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七十二候「半夏生」

「はんげしょうず」
と読みます。
 
夏の半ばに花を咲かせることから、
「半夏」(はんげ)と言い、
別名は「烏柄杓」(からすびしゃく)
「半夏生」とは、
「烏柄杓」が生える頃という意味です。
 

 
「烏柄杓」は、サトイモ科の多年草です。
仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた花の形を
「柄杓」に見立てて、これをカラスが使うものとしてつけられた名前です。
 
「狐のろうそく」とか「蛇の枕」とも呼ばれ、
その名前の通り、ヒョロっと不思議な形をしていて、この頃、山道や畑などに生え始めます。
 
地下に出来る球茎(きゅうけい)は、
乾燥させると生薬「半夏」になり、
咳止めや酔い止めに利用されてきました。
 
 
因みに、少しややこしいですが、
「半夏」とは別に、
「半夏生」という植物も存在します。
この「半夏生」の特徴は、
何といっても「葉っぱ」にあります。
最初は青々とした葉なのに、
花が咲く時期になると白く変化します。
 
雑節の「半夏生」の頃に
花を咲かせることから「半夏生」、
葉の半分が白くなることから
「半化粧」などと書きます。
 

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