 かつて7月12日の夜から翌朝にかけて 開かれていた、盂蘭盆(うらぼん) の仏前に供える 「盆花」や「焙烙」(ほうろく)「苧殻」(おがら)「鬼灯」(ほおずき)といったお盆の飾り物などを売る市のことです。 www.linderabell.com …

ほおずき市

梅雨明けの頃、東京を中心に全国各地で、 「ほおずき市」が開かれます。 「ほおずき市」の発祥の地である 東京都港区にある「愛宕神社」(あたごじんじゃ)では 6月23日と6月24日の2日間、 「千日詣り・ほおづき縁日」が行われます。 「ほおずき市」とは 毎月18…

二十四節気「小暑」

暑さが本格的になる時期で、 夏ならではの様々な行事が始まる時期です。 令和5(2023)年は7月7日になります。 一方で、梅雨の晩期に当たるため、 集中豪雨が多くなるので、注意が必要です。 『暦便覧』 「小暑」(しょうしょ)とは 暑中見舞い 暑気払い 七十…

七夕(たなばた)

7月7日は「七夕」(たなばた)です。 織姫様と彦星様が天の川を渡って、 1年に1度だけ出会える7月7日の夜のこと。 折り紙で七夕飾りを作ったり、 短冊に願い事を書いて、 手芸の上達などを願います。 五節句のひとつ 「七夕」の起源 江戸時代の七夕 関連記事…

七夕伝説

縁結びの神様・京都地主神社からの抜粋です。 七夕伝説 夜空にキラキラときらめく天の川。 その川のほとりでは、 天の神さまの娘「おりひめ」が 世にも美しいはたを織っていました。 おりひめの織る布は五色に光り輝いて、 季節が変わるごとにいろどりまで変…

棚機津女(たなばたつめ)

Chinaから「乞巧奠」(きこうでん)の 行事が伝えられる以前から、 日本には「棚機津女」(たなばたつめ)の信仰が ありました。 毎年稲の開花時期に合わせて、 神様を迎えて豊作を祈り、 村の人々の穢れを清める 古代日本における「禊」(みそぎ)の行事、 …

羽衣伝説

七夕にまつわる昔話に 「羽衣伝説」(はごろもでんせつ)があります。 天女が地上に降り、川で水遊びをしていると、 村の若者が天女の羽衣を隠してしまいます。 羽衣がなく、天井に帰ることが出来なくなった 天女は、若者に嫁ぎ、一緒に暮らします。 三年が…

七夕飾り

江戸時代になり、 七夕行事は「五節句」の一つになり、 幕府の正式な式日になりました。 また七夕は庶民の間にも広まり、 全国的に行われるようになりました。 人々は野菜や果物を供えて、 詩歌や習い事の上達を願いました。 短冊に色々な願い事を書いて笹竹…

索餅(さくべい)

7月7日は「七夕・そうめんの日」です。 「索餅」(さくべい)は、 「七夕」に食べられていた食べ物です。 「そうめん」の起源は、奈良時代に 唐から製法が伝わった「索餅」(さくべい)という唐菓子(とうがし)が原型だと言われています。 古代Chinaで、7月7…

七十二候「温風至」

「あつかぜいたる」と読みます。 熱い風が吹き始める頃となりました。 そろそろ梅雨が明ける時期になります。 温風至の「温風」は、この頃に吹く南風を意味しており、この風は「白南風」(しろはえ・しらはえ)と呼ばれています。一方、梅雨の最中に吹く風は「…

朝顔市(あさがおいち)

「江戸」という時代は、 園芸が盛んに流行った時代でした。 特に「朝顔」は品種改良が進み、 珍しい形の朝顔も出回ったことから、 園芸好きの間で好まれる花となりました。 次第に、江戸を始め、京都や大阪などの 商業地域で「朝顔」の品評会が 開催されるよ…

夏の七草

「夏の七草」は、 「春の七草」や「秋の七草」のように 古くからあるものではなく、 近年になって選ばれたもので、 複数の種類があります。 『夏の七艸考』 楓園 鈴木重瑊 著 『懸葵 8巻6号』 つくも生 著 『 観賞植物大図鑑 8月巻』 安達潮花 著 勧修寺経雄…

はも道中

「はも道中」は、 淡路島の鱧(はも)をアピールするために、 「祇園祭」に合わせて 淡路島から京都に鱧を運び、 八坂神社に奉納するイベントです。 令和5(2023)年は、7月3日 [月]の13:30から 行われます。 「鱧」はも 「はも道中」 「鱧」はも 関西の夏の味…

雑節「半夏生」(はんげしょう)

「半夏生」(はんげしょう)は雑節の一つです。 半夏という薬草が生える頃。 雑節「半夏生」 令和5年の雑節「半夏生」の日 半夏雨(はんげあめ) 「早苗饗」(さなぶり) 虫送り 「物忌みの日」 三重県の熊野地方や志摩地方の沿岸部 群馬県・嬬恋村 青森県 …

七十二候「半夏生」

「はんげしょうず」 と読みます。 夏の半ばに花を咲かせることから、 「半夏」(はんげ)と言い、 別名は「烏柄杓」(からすびしゃく)。 「半夏生」とは、 「烏柄杓」が生える頃という意味です。 「烏柄杓」は、サトイモ科の多年草です。 仏炎苞(ぶつえんほ…

山開き

初夏になると、各地で「山開き」が行われます。 「山開き」の起源 「山開き」の時期 期間外の登山は要注意 「山開き」の起源 日本では古来「山岳信仰」といって、 山岳を神聖視し、神霊の宿る地として 崇めてきました。 山岳は入峰修行(にゅうぶしゅぎょう)…

氷室の節句(ひむろのせっく)

旧暦の6月1日は、 「氷室の節句」「氷の節句」「氷の朔日」と 言われています。 「氷室」とは 「氷室」の歴史 氷室の起源「都祁氷室」(つげのひむろ) 平安時代 江戸時代 明治以降 氷室の節句 氷室開き 水無月 歯固め 「氷室」とは 冷蔵庫も製氷技術もなかっ…

釜蓋朔日(かまぶたついたち)

七月朔日(ついたち)は、 「地獄の釜の蓋が開いて精霊が出てくる日」ということで、「釜蓋朔日」(かまぶたついたち) 「釜蓋あき」「釜の口あけ」などと言い、 地獄に閉じこめられている精霊が 蓋の開いた釜の口から飛び出します。 地獄からの道のりは遠く…

夏越の祓(なごしのはらえ)

「夏越の祓」(なごしのはらえ)とは、 1年の半分に当たる6月30日に、 半年の間に身に溜まった穢れを落とし、 残り半年の息災を祈願する神事です。 神社では 大きな「茅の輪」(ちのわ)を据えて、 参拝者はここを潜って厄除けを行います。 夏越の祓とは? …

七十二候「菖蒲華」

「あやめはなさく」 と読みます。 あやめの花が美しく咲き始める頃です。 「菖蒲華」の「菖蒲」とは? 「あやめ」「杜若」「花菖蒲」 菖蒲(しょうぶ)[サトイモ科] 菖蒲・文目・綾目(あやめ)[アヤメ科] 杜若(かきつばた)[アヤメ科] 花菖蒲(はなし…

七十二候「乃東枯」

「なつかれくさかるる」と読みます。 「乃東」(だいとう)とは、 「夏枯草」(かごそう、なつかれくさ)とか 「靫草」(うつぼぐさ)の古名です。 「乃東枯」(なつかれくさかるる)とは、 「靫草(夏枯草)」が枯れゆく頃という 意味です。 「靫草」(うつぼ…

二十四節気「夏至」

本日6月21日は「夏至」(げし)です。 「夏至」は一年で太陽が 最も空高いところまで昇り、 一年の中で昼の時間が最も長くなる日です。 夏至とは? 日の出が最も早いのは「夏至」ではない⁈ 夏至と梅雨 夏至祭 スウェーデンの夏至祭「ミッドサマー」 「二見興…

父の日

6月の第3日曜日は「父の日」です。 令和5(2023)年は6月18日になります。 5月の「母の日」に対して、 こちらは「父親に感謝する日」です。 「父の日」の起源 「父の日」が日本に普及したのは? 父の日に贈る花 実際にもらって嬉しかった「父の日のプレ…

七十二候「梅子黄」

「うめのみきばむ」 と読みます。 青々と大きく実った梅の実が、 黄色く色付き熟し始める頃となりました。 梅雨 梅仕事 「梅仕事」とは 青梅には毒がある? 梅の選び方 「梅仕事」で楽しめる保存食 梅干し 梅シロップ(梅ジュース) 梅酒 梅ジャム 青梅甘露…

七十二候「腐草為螢」

「くされたるくさほたるとなる」 と読みます。 梅雨を迎え、水辺の湿った草陰から、 「蛍」が幻想的な光を放ちながら 飛び始める頃となりました。 「腐草為螢」とは 「蛍」と日本文化との関わり 奈良時代の「蛍」 平安時代の「蛍」 「蛍狩り」という言葉が生ま…

雑節「入梅」

雑節の「入梅」(にゅうばい)は、 暦の上での「梅雨入りの日」のことで、 令和5(2023)年の雑節「入梅」の日は 6月11日12時46分になります。 (国立天文台発表「令和 5年(2023) 暦要項」) 梅雨入り宣言 入梅 「入梅」の起源 梅の実が熟す頃の「雨」 カビが…

二十四節気「芒種」

「二十四節気」も今日からは「芒種」です。 「芒」(のげ)とは、 麦や稲などイネ科の植物の穂の先端にある トゲのような突起のことです。 通常、「のぎ」とか「ぼう」と呼びます。 江戸時代に発行された「暦便覧」には 「芒ある穀類、稼種する時なり」とあ…