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七十二候:第71候「水沢腹堅」(きわみずこおりつめる)

 
「きわみずこおりつめる」
と読みます。
 
大気の冷えが正に底となるこの時期、
池や沼の水面の氷は、
溶けたり凍ったりを繰り返しながら
厚みを増していきます。
 
その年の最低気温が観測されるのも、
この頃が一番多く、
氷点下に達する地域も多く見られます。
 
<最低気温の歴代全国ランキング>
1. 明治35(1902)年1月25日
北海道・旭川  : -41.0
2. 明治35(1902)年1月26日
北海道・帯広  : -38.2
3. 昭和53(1978)年2月17日
北海道・江丹別 : -38.1
4. 昭和56(1981)年2月27日
静岡県・富士山 : -38.0
5. 昭和53(1978)年2月17日
北海道・歌登  : -37.9
6. 昭和53(1978)年2月17日
北海道・幌加内 : -37.6
7. 昭和53(1978)年2月17日
北海道・美深  : -37.0
8. 昭和60(1985)年1月25日
北海道・和寒  : -36.8
9. 昭和53(1978)年2月17日
北海道・下川  : -36.1
10. 昭和60(1985)年1月24日
北海道・中頓別 : -35.9
 
 
そのため路面凍結や積雪により
交通機関に影響が出ることも多いですので、
外出の際は、事前に確認してから
お出掛け下さい。
 

weathernews.jp

ところで、「こおる」という言葉を
漢字で表現すると、
「氷る」か「凍る」と書くことが多いのですが
どういったニュアンスを持つのでしょうか?
またどのように使い分けたらいいのでしょうか?
 
一般的には2つは使い分けられています。
「氷」は「水」という字から
出来ていることからも分かる通り、
「氷」の方は
「水が寒さのために冷たく固くなること」を
意味します。
 
一方「凍る」の方は、
「何かが寒さのために冷たく固くなること」を
意味し、水以外にも水や土、食品など
幅広く使うことが出来ます。
 
つまり、
・「凍る」=水以外の物にも使える。
・「氷る」=水にしか使えない。
ということになります。
 
また「氷る」は常用外漢字 なので、
公に使われるのは「凍る」の表記です。
新聞や報道機関などは
「凍る」の方で統一しています。

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