うまずたゆまず

コツコツと

薄氷(うすらひ)

「立春」も十日を過ぎて、少しずつ、 春の気配が立ち上ってきました。 そんな頃に薄々と張る氷を 「薄氷」(うすらい)と言います。 薄氷(うすらひ) 浮氷(うきごおり) 氷解(こおりとく) 凍解(いてどけ) 薄氷(うすらひ) 「薄氷」(うすらひ)とは、 …

流氷(りゅうひょう)

北海道東部のオホーツク海沿岸では、 1月中旬から3月下旬頃、 北の方から押し寄せて来る 「流氷」を見ることが出来ます。 日本で唯一、北海道でしか体験出来ない 冬の風物詩です。 流氷(りゅうひょう) 冬の北海道風物詩「流氷」 「流氷」が見れる地域と「…

七十二候「黄鶯睍睆」

「うぐいすなく」と読みます。 「黄鶯」(こうおう)は、 スズメ目コウライウグイス科で 学名を「Oriolus chinensis」と言います。 一方「鶯」(うぐいす)は、スズメ目ヒタキ科で 学名を「Cettia diphone」と言いますから、 「黄鶯」(こうおう)と「鶯」(うぐいす)…

早春の寒さに関する言葉

暦の上では「寒」が明けて、 「春」を迎えてはいるものの、 まだまだ寒い日が続きます。 早春(そうしゅん) 余寒(よかん) 春寒(はるさむ) 冴返る(さえかえる) 遅春(ちしゅん) 春浅し(はるあさし) 三寒四温(さんかんしおん) 早春(そうしゅん) …

二十四節気「立春」

「立春」(りっしゅん)は春が始まる日です。 「二十四節気」の最初の節気であり、 令和6(2024)年の「立春」は2月4日になります。 『暦便覧』(こよみびんらん) 「立春」(りっしゅん) 一年の始まり 「年内立春」「新年立春」「朔旦立春」 「立春大吉」で…

「年内立春」「新年立春」「朔旦立春」とは?

「立春」と同様、「旧正月」も 新しい年の始まりと言われます。 日にちが近いために混同されがちですが、 「立春」と「旧正月」は全くの別の物です。 「立春」は「太陽」の運行を元にした暦で、 「旧正月」は「月」の満ち欠けに基づいた 暦ですから、根本的…

「立春大吉」で厄払い⁈

「立春大吉」(りっしゅんだいきち)は、 春先に蕾が自然と花開くように、 天地自然の正しい神気をいただき、 万民に福をもたらす縁起物です。 和紙に墨で「立春大吉」と書いたお札を 家の鬼門に「厄除け」として貼っておくと、 一年間災難に遭わないという …

立春朝搾り

令和6(2024)年2月4日は、 二十四節気の一番目「立春」(りっしゅん)です。 旧暦では「お正月」。 春の始まりを祝うおめでたい日に当たります。 前日の「節分」の夜から 一晩中もろみを搾り続け、 「立春」の日の未明に搾り上がったばかりの 生原酒を瓶に詰め…

七十二候「東風解凍」

「はるかぜこおりをとく」 と読みます。 春の兆しとなる柔らかな風が東の方からが吹き、 冬間に張りつめた厚い氷を溶かし始める・・・ まさに春の訪れを表した候です。 「はるかぜ」と読んでいますが、 東の風と書いて「こち」と読み、 「東風」が吹くようにな…

卯月八日(うづきようか)

4月8日はお釈迦様の誕生日とされ、 全国のお寺では「花まつり」が行われますが、 旧暦4月8日の「卯月八日」(うづきようか)には、 民間では仏教とは関係性の低い行事が 行われてきました。 令和6(2024)年は5月15日になります。 「卯月八日」(うづきようか)と…

七十二候「霜止出苗」

「しもやみてなえいづる」と読みます。 「霜が終り稲の苗が生長する」という意味で、 『暦便覧』には、 「春雨降りて百穀を生化すればなり」と 記されています。 暖かくなるとともに、 霜が下りることがなくなり、 「種籾」(たねもみ)が芽吹き、 スクスク…

二十四節気「穀雨」

「穀雨」は「種まきや田植えの時期に降る雨」 のことです。 春雨が百穀を潤すことから名付けられたもので、 この時期の雨は 「百殻春雨」(ひゃくこくはるさめ) とも呼ばれており、 あらゆる穀物を潤し育てる恵の雨と考えられて きました。 百穀春雨ひゃっ…

七十二候「葭始生」

「あしはじめてしょうず」と読みます。 だんだんと暖かくなり、野山だけでなく、 水辺の葭(あし)も芽を吹き始める季節です。 葭(あし)は、「葦 」とか「蘆」とも書き、 また「悪し」(あし)に通じることから、 「善」(よし)とも読まれます。 「葦原中…

春の土用

「立夏」前の春の終わりの約18日間は 「春の土用」に当たります。 現代の日本で「土用」と言えば 「夏の土用」を指すのが一般的ですが、 本来は「四立」(立春・立夏・立秋・立冬)の 直前約18日間ずつを指します。 春の土用 令和6年の土用期間 「土用」とは…

七十二候「虹始見」

「にじはじめてあらわる」 と読みます。 冬には見かけなかった虹が現われ始める頃となりました。 春の深まりとともに空気が潤い、 雨上がりに綺麗な虹が見られるようになります。 「春の虹」は夏に比べて陽の光が弱いため、 淡く、儚く、すぐに消えてしまい…

七十二候「鴻雁北」

「こうがんかえる」と読みます。 冬になる前に北方から渡ってきて、 冬の間を日本で過ごしていた雁(がん)が 北国へ去っていく頃です。 春に飛来する玄鳥(つばめ)と入れ替わるようにして、 日本を離れていきます。 「鴻雁」(こうがん)とは、 渡り鳥の「…