二十四節気はいよいよ「大雪」(たいせつ)に突入。
本格的に冬が到来する頃となりました。
「冬将軍」と呼ばれるシベリア寒気団も到来し、
気圧配置は完全な冬型になります。
江戸時代に発行された『暦便覧』(こよみびんらん)には
次の様に記されています。
次の様に記されています。
「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」
(ゆきいよいよふちかさねるおりからなればなり)
雪がいよいよ降り積持っていく頃で、
土には霜柱が立ち、水たまりなどが凍り、
平野部でも積雪が見られる頃という意味です。
熊などの冬眠をする動物が冬ごもりを始める時期でもあり、
冬特有の真っ青な高い空を見ることもできます。
山岳だけでなく、
平野にも降雪のある時節ということから
「大雪」と言われたのでしょうか。
この頃になると、九州地方でも初氷が張り、
全国的に冬一色になります。
スキー場がオープンしたり、熊が冬眠に入るのもこの頃です。
鰤(ブリ)など冬の魚の漁も盛んになります。
鰤(ブリ)は、冬の味覚を代表する魚で、
同じように厳寒期に美味しい
「かんぱち」「ひらまさ」も鰤の仲間です。
成長段階に合わせ、いくつもの名前を持つことから、
代表的な「出世魚」とされています。
北陸〜西日本では「歳取りの魚」として親しまれてます。
価格とも年間を通して安定感のある
養殖ものが主流となりつつあります。
大きさによって呼び方が変わる出世魚で、
関東では、
モジャコ(稚魚)
⇩
ワカシ (35cm以下)
⇩
イナダ (35-60cm)
⇩
ワラサ (60-80cm)
⇩
ブ リ (80cm以上)
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脂肪の乗った時期ほど栄養価も高いです。
特に、学習・記憶能力の向上や、
動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など
生活習慣病の予防効果があるとされる
「EPA」と「DHA」が豊富なことで
注目されています。
また、抗酸化作用のある「ビタミンE」も豊富です。