「清明」(せいめい)とは、
二十四節気の第5節目で、
「清浄明潔」(しょうじょうめいけつ)という語を略したものです。
「空気は澄んで、陽の光は明るく万物を照らして、
全てがはっきりと鮮やかに見える」頃です。
江戸時代の『暦便覧』(こよみびんらん)には、
「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」と
あります。
空気は澄み、陽光は明るく万物を照らし、
全てがハッキリと鮮やかに見える時期なので、
芽吹いたこの草は何という草なのか、
よく分かるという訳です。
「清明」は、空気が澄み、空も青く、本当に気持ちいい時季です。
この頃、東南から「清明風」と呼ばれる穏やかな風が吹いてきます。
冷たい北風の季節が終わり、春の到来を知らせてくれる風です。
この時期になると晴れの日は暖かくて湿度も低く、
とても過ごしやすくなります。
や色とりどりの花を眺めながら、散策を楽しみましょう。
色とりどりの花の咲き、木々も緑に色づいてくる頃でもあるので、
お出掛けもいいかもしれませんね♪
また春先は、雨の日が続く時季でもあります。
「春分」から「清明」までの時期に降る雨を
「発火雨」(はっかう)と言います。
この頃に降る、しとしとと柔らかく静かに降る雨です。
花の咲く季節に降る雨ということから、
「桃花の雨」(とうかのあめ)とか「杏花雨」(きょうかう)とも
呼ばれています。
「発火雨」(はっかう)は、
桃の花に降り注ぐ雨の様子が、
遠目には火を発しているように見えることから名付けられたと
言われています。
小雨が降り続いて寒くなったりもしますので、
どうぞお気を付け下さい。