国民の祝日「春分の日」は、
「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として
国民の祝日として定められています。
因みに「秋分の日」は、
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」
です。
国民の祝日に定められる以前には、
「春季皇霊祭」といって、
宮中の先祖の霊を祀る日であり、
祭日とされていました。
今でも「春分の日」は
「春のお彼岸」に当たるので、
お墓参りに行く慣習が残っています。
ところで、「春分の日」は毎年変わります。
「春分の日」は、国立天文台が定めた日付を
前年の2月1日に政府が発表します。
太陽の通り道である「黄道」と、
地球の「赤道」を延長した線が交わる2ヶ所の点を
それぞれ「春分点」、「秋分点」と言います。
「春分点」、「秋分点」の上を
太陽が通過する瞬間をそれぞれ
「春分」、「秋分」と呼びます。
この「春分」が含まれる日が
「春分の日」とされます。
地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は、
きっかり365日ではありません。
そのため「春分の日」も毎年同じではなく、
少しのズレが生じます。
これを国立天文台が観測して、
「春分の日」を定めています。