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松納(まつおさめ)

 
 

松納(まつおさめ)

門松など正月の飾りにした松を取り払うことを
「松納」(まつおさめ)と言います。
「松倒し」「松おろし」「松引き」「松送り」
などとも言います。
 
年神様の依代 (よりしろ) の代表的なものとして
「松の内」に飾られてきた門松を取り払うと、
年神様もお帰りになられます。
昔は、子供達が
「お松様、来年も来ておくれ、ホイホイ」と
囃して送り出したそうです。
 
元日から始まったお正月も一段落です。
お正月を意味する「松の内」も
今日が最終日です。
 
関東地方では6、7日、
京阪地方では14、15日にするところが多いです。
 
 
この日が過ぎると「松過ぎ」となり、
数日は正月気分が続いているものの、
次第に正月気分も遠ざかり、
世間は普通の暮らしに戻っていきます。
 
なお取り払った門松などは、注連縄で括って、
小正月の「左義長(どんど焼き)」の火で
焼却するまで、屋外の清浄な場所に保管され
ます。
 

飾納(かざりおさめ)

年神様を迎えるために
門や玄関に飾っていた「門松」や「注連飾り」などの正月の飾り物を全て取り外すことを
「飾納」(かざりおさめ)と言います。
 
関東地方では6、7日、
京阪地方では14、15日に外すところが多いです。
 
外した飾りは、14日夜から15日に行われる
左義長(どんど焼き)」で燃やされます。

 

鳥総松(とぶさまつ)

正月の間中、立ててあった「門松」を
取り払った後の穴に挿しておく
「門松」から抜いた松の一枝のことを
「鳥総松」(とぶさまつ)と言います。
 
「鳥総」(とぶさ)とは、
きこりが木を伐った時、その枝を一本、
切株に立てて山の神を祀った習慣とも、
平安時代以降、木の梢を「とぶさ」と言った
ところから来た言葉とも言われています。