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コツコツと

父の日

 
6月の第3日曜日は「父の日」です。
令和6(2024)年は6月16日になります。
5月の「母の日」に対して、
こちらは「父親に感謝する日」です。
 
 

「父の日」の起源

 
「父の日」は、「母の日」同様、
米国から始まりました。
 

www.linderabell.com

 
米ワシントン州スポケーンに、
ソノラ・スマート・ドッド (Sonora Smart Dodd)
という女性がいました。
 
 
ソノラの父、
ウィリアム・ジャクソン・スマート
(William Jackson Smart)は
南北戦争に従軍していた軍人でした。
彼女の母親は、ソノラが16歳の時に、
6人目の子供を出産した際に死亡。
そのため、父は復員して男手一つで
ソノラを含む6人の子供達を育て上げました。
その後再び戦地へ赴いて、亡くなりました。
ソノラは、深い愛情を注いでくれた父を
とても敬愛していました。
そしての想いを形にしたいと考えていました。
 
 
1909年5月、教会で行われた
母の日」のお祝いに参加していたソノラは
「なぜお父さんの日はないのだろう?」と
思いました。
1907年に5月に提唱された「母の日」は、
既に米国内に広く浸透していました。
母の日」と同じように、
大好きなお父さんのための日も作ろうと、
地元の牧師に相談すると支持を得、
「父の日」が実施されることになりました。
 
 
当初は、彼女の父親の誕生日である
6月5日に行われる予定でしたが、
実施が決まってから3週間しかなかったため、
準備が間に合わないということから、
翌1910年の6月の第3日曜日に当たる6月19日に
最初の「父の日」のお祝いが行われました。
そしてそのまま6月の第3日曜日が
「父の日」として定着することになりました。
 
 
新聞は、この米国で初めて「父の日」が
行われたことを全国に報道しますが、
「父の日」は「母の日」のように、
直ぐには制定されませんでした。
 
1924年にクーリッジ米大統領は、
次のような言葉を政府関係者に送っています。
 
“the widespread observance of this occasion is calculated to establish more intimate relations between fathers and their children, and also to impress upon fathers the full measure of their obligations”.
 
「既に広まっているこの行事は、
 父親と子供の関係を緊密にするだけでなく、
 父親に父親としての自覚をもたらせるのに
 役立つだろう」
 
1926年には、
「ナショナル ファーザーズ・デイ コミッティ」
がNYで組織されました。
 
そして1972年に、ニクソン大統領は
6月第三日曜日を正式に「父の日」とすることを決定しました。
 

「父の日」が
日本に普及したのは?

 
日本に「父の日」が入って来たのは
昭和25(1950)年頃と言われていますが、
実際にお祝いがされるようになったのは
1980年代に入ってからです。
 
 
昭和56(1981)年に、
翌昭和57(1982)年からは
開催するなど、
「父の日」の浸透に大きく寄与しました。
デパートなどが販売戦略の一つとして、
「父の日」をイベント化したこともあり、
次第に一般化していきました。
 
 <令和6(2024)年の受賞者>
  • 飯塚 榮一 (サイボー 代表取締役社長)
  • 瀧井 傳一 (タキイ種苗 代表取締役社長)
  • 芳井 敬一 (大和ハウス工業代表取締役社長/
         CEO)
  • 鈴木 おさむ (スタートアップファクトリー代表、
          元放送作家)
  • 石原 良純 (俳優、気象予報士)
  • 内田 篤人 (元プロサッカー選手)
 

fdc.gr.jp

 

父の日に贈る花

 
「父の日」に贈る花は、
一般的には「黄色いバラ」とされています。
 
「父の日」提唱者のソノラが、父の墓前に、
「白いバラ」をお供えたことに端を発して
います。
「白」は、亡くなった人へ捧げる色です。
そこで米国では、在命中には「赤いバラ」、
亡くなった父親には「白いバラ」を贈るという
風習が生まれました。
 
 
その風習が海を越え日本にも伝わると、
「父の日」には「黄色いバラ」を贈ることが
定番になりました。
「父の日黄色いリボンキャンペーン」の
一環です。
 
 
英国では古来、「黄色は身を守るための色」でした。
米国では、「黄色いリボン (Yellow ribbon)」は
「愛する人の無事を願うもの」となりました。
 
「黄色」にはステキな意味があります。
『うれしさ』『楽しさ』『暖かさ』『幸せ』
『富貴』『希望』『向上』などです。
「黄色」を好む人は 、
『世の人の役に立ちたいと願う豊かな心』
『喜びに溢れる快活な心』
『進歩的で未知な物を志向する心』
『新しいより良い可能性への道を求める心』を
持った性格の人と言われています。
 
「黄色いリボン」は国際的なシンボルです。
五輪のマーク(青・黄・黒・緑・赤)のように
不変のものです。
 
 
「黄色」ということで、バラの他にも、
「向日葵」「ガーベラ」「ユリ」と言った花が
「父の日」には贈られています。
 
 

実際にもらって嬉しかった
「父の日のプレゼント」

 
世界中から厳選した高級な品々を紹介する
高級ナビ」では、成人済みの子供がいる
40代以上の男性139人を対象に、父の日に
「今までにもらって嬉しかったギフト」や
「もらえたら嬉しいもの」についての
ネット調査の結果を発表しました。
 
1位:お酒
  (日本酒、ワイン、ビールなど)
 
 
2位:ビジネスグッズ
  (ネクタイ、手帳、ペンなど)
 
 
3位:グルメ
  (肉や海鮮、レトルト食品、缶詰など)
 
 
4位:お酒グッズ
  (グラス、猪口、ビールサーバーなど)
 
 
その他の回答で特に多かったのは、
「手書きの手紙」や「子供と一緒に出かけた事」
 
 
一方、「父の日にもらえたらうれしいもの」
「理想のプレゼント」の結果は、
回答の過半数が
「心がこもっていれば安物でも気にしない」
次いで
「手紙やメッセージ」、
「顔を見せてくれるだけで充分」
「自分で買えないような高級品、贅沢品」
「物はいらないから、素敵な体験がいい」
という結果でした
 

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