暑さ寒さも彼岸まで・・・。
気候の変わり目でもあり、
この頃になると、冬の寒さも夏の暑さも薄れて、
過ごしやすい気候になっています。
お彼岸とは

お彼岸の期間
「お彼岸」は、
前後3日間、合計7日間が「お彼岸の期間」とされています。
なぜこの日なのかというと、
春分・秋分の日は太陽が真東から昇り、真西に沈む、
すなわち昼と夜の長さが等しくなります。
この状態が、
仏教の中道(ちゅうどう)=「どちらにも片寄らない」という教えに
合致しているからです。
なお、単に「彼岸」と呼ぶ時は、「春の彼岸」を指します。
毎年2月に開催される閣議によって翌年の日程が決められています。
令和4(2021)年「お彼岸」の日程
法律上の定義
「国民の祝日」です。
昭和23(1948)年に公布された
「国民の祝日に関する法律」の第2条によると、
「春分の日」は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日、
「秋分の日」は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日と
定義されています。
お彼岸の意味
「お彼岸」は、
自然やご先祖様に感謝を捧げる仏教の伝統行事です。
「彼岸」は、
元々サンスクリット語の「パーラミター(波羅蜜)」が語源で、
漢訳「到彼岸」の略だと言われています。
文字通り「彼岸」に至ることを意味します。
仏教においては、
煩悩と迷いの世界である「此岸」にいる者が
「六波羅蜜」の修業を修することで、
「彼岸(悟りの世界)」へ到達することが出来ると言われています。
このように「パーラミター」は仏教用語なのですが、
仏教のルーツであるインドやChinaに
「お彼岸」という行事はありません。
仏教を開いたお釈迦様は、
そもそも霊魂の存在を認めていません。
人は死後49日で
別の存在に生まれ変わる(輪廻転生)か、
輪廻転生の世界から解脱するか、
いずれかの道に進むというのです。

ですから、ご先祖があの世にとどまり、
お盆やお彼岸の時期になるとこの世にやってくるというのは、
お釈迦様本来の教えではなく、
仏教が伝わる以前から存在していた、
日本古来の「先祖崇拝信仰」の名残りなのです。