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コツコツと

2月6日は「海苔の日」です

海苔は「運草」(うんぐさ)とも呼ばれ、
縁起物として扱われてきました。
かつては海苔の生産が不安定だったため
海苔が手に入るのは運が良いことだった
からです。
そんな海苔の採取や乾燥は
冬から春にかけての仕事です。
 
 

「海苔の日」

2月6日は「海苔の日」です。
日本最古の成文法典『大宝律令』によれば、
29種類の海産物が租税として納められており、
そのうち8種類が海藻で、
「海苔」もその1つとして表記されています。
 
この史実に基づき、『大宝律令』 が施行された
大宝2年1月1日を西暦に換算すると
702年2月6日となるため、
毎年2月6日を「海苔の日」と定めました。
 

www.zennori.or.jp

寒海苔(かんのり)

今では「海苔」は1年中食べることが出来ますが
実は「冬」が「海苔」の収穫の最盛期で、
特に「寒の入り」の頃から2月頃までに
採って作った「寒海苔」は色濃く柔らかで
香り高い最良品と言われています。
 
 

一番摘み、初摘み

 
産地によっても異なりますが、「海苔漁」は
晩冬から初春にかけて行われます。
そのうち最も品質が良いのは、
11月から12月頃の早い時期に
一番最初に摘まれた
「一番摘み」「初摘み」です。
タネ付けをしてから採摘まで30日程しか
経っていない若い海苔なので、
柔らかく香りが良いのが特徴です。
 
 
「海苔」には「優等」から「七等」までの
等級がありますが、
初摘みから1月頃までに摘まれた若い海苔は、
「優等」など高い等級のものが多く、
2月以降になると、だんだん色や味が落ちていく
そうです。
 
 
こうして採れた「海苔」は、
香りが強く、色も良く、
焼海苔、味付海苔、佃煮などに加工されます。
 

「海苔」は運がよい縁起物

 
「海苔」は、既に縄文時代から
食用にされていたと考えられています。
 
「海苔」は元々縁起物として、
年神様のお供え物など、神事などに
用いられてきました。
平安時代の制度や儀式などを記した
『延喜式』(えんぎしき)には、宮中への献上品や
上級貴族への給仕のひとつとして
藻類中第一等の価値があったと記されています。
 
江戸時代に入ると海苔の養殖も始まりましたが、
海苔のライフサイクルが分からなかったため、
タネ付け作業はカンや経験だけを頼りに行われ、
「海苔」が採れるのは運次第であったため、
「運草」(うんぐさ)とも呼ばれ、
「縁起物」として扱われてきました。
 
 
更にことわざの「初物七十五日」、つまり、
「初物を食すことで七十五日延命出来る」と
言われたように、
「海苔」の収穫シーズンを告げる
初物の「一番摘み」は、
「長寿の縁起物」として愛されてきました。
 

「海苔」の美味しさの秘密

 
「海苔」には、
昆布の旨味成分である「グルタミン酸」、
鰹節の旨味成分である「イノシン酸」、
しいたけの旨味成分である「グアニル酸」の
全てが含まれる、自然食品の中では、
唯一の食品と言われています。
 
美味しい「海苔」は
これらの成分の量が多いばかりでなく、
それぞれのバランスが良いため、
旨味成分が助け合って
何倍もの美味しさを作り上げているのです。
 
また野菜のアスパラガスで発見された
「アスパラギン酸」も含まれているので、
噛むほどに美味しさが広がります。
 

「海苔」の健康効果

 
「海苔」には、食物繊維、ビタミンC、
β-カロテン、ミネラルなど、
大切な栄養素が豊富に含まれています。
 
全体の約3割が「食物繊維」です。
特に海苔だけに含まれる水溶性食物繊維の
「ポルフィラン」は、
血中のコレステロールを下げたり、
腸内環境を整える効果があると言われています。
 
抗酸化作用がある「ビタミンC」も含まれます。
「海苔」のビタミンCは熱に強いのが特徴です。
 
 
体内に取り込まれると、
乾燥肌や肌荒れ、風邪の予防などに効果がある
「ビタミンA」に変わる「β-カロテン」が
卵1個分以上、成人男子が1日に必要とする
摂取量の約4分の1を補うことが出来ます。
 
赤血球の合成に大きく関わり、
貧血を防ぐ効果がある「葉酸」は、
100g当たりの含有量でみれば、
鶏レバーと並んでトップクラスです。
 
タンパク質も豊富に含まれ、
特に強肝作用のある「タウリン」は。
コレステロールを減らし、
心臓や肝臓の機能を高め、視力の回復、
インスリン分泌促進、高血圧の予防など、
様々な効果があると言われています。
 
「EPA(イコサペンタエン酸)」の
含有割合としても非常に高いです。