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コツコツと

はも道中

 
「はも道中」は、
淡路島の鱧(はも)をアピールするために、
祇園祭」に合わせて
淡路島から京都に鱧を運び、
八坂神社に奉納するイベントです。
令和5(2023)年は、7月3日 [月]の13:30から
行われます。
 

「鱧」はも

関西の夏の味覚であり、夏祭りのご馳走に
なくてはならないもののひとつに、
「鱧」(はも)があります。
 
 
「鱧」(はも)は、
「梅雨の水を飲んで美味しくなる」と言われ、
ちょうど梅雨の終わりの「祇園祭」の頃に
旬を迎えます。
 
 
涼やかな器に盛られた「鱧の薄造り」や
骨切した鱧を湯引きにした「鱧落とし」、
骨切した鱧をサッと熱湯に通し、
氷水に落とした「鱧チリ」などは、
「祇園祭」の祭り膳に欠かせないところから、別名「鱧祭」(はもまつり)と呼んでいます。
 
 
関東ではあまり馴染みのない「鱧」ですが、
関西ではマグロより珍重されています。
「鱧」は、獰猛な鰻と言った感じのような
外見をしていて、性格も凶暴で、
捕まえようとすると噛まれることもあるそう
です。
 
 
「鱧」は身と皮の間に小骨が多いので、
小骨を気にせず美味しく
「鱧」を食べるために、
京都では、皮1枚を残して
身だけに細かい切り込みを入れる
「骨切」の技術が発達したそうです。
「鱧」の味は、この「骨切」の
上手下手で決まるとさえ言われています。
 
 

「はも道中」


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「鱧」(はも)はとても生命力が強く、
冷蔵技術や輸送技術の発展していなかった
時代にも、大阪湾や明石で獲れた鱧(はも)
海から遠い京都の内陸まで
生きたまま運ぶことが出来たそうです。
 
 
かつて淡路島は「御食国」(みけつくに)として
朝廷に、夏の旬の代表食材「鱧」(はも)
献上していたことに因み、
平成21(2009)年から「祇園祭」に合わせて
八坂神社に「鱧」を奉納するイベント
「はも道中」が始まりました。
 
はも道中として、木桶に入れたハモを先頭に、八坂神社から南座前を隊列を組んで歩き、行列後は八坂神社にて奉納儀式を行います。
 
令和5(2023)年は、7月3日 [月]の13:30から行われます。13:30頃から八坂神社西楼門を出発し、14:00頃から鱧奉納神事(本殿)、14:30頃から淡路人形浄瑠璃奉納(舞殿)が行われ、15:00頃に終了予定です。