立冬とは、冬に分類されている6つの節・中のうち、
最初に巡って来るもの、まさに「冬の始まり」です。
江戸時代に発行された
『暦便覧』(こよみびんらん)によると
「冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也」。
冬の気配(気立ち)を感じ、いよいよ寒くなって行く時期です。
朝夕冷え込むようになり、
日中の陽射しも弱まって来て、
冬が近いことを感じさせる頃・・・。
とは言え、
本格的な厳しい冬の寒さが訪れるのは、
一般的には11月の下旬頃。
上旬はまだまだ暖かな「小春日和」もあります。
「小春日和」とは、
春先頃の暖かい日と間違えやすいのですが、
晩秋から初冬にかけての暖かく穏やかな晴天を言います。
「小春」(しょうしゅん、こはる)は、
漢籍で旧暦10月の異称です。
新暦では11月頃のことで、
最大で10月23日頃~12月22日頃のようです。
この頃の気候と陽気が春に似ているために、
「小春」と呼ばれるようになったのだとか。