夏
「たいうときどきふる」 と読みます。 七十二候「大雨時行」は、 「夏」の最後の候で、 集中豪雨や夕立など、 時に激しい雨が降る頃という意味です。 この時季多い 夕立(「ゆうだち」または「ゆだち」)は、 夏の夕方になり、上昇気流によって発達した 「積乱雲(…
「七月朔日 (ついたち) には、 地獄の釜の蓋が開き精霊が出て来る」 ことから、 七月朔日は「釜蓋朔日」(かまぶたついたち)とか 「釜蓋あき」「釜の口あけ」などと言います。 七月は「お盆」の月(暦月)。 「釜蓋朔日」(かまぶたついたち)は その 「お…
お盆は、祖先の霊(祖霊)をお迎えして、 もてなし、お送りする行事です。 お盆のためにどのような準備をし、 どのように過ごしたらよいのでしょうか。 お盆の準備やお墓参りを計画されている方は、 早い段階からお盆の期間をチェックして おくことをおスス…
京都では、家庭の台所から料亭の厨房まで、 火のあるところには必ずといっていいほど 「火廼要慎」(ひのようじん)と書かれた 京都・愛宕神社のお札が貼ってあります。 京都「愛宕神社」 千日詣り 火迺要慎(ひのようじん) 京都「愛宕神社」 京都市北西部…
うだるような夏の暑さ。 夏の暑い時期を元気に乗り切るため、 日本には、暑さを体から打ち払う 「暑気払い」という 古くからの伝わる風習があります。 「暑気払い」とは なぜ「夏バテ」するのか? 「夏バテ」とは 漢方では「暑邪」「湿邪」 冷房バテ「冷房病…
盛夏(せいか) 暑さの気象用語 夏日 日本気象協会が選ぶ暑さに関する新しい言葉 気象庁が発表する「夏季指数」 汗かき指数 不快指数(ふかいしすう) 冷房指数 アイス指数 ビール指数 〇暑 極暑(ごくしょ) 酷暑(こくしょ) 激暑/劇暑(げきしょ) 大暑…
「つちうるおうて むしあつし」 と読みます。 「溽」は「じょく」とか「ひょく」と読み、 「蒸し暑い」ということを意味します。 ギラギラ炎えるような太陽の光による 暑さというよりも、 曇り日の湿度の高い蒸し暑さを感じさせます。 身に纏わりつくような、空…
7月26日は「幽霊の日」です。 文政8(1825)年のこの日、 四代目・鶴屋南北作の『東海道四谷怪談』が 江戸・中村座で初演されたことに由来して います。 『東海道四谷怪談』 日本の幽霊のイメージ 幽霊に足がないのは? 日本最初の幽霊 『東海道四谷怪談』 『…
令和6(2024)年は7月22日から 二十四節気は「大暑」(たいしょ)になります。 一年で最も暑さが厳しく感じられる頃です。 『暦便覧』 「大暑」(たいしょ)とは 梅雨明け 炎昼(えんちゅう) 熱帯夜(ねったいや) 短夜(みじかよ) 暑気払い 納涼(のうりょ…
「きりはじめてはなをむすぶ」 と読みます。 七十二候が「大暑」の初候に変わり、 桐の花が実を結び始める頃になりました。 「桐」は、初夏に薄紫色の花を咲かせ、 盛夏を迎える頃、うぶ毛に覆われ柔らかそうな黄色い卵形で茶色の実を付けます。 「花」を結ぶ? …
土用三郎 土用凪(どようなぎ) 土用東風(どようごち) 土用波(土用浪) 土用あい 土用三郎 「夏の土用」入りの日を「土用太郎」、 二日目を「土用次郎」、 三日目を「土用三郎」 と呼びます。 この「土用三郎」の日の天気で、 その年の豊作を占います。 …
「夏の土用」(なつのどよう)の時期の、 それも天気の良い日を選んで、 衣類や書籍、書画、経典などを陰干しし、 風を当てて虫のやカビの害を防ぐのが 「土用の虫干し」です。 虫干し 土用干し(どようぼし) 曝涼(ばくりょう) 曝涼・曝書の歴史 正倉院の…
「梅雨」が明け後、 「夏の土用」に入ってから 「梅を天日干し」することを 「土用干し」と言います。 昔から「土用干し」は三日三晩と言われ、 梅雨明けの晴天の続く3日間で行われました。 梅は、十分に水分が抜けると、 腐りにくくなるので 「保存性」が…
稲が大きくなってから、強い稲を育てるために 田んぼの水を抜いて、 ヒビが入るまで乾かすことを 「土用干し」(「中干し」)と言います。 稲の成長を調節するために必要な作業です。 田が乾くと、稲は地中の水分を求めて より深く根を張るようになります。 …
「立秋」前の夏の終わりの約18日間は 「夏の土用」に当たります。 「土用」とは 土用にしないほうがいいこと 土いじり 間日(まび) 新しいこと 土用殺(どようさつ) 夏の土用 「夏の土用」にまつわる行事と風習 「夏の土用」の食い養生 暑気払い 暑気払いに効…
土用干し 衣類、書物の「土用干し」 梅の土用干し 田の土用干し 雪駄の土用干し 土用三郎 土用間(どようあい) 土用凪(どようなぎ) 土用波(どようなみ) 土用隠れ(どようがくれ) 土用芽(どようめ) 土用竹(どようだけ) 「暑中見舞い」と「残暑見舞…
「夏の土用」にすえる「お灸」のことを 「土用灸」(どようきゅう)と言います。 「夏の土用」の時期は、 二十四節気「小暑」の後13日から 「立秋」までの最も暑い時に当たります。 そのため、「土用灸」は 夏バテに効果があると言われ、 わざわざ「土用」を…
「熱中症」が起こりやすいのは、 太陽が照りつける暑い日だけとは限りません。 実は梅雨時も「熱中症」に注意が必要です。 東京消防庁のまとめでは、 令和4(2022)年の「熱中症」による 月毎の救急搬送者数は、 6月が1870人、7月が2434人、8月の1483人と 湿度…
「たかすなわちわざをならう」 と読みます。 5~6月に孵化したヒナは、 この頃に飛び方や狩りの方法を覚え、 独り立ちに備えます。 「鷹狩(放鷹・鷹野)」とは、 飼い慣らし、訓練した鷹を使って 野生の鳥・小さい獣を捕らえさせる 人と動物が協力して行う 最…
「はすはじめてひらく」 と読みます。 蓮の花が開き始める時候を言います。 蓮の花は夜明けと共に、 泥の中に水を弾いて優雅な花を咲かせ、 昼過ぎには閉じてしまいます。 そして、4日目、花びらは再び閉じることなく散ってしまいます。 「ハスは泥より出でて…
梅雨が明ける頃に降る大雨のことを 「送り梅雨」(おくりづゆ)と言います。 「送り梅雨」(おくりづゆ) 梅雨末期の大雨 「線状降水帯」とは何か 梅雨雷(つゆかみなり) 「返り梅雨」(かえりづゆ) 「送り梅雨」(おくりづゆ) 梅雨明けの頃に降るまとま…
梅雨時の集中豪雨によって 河川の水かさが増し氾濫することを 「梅雨出水」(つゆでみず)と言います。 単に「出水」(でみず)と言えば、 梅雨時の「梅雨出水」(つゆでみず)のことで、 春の雪解けによる洪水は「春出水」(はるでみず)、 秋の台風による出水…
梅雨明けの頃、東京を中心に全国各地で、 「ほおずき市」が開かれます。 「ほおずき市」の発祥の地である 東京都港区芝にある「愛宕神社」では、 6月23日と6月24日の2日間、 「千日詣り・ほおづき縁日」が行われます。 「ほおずき市」とは 毎月18日は「観音…
令和6(2024)年は7月6日になります。 暑さが本格的になる時期で、 夏ならではの様々な行事が始まる時期です。 一方で、梅雨の晩期に当たるため、 集中豪雨が多くなるので、注意が必要です。 『暦便覧』 「小暑」(しょうしょ)とは 送り梅雨(おくりづゆ) 梅…
7月7日は「七夕」(たなばた)です。 織姫様と彦星様が天の川を渡って、 1年に1度だけ出会える7月7日の夜のこと。 折り紙で七夕飾りを作ったり、 短冊に願い事を書いて、 手芸の上達などを願います。 五節句のひとつ 「七夕」の起源 江戸時代の七夕 関連記事…
江戸時代になり、 七夕行事は「五節句」の一つになり、 幕府の正式な式日になりました。 また七夕は庶民の間にも広まり、 全国的に行われるようになりました。 人々は野菜や果物を供えて、 詩歌や習い事の上達を願いました。 短冊に色々な願い事を書いて笹竹…
縁結びの神様・京都地主神社からの抜粋です。 七夕伝説 夜空にキラキラときらめく天の川。 その川のほとりでは、 天の神さまの娘「おりひめ」が 世にも美しいはたを織っていました。 おりひめの織る布は五色に光り輝いて、 季節が変わるごとにいろどりまで変…
Chinaから「乞巧奠」(きこうでん)の 行事が伝えられる以前から、 日本には「棚機津女」(たなばたつめ)の信仰が ありました。 毎年稲の開花時期に合わせて、 神様を迎えて豊作を祈り、 村の人々の穢れを清める 古代日本における「禊」(みそぎ)の行事、 …
七夕にまつわる昔話に 「羽衣伝説」(はごろもでんせつ)があります。 天女が地上に降り、川で水遊びをしていると、 村の若者が天女の羽衣を隠してしまいます。 羽衣がなく、天井に帰ることが出来なくなった 天女は、若者に嫁ぎ、一緒に暮らします。 三年が…
7月7日は「七夕・そうめんの日」です。 「索餅」(さくべい)は、 「七夕」に食べられていた食べ物です。 この「索餅」こそが、 そうめんの先祖と言われています。 「そうめん」の起源は、奈良時代に 唐から製法が伝わった「索餅」(さくべい)という 唐菓子(…