「秋分の日」は、「国民の祝日」のひとつで、
「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ」日です。
法律上の定義
「秋分の日」は、「祖先をうやまい、
なくなった人々をしのぶ」という趣旨の
「国民の祝日」です。
昭和23(1948)年に「国民の祝日に関する法律」(祝日法)によって制定されました。
日付
「秋分の日」は毎年変わります。
太陽は星々の間を移動していて、
その通り道を「黄道」と言います。
地球の赤道を天にまで延長したものを
「天の赤道」言います。
この「黄道」と「天の赤道」が交わる
2つの交点を「春分点」と「秋分点」と
言います。
国立天文台が天文観測により秋分点を測定し、その後、秋分の日の日程が確定します。
太陽が春分点・秋分点の上を通過する瞬間を
それぞれ「春分」「秋分」を指します。
計算することは出来ますが、
具体的な「春分の日」「秋分の日」は、
毎年、国立天文台が作成する
翌年の『暦象年表』という小冊子に基づき、
施行年の前年の2月第1平日付の官報の公告
「暦要項」(れきようこう)において
「秋分の日」は公告されます。
<令和6(2024)年の秋のお彼岸>
- 9月19日 彼岸入り
- 9月23日 彼岸の中日(秋分の日)
- 9月25日 彼岸明け
秋の大型連休
『シルバーウィーク』日程
「シルバーウイーク」とは、
9月下旬の大型連休のことです。
春の「ゴールデンウィーク」と異なり、
「シルバーウィーク」は
カレンダーと曜日の並びによって
数年に一度しか発生しない大型連休です。
鍵となるのは「敬老の日」と「秋分の日」です。
「敬老の日」は9月の第3月曜日、
「秋分の日」は基本的に
9月21日・22日・23日のいずれかになります。
「シルバーウィーク」は
毎年日程が変化する連休だからこそ、
計画を立てる前のカレンダーチェックが
必須です!
令和6(2024)年の
「シルバーウィーク」
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
15 | 16 敬老の日 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 秋分の日 |
23 振替休日 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
令和6(2023)年は、
残念ながら「シルバーウィーク」(5連休)の
条件には当てはまりませんが、
土・日・「敬老の日」9月16日(月)、
土・「秋分の日」9月23日(日)・振替休日(月) で
3連休が2週連続します。
「国民の祝日」に定められる
以前
「秋季皇霊祭」(しゅうきこうれいさい)と言って、
歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る儀式で、
宮中祭祀のひとつで、祭日とされていました。
元々この日は「お彼岸」であって、
先祖を祭る日でした。
またお彼岸に最も近い戊の日は「社日」として
氏子が氏神たる神社に参詣し、
春は五穀豊穣を祈り、
秋は実りある収穫に感謝する
習わしがありました。
明治11(1878)年、それまでの歴代天皇や
主たる皇族の忌日を春と秋にまとめ、
明治41(1908)年9月19日に「皇室祭祀令」制定し
「春季皇霊祭」「秋季皇霊祭」が
大祭として指定されました。
同法は、昭和22(1947)年5月2日に廃止され、
祭日ではなくなりましたが、
宮中では、昭和23(1948)年以降も
従来通りの「春季皇霊祭」「秋季皇霊祭」が
行われています。