立春から八十八夜目に当たる日に「八十八夜」が訪れます。
農事の節目の日とされ、
遅い霜への警戒を教えてくれる日です。
折角の作物が無駄にならないよう、注意を促してくれます。
また、「新茶」の茶摘み、種まきなどを行う
時期の目安にもなっています。
そろそろ田植えも始まります。
新茶
「八十八夜」を過ぎると、「立夏」はもうそこです。
「立春」から「八十八夜」というのは、
春の全ての気が満ちている時期です。
「八十八夜の新茶を飲むと病気にならない」とか
「長生きする」など、
縁起の良い様々な言い伝えが残っています。
新茶を縁起の良いものとして扱うのには訳があります。
一つは、「八十八夜」前後のものが
一番成分が豊富と言われているためです。
人々は経験的に「新茶」が優れていることを悟り、
「八十八夜」のお茶に
「新茶を摂取して健康を維持したい」という願いを込めて、
言い伝えを残したのでしょう。
もう一つは、「お米」と「お茶」の関係です。
「八十八夜」はちょうど田に籾を蒔く大切な時期に当たります。
その時期に採れる作物ということで
縁起を担ぐという意味もあるのでしょう。
「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の忘れ霜」
この時期になると、
「もう霜が降りない」、
「田畑の霜害の心配が要らなくなる」と意味で、
「八十八夜の別れ霜」とか「八十八夜の忘れ霜」と
言われてきました。
苗代で育てた稲の苗を霜も去ったし、
そろそろ田植えをしようかという時期です。
ですが、油断をしていると霜が降りて
苗がやられてしまうこともあるから気を付けてという意味で、
「八十八夜の別れ霜」とか「八十八夜の忘れ霜」と言われました。
八十八を組み合わせるると「米」
八十八と縦に組み合わせてみると「米」という字になります。
農家では稲の種まきや、茶摘みが始まります。