「寒の内(寒中)」とは、
二十四節気の寒さがますます厳しくなる
「小寒」の「寒の入り」から
春が始まる「立春」の「寒の明け」までの
この間の約1ヶ月間が一年で最も寒い季節になります。
令和5(2023)年の「寒の内」
令和5年は、
「寒の入り」が1月6日で、
「寒の明け」が2月4日です。
「寒の内」は1月6日[金]~2月3日[金]の約一カ月です。
1/5日 | 「冬 至」 | |
6日 | 「小 寒」➡「寒の入り」 | ⇧ 寒 の 内 ⇩ |
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9日 | 「寒四郎」 | |
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14日 | 「寒九郎」 | |
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20日 | 「大 寒」➡「寒変わり」 | |
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2/3日 | 「節 分」 | |
4日 | 「立 春」➡「寒の明け」 |
寒の内は日本で一番寒い時

「小寒」から寒さが厳しくなっていき、
「大寒」でピークを迎えた後、
徐々に「立春」へと気温が穏やかになっていくので、
この間は「とにかく寒い」と昔から考えられていました。
心身の鍛錬に繋がるという理由から、
「寒の内」は修行にもってこいのシーズンとされていました。
(寒中水泳・寒稽古・滝行)
但し、「寒の内」の期間は寒くて乾燥しやすくなりますので、
体調管理はしっかりしておきたいですね。
体が冷えていると、次のような症状が現れてきます。
- 末梢血管が収縮し、血圧が上昇する
- 筋肉の動きが悪くなり、手作業がしにくくなる
- 排尿の回数が増えて気づかないうちに脱水が進行する
- 足の末梢部(指先)の血液循環が著しく阻害される
- 冷たい空気を大量に吸入することで
気管支の炎症が起こりやすくなる - 身体の内部の温度が低下すると、
警戒心や論理的思考力が低下する
そして、
低体温症、ぜんそく、気管支炎、インフルエンザ、
脳卒中(脳梗塞、脳出血など)、
冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞など)、
脱水症、低温やけどなどの疾病や傷害が
起こる危険性もあります。
自分では大丈夫と思っていても、
気づかぬうちに深部体温が低下したり、
手指末梢部の冷却が進行してしまう場合もありますので、
寒冷環境に長時間さらされないように注意をしたり、
防寒具、暖房器具、温かい飲食物などの確保は必須です。
作業前には、ウオーミングアップするのも大切です。
体が冷えていると、空腹の状態で
より一層寒さを感じやすくなります。
しかし食事を摂ると、消化しようと胃腸が動き出すため、
体温が上がり、体が温まってきますので、
特に朝食などはきちんと摂りましょう。
また免疫力を高めるためにも、
しっかりと休息を取ることも大切です。
寒中見舞い
「寒中見舞い」は、元々、
「暑中見舞い」と同じように季節の挨拶状でしたが、
最近では、
松の内(1月7日)までに出せなかった年賀状の返礼、
喪中の人や年賀状を出しそびれた時に出すものとして
利用されています。
「寒中見舞い」は、この寒の内の期間に送ります。