「巳の日」は、
技芸上達・金運・財運開運・縁結び・
学業成就などにご利益のある
「弁財天」という神様にご縁のある日です。
そんな「巳の日」の中でも
「己巳(つちのとみ・きどのみ・きし)の日」は
更に金運がアップする縁起の良い日と
言われています。
「己巳の日」
「己巳の日」(つちのとみのひ) は、
十 干の「己」(つちのと)と
十二支の「巳」(み)が重なる日で、
60日に一度、つまり年に6回しか訪れない、
「巳の日」の中でも
特に「金運・財運の最強開運日」です。
この日、弁財天様のお使いと言われる
「白蛇様」にお願い事を伝えると、
それが弁財天様へと伝わり、
金運や財運アップに
繋がるとされています。
弁天様には「金運」の他にも
多くのご利益があると言われています。
◎ 技芸上達
(芸能関連・音楽関連の芸事)
(芸能関連・音楽関連の芸事)
◎ 金運・財運開運
◎ 学業成就
◎ 縁結び(縁切り)
◎ 恋愛成就
◎ 勝運・武運長久
◎ 立身出世
◎ 国家鎮護
なお弁財天のご真言は、
「おん そらそばていえい そわか」です。
ご真言とは、お参りする際に唱えると
良いことがあるとされている言葉です。
令和6(2024)年の「己巳の日」
「巳待」(みまち)
「巳」の日、講の人々は集まって
深夜まで起きて、精進供養(祭祀)をして、
身の安全や村内安全、五穀豊饒などを
祈りました。
特に60日に一度の「己巳」(つちのとみ)の日の
「巳」の刻(午前10時頃)に行われていた
弁財天の祭りを「巳待」(みまち)と言って、
この時刻を待って弁財天を祈ると、
弁財天の姿が現われ、
それを拝んだ者は幸運に恵まれると
言われていました。
因みに「巳待」は日本発祥の風習です。
東北地方では、この「巳待」(みまち)と
「金華山信仰」との習合が多く見られ、
毎年5月の「初巳」の日から一週間、
「初巳大祭」が斎行されます。
また長野県の戸隠山麓の「巳待講」では、
「己巳の日」に、
九頭龍権現 (くずりゅうごんげん) を祀る
「日待」が行われたそうです。
弁財天様
「弁財天」は仏教の守護神で、
ヒンドゥー教の女神「サラスヴァティー」が
仏教の広まりとともに取り込まれたと
されています。
更に、神仏習合によって神道にも取り込まれ、
様々な日本的変容を遂げました。
音楽・芸能・学問成就・美人祈願
ヒンドゥー教の女神「サラスヴァティー」は、
聖なる川・サラスヴァティー川の化身とされ、
その川の美しいせせらぎを音楽に例え、「ヴィーナ」という楽器を持つ姿で描かれ、
「流れるもの」を連想する音楽や言葉などの
才能をもたらす神とされました。
日本では、美しく芸能に優れ、
水に関連する女神であった宗像三女神の
「市杵島姫命」 (いちきしまひめのみこと) と
同一視されるようになりました。
勝運・武運長久
水の女神で、技芸や学問の女神「弁財天」は、
数珠、縄、ヴィーナ、水瓶などを持ち、
水辺に佇む優雅な姿で表現されていますが、
「金光明最勝王経 」という
仏典の中で弁才天は、
そこに弓、矢、刀、矛、斧、長杵 、鉄輪、
勇ましい戦闘神としての姿が描かれています。
折しも鎮護国家の教えが強く求められていた
奈良時代の日本において弁才天は、
その力で国家を守る護国・護法の神として
受け入れられました。
財運をもたらす福の神
鎌倉時代になると「弁財天」は
農業の神・宇迦之御魂神 (うかのみたま) に由来する
「宇賀神」(うがじん) という
財をもたらす福の神と習合し、
あらゆる財福をもたらす神格として
信仰されるようになりました。
そして「宇賀弁才天」 (うがべんざいてん) とも
呼ばれるようになりました。
また、江戸時代以前は
「サラスヴァティー」の漢訳の
「弁才天」と表記しましたが、
財をもたらす「宇賀神」との習合で、
「弁財天」の表記が生まれました。
弁財天と巳(蛇)
「宇賀神」(うがじん) は、
とぐろを巻き、鎌首を持ち上げた蛇の体の上に
長い髭をたくわえた老人の顔を持つ
かなり神秘的なお姿をされています。
元々日本には、蛇に対する信仰は
古くからありました。
縄文時代の地層からは
「蛇を頭に巻き付けた女性」を象った土偶も
発見されています。
蛇の湿地を好んで生息する習性に基づき、
巳 (蛇) は、水神の使いもしくは水神そのものと
考えられるようになりました。
更に、蛇の脱皮が
命の再生の象徴のように見なされ、
また蛇の生命力の高さが、
蛇に対する畏怖の念を強め、
「蛇信仰=水信仰」を根強いものにしたと
考えられます。
○○弁天
弁天様は嫉妬深い神様⁈
弁財天様は、縁結びや恋愛成就のご利益を
もたらしてくれる神様と言われる一方で、
女性神の中でも嫉妬深い神様としても
有名です。
そのため、この日は
カップルで重要な物事を決定したり、
実行したりすることはやめておきましょう。
また、弁財天様が祀られている神社などに
カップルで行くことは避けた方が良いと
言われてもいます。
銭洗い
「己巳の日」に
行うと良いとされている開運行動に
「銭洗い」があります。
「銭洗い」とは、
お金を水で洗って清めることを言い、
金運と財運をアップさせる効果があると
言われ、別名「浄財」とも呼ばれています。
洗うお金のことは「種銭」(たねせん)、
洗ったお金は「福銭」(ふくぜに・ふくせん)と
言います。
銭洗いが出来る全国の神社
全国には、弁財天を祀る神社が
数多く存在します。
その中でも特に有名な神社をご紹介します。
宮城県 | |
栃木県 | |
埼玉県 | |
東京都 | |
東京都 | |
神奈川県 | |
神奈川県 | |
お湯かけ弁財天 | 静岡県 |
愛知県 | |
京都府 | |
島根県 | |
福岡県 |
浄めたお札をどうするか
「2つの説」があります。
一つ目は「大切にとっておいた方がいい」
というものです。
銭洗いで洗い清めたお金
「福銭」(ふくぜに・ふくせん)は
使うためのお金ではなく、
財布の中に常に入れておくものです。
「福銭」を入れておくと、
お金は寂しがり屋なので、
仲間を呼んでくれるので、
お金が貯まりやすくなるのだそうです。
もう一つは、お金は循環させたほうが、
金巡りが良くなるということから
「すぐに使った方がよい」という説です。
どちらを選ぶかは、あなた次第!