うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「東風解凍」

「はるかぜこおりをとく」
と読みます。
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春の兆しとなる柔らかな風が東の方からが吹き、
冬間に張りつめた厚い氷を溶かし始める・・・
まさに春の訪れを表した候です。
 
「はるかぜ」と読んでいますが、
東の風と書いて「こち」と読み、
「東風」が吹くようになると寒気が緩み、
春を告げる風として喜ばれてきました。
 

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「東風」・・・と言うと、太宰府に左遷される前の
菅原道真が詠んだ有名な和歌
「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花」
があります。
春になって東風が吹いたなら、その風に託して
配所の大宰府へ香りを送ってくれ、梅の花よ。
主人の私がいないからといって、
咲く春を忘れるな。
 
毎年2月25日の菅原道真(天神様)の
御神忌(ご命日)には、
日本各地にある天満宮では、
「梅花祭」が行われます。
(太宰府天満宮での模様はこちら!
 
道真公がこよなく愛された梅の花を
神職が冠に挿し、
お供えとして梅花と
古来より伝わる特殊な神饌を
御神前に捧げて
御神霊をお慰めするお祭りです。
 
まだ冷たさの残る早春の風。
受験生の皆様、風邪など引かないように
お気を付け下さいませ。
 
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