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二十四節気「小寒」

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令和6(2024)年1月6日から二十四節気は
「小寒」になります。
いよいよ一年で最も寒さが厳しくなる時期が
始まります。
 
 

『暦便覧』
(こよみびんらん)

江戸時代に発行された「暦便覧」には、
「冬至より一陽起こる故に
 陰気に逆らふ故、益々冷える也」
と記されています。
 この一説にあるように、
ますます冷え込む時期であり、
いよいよこれから冬本番を迎えます。
 

「小寒」
(しょうかん)

「小寒」は「寒さがまだ小さい」と書きますが、
本格的な寒さに向かう時期ですので、
気温は十分に低くなります。
 
小寒の初日を「寒の入り」(かんのいり)と言い、
「小寒」と「大寒」のおよそ30日間、
「小寒」から「立春」の前日に当たる
「節分」までの30日間は、
「寒」「寒中」「寒の内(かんのうち)と呼ぶ
一年中で最も寒さの厳しい時期になります。
 

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1月7日「春の七草」、1月15日「小正月」など、
元日ほどの華やかさはありませんが、
伝統ある行事が続く時期でもあります。
そして「寒」が明けると立春になります。
 

人日の節句

新しい年を迎えて7日目の1月7日で、
人日の節句」または「七草(種)の節句」
とも言います。
春の七草」が入った「七草粥」を食べる
風習があります。
 

成人の日

日本の「国民の祝日」の一つ。
「大人になったことを自覚し、
 みずから生き抜こうとする青年を
 祝い励ます日」です。
ハッピーマンデー制度により、
毎年1月の第2月曜日になります。
令和6(2024)年は1月8日です。
 

十日えびす

毎年正月10日に行なわれる「初戎」の行事です。
主として西日本で行なわれ、
兵庫県西宮市の西宮神社の「十日えびす」、
大阪府大阪市の今宮戎神社の「十日戎」、
福岡県福岡市の十日恵比須神社の「正月大祭」が有名です。
「福笹」をいただこうとする多くの参拝者で
賑わいます。
 

鏡開き

「松の内」が過ぎて年神様を見送りしたら、
鏡餅」を食べ、その霊力を分けて頂いて、
1年の無病息災を願います。
 
〇 東日本や九州など   :1月11日
〇 関西を中心とする西日本:1月15日(20日)
〇 京都府と近隣の一部地域:1月4日
               (「松の内」に関わらず、
                三が日が明けたら)
 

小正月

年末の準備から元旦、松の内と続いてきた
正月を締めくくる一連の行事が行われます。
小正月」で正月行事は終わります。
この日の朝には、一年の邪気を払う目的で
小豆の入ったお粥「小豆粥」を食べ、
繭玉(まゆだま)を飾ったり、
行なったりします。
 

冬の土用

冬の土用」は、
立春」の直前約18日間を言います。
季節の変わり目で、
体調を崩しやすい時期でもあります。
 

七十二候

初侯「芹乃栄」
(せりすなわちさかう)

春の七草」のひとつである
「芹」(せり)が盛んに育つ頃という意味です。
「小寒」の冷たい水辺で育った芹は、
葉の先までみずみずしくて美味しいことから、
「寒芹」(かんぜり)と呼ばれて珍重されています。

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次侯「水泉動」
(しみずあたたかさをふくむ)

地中で凍った泉が動き始める頃という意味です。

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末侯「雉始雊」
(きじはじめてなく)

「雊」は雄の雉が鳴くことを表す漢字で、
雄が雌への求愛のために「ケーンケーン」と
甲高い声をあげて鳴き始める頃という
意味です。

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