「お事汁」とは、
2月8日、12月8日の「事八日」(ことようか)に、
無病息災を祈って食べる、野菜たっぷりの
味噌汁のことです。
「事八日」の日は「物忌みの日」でもあり、
この日は、野良仕事や針仕事などを休んで、
派手な行いは慎んで静かに屋内で過ごし、
「お事汁」を飲んで養生する訳です。
「お事汁」は、
芋、大根、人参、牛蒡、蒟蒻の「根菜」に、
魔除けの効果がある「小豆」を加えた、
6種類の具材を入れるので、
「六質汁」(むしつじる)とも呼ばれます。
(地域によって入れる具材は異なります。)
具沢山な味噌汁は、
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、
寒い季節に体の芯から温まる
伝統の健康長寿食です。
今夜も寒い。
ご家庭の冷蔵庫の中にある、
大地の恵みで育った野菜を使って、
オリジナルの「お事汁」を作って、
温まりましょう!
「基本のお事汁」のレシピ
(レシピ参照:農林水産省)
材料(2人分)
- 牛蒡 :20g
- 人参 :20g
- 里芋 :1個
- 大根 :20g
- 蒟蒻 :20g
- 小豆(茹で) :20g
- だし汁 :2カップ
- 味噌 :大さじ2
- 葉ねぎ(刻み) :適量
作り方
1.牛蒡は皮をこそげて乱切り、
人参は5mmくらいの半月切り、
里芋は皮を剥いて1cm位の輪切り、
大根は皮を剥いて1cm位の
いちょう切りにする。
蒟蒻はアク抜きして一口大にちぎる。
2.だし汁に1.と小豆を入れて火にかけ、
具が柔らかくなるまで15分位煮る。
3.味噌を溶き入れ、火を止める。
4.器に盛りつけ、
青味に葉ねぎをトッピングする。