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凩(こがらし)

 

令和5年の「木枯らし1号発表」

 
11月13日(月)、気象庁は東京地方に
「木枯らし1号」が吹いたと発表しました。
午後2時5分に東京都心で
最大瞬間風速14.5mの北西の風を観測した
ということです。
 
また11月11日の午前には、
「近畿地方で木枯らし1号が吹いた」と
発表していました。
近畿地方の「木枯らし1号」は
昨年より2日早いそうです。
 

凩(こがらし)

「凩」は日本の国字だそうです。
「𠘨」は風の省略形で、
「凩」は木を吹き枯らす風(几)のことで、
「木枯らし」のことを言います。
 
同じく、風の省略形「𠘨」を使った漢字に
「𠘨」と布きれ「巾」から成る「凧」(たこ)
「𠘨」と「止」から成り、
風が止むという意味の「凪」(なぎ)があります。
 
 
「木枯らし」(こがらし)とは、
晩秋から初冬にかけて、
西に高気圧、東に低気圧が位置する、
いわゆる「西高東低」の
冬型の気圧配置になった時に吹く
強くて冷たい北西の季節風のことを言います。
 
木の葉を散らすかのごとく、
また気を枯らすかのごとく
強く冷たい風が吹き荒れることから、
「小嵐」(こあらし)とも言われています。
 
木枯らし1号
 
気象庁では、10月半ばから11月までの間に
初めて吹く、最大風速8m以上の北寄りの風を
「木枯らし1号」として発表しています。
 
東京と大阪2カ所で発表され、
この強い風による災害の恐れがある時は、
注意報や警報が出されます。
 
「木枯らし一号」が観測されるのは、
時代が変わっても昔のままで、
例年「立冬」の頃と律儀な冬の使者です。
「木枯らし1号」が吹けば、
いよいよ冬本番です。
 
<気象庁による「木枯らし1号」の定義>
 1.晩秋から初冬に初めて吹く
   [東京] 10月半ばから11月末
   [近畿] 霜降から冬至
 2.西高東低の気圧配置
 3.北寄りの風
   [東京] 西北西から北向き
   [近畿] 北寄り
 4.最大風速毎秒8m以上