寒晒し(寒起こし・冬耕起)
寒中に是非やっておきたいのは、
畑に霜が降りる厳寒期に土を掘り起こし、
その時に出来た土の塊を寒気に当てる作業です。
「寒晒し」「寒起こし」「冬耕起」と言います。
長く栽培を繰り返していると、土は硬くなり、空気を含む空間の少ない土になり、
草花の生育を弱くさせることになります。
そこで、春作業の始まる前の冬の間に、
深さ30cmくらいの下層の土を
裏返すように耕して、冬の寒風と雨に打たせて
空気に触れさせておくのです。
特に細かく砕く必要ありません。
そのまま日光に当てておくだけでいいそうです。
布団を日に当てて、
ふっくらとさせるようなものです。
また寒さに晒すことで、
土の塊の中の病原菌や害虫の幼虫を死滅させる
ことも出来ます。
寒肥(かんごえ、かんぴ)
「寒中」に、春先の活動に備えて
休眠中の植物に「油粕」「豆かす」「堆肥」
などを施すことを「寒肥」(かんごえ)と
言います。
積雪が多い地域では、雪が降る前の11月に
剪定と「寒肥」(かんごえ)をすることも
多いようです。
主に休眠している庭木や果樹に
肥料を与えることで、春からの生長を促し、
葉や花を充実させることが出来ます。
寒い冬の間に肥料を熟成させて、
成長が始まる春に根に吸収させたいので、
ゆっくりと効いて、
植え替えをしない樹木の土壌改良にもなる
有機質肥料がおすすめです。