うまずたゆまず

コツコツと

「年内立春」「新年立春」「朔旦立春」とは?

f:id:linderabella:20201213093232j:plain

立春」と同様、「旧正月」も
新しい年の始まりと言われます。
日にちが近いために混同されがちですが、
立春」と「旧正月」は全くの別の物です。
 
f:id:linderabella:20210620144610j:plain  
 
立春」は「太陽」の運行を元にした暦で、
「旧正月」は「月」の満ち欠けに基づいた
暦ですから、根本的な考え方が違うといって
よいでしょう。
 
 
旧暦の正月よりも早く「立春」を迎えることを
「年内立春」と言います。
令和6(2024)年2月4日は旧暦12月25日ですから「年内立春」です。
 
一方、旧暦の正月以降に「立春」を迎えることを
「新年立春」と言います。
令和5(2023)年2月4日は旧暦1月14日ですから
「新年立春」になります。
 
新年を迎えてから春が来る「新年立春」が
平常と考えられていたので、
「年内立春」は珍しいこととされていましたが、
実際は半々の頻度になります。
 
約30年に一度、「旧正月」と「立春」が
重なることがあるのだそうです。
とてもおめでたい年とされ、
「立春正月」(りっしゅんしょうがつ)とか、
「朔旦立春」(さくたんりっしゅん)と言います。
次は令和20(2038)年だそうです。
 
旧暦の一年間に「立春」が訪れない年もあり、
「無春年」と呼ばれています。
「無春年」は珍しいことではなく、
数年に一度訪れます。
例えば、近年では、
旧暦の平成28(2016)年(新暦:2/8~翌1/27)には
立春」はありませんでしたし、
旧暦の令和元(2019)年(新暦:2/5~翌1/24)にも
立春」はありませんでした。
 
一方、旧暦の一年間に立春が2回訪れる
「双春年」という年もあります。
旧暦平成29(2017)年(新暦1/28~翌2/15)は、
平成29(2017)年2月4日と平成30(2018)年2月4日が「立春」であったため、
2回「立春」が訪れる「双春年」でした。