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木枯らし1号発表

 

令和7(2025)年の
「木枯らし1号発表」

11月3日、日本列島は
西高東低の冬型の気圧配置となり、
全国的に冷たい北風が強く吹きました。
 
そのため、正午頃に近畿地方では
8m以上の北よりの風を観測したことから、
気象庁は「近畿地方で木枯らし1号が吹いた」
と発表しました。
 
更に午後も風が強い状態が続き、
東京都心では午後1時43分に
最大瞬間風速17.7mを観測したことから、
気象庁は午後3時頃、
「東京地方で木枯らし1号が吹いた」と
発表しました。
 
近畿・関東ともに令和6(2024)年よりも
4日早い観測です。 
 

tenki.jp

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凩・木枯らし
(こがらし)とは

「凩」は、常用漢字ではありませんが、
日本の国字だそうです。
 
「𠘨」は風の省略形で、
「凩」は木を吹き枯らす風(几)のことで、
「木枯らし」のことを言います。
 
同じく、風の省略形「𠘨」を使った漢字に
「𠘨」と布きれ「巾」から成る「凧」(たこ)
「𠘨」と「止」から成り風が止むという意味の
「凪」(なぎ)があります。
 
木枯らし
「木枯らし」(こがらし)とは、
晩秋から初冬にかけて、
西に高気圧、東に低気圧が位置する、
いわゆる「西高東低」の
冬型の気圧配置になった時に吹く
強くて冷たい北西の季節風のことを言います。
 
木の葉を散らすかの如く、
また木を枯らすかの如く
強く冷たい風が吹き荒れることから、
「小嵐」(こあらし) とも言われています。
 

「木枯らし1号」とは

気象庁では、10月半ばから11月までの間に
初めて吹く、最大風速8m以上の北寄りの風を
「木枯らし1号」として発表しています。
この強い風による災害の恐れがある時は、
注意報や警報が出されます。
 
いつから「木枯らし1号」と
呼ぶようになったのか?
「木枯らし1号」という言葉は、
日本気象協会出版の『気象』という雑誌で
用い始めたことが発祥とみられます。
その後、気象庁が東京地方近畿地方
基準を定めて発表し始めたことで、
一般に定着していきました。
※東京地方とは、東京都のうち伊豆諸島、
 小笠原諸島を除いた地域を言います。
※近畿地方とは、京都府、大阪府、
 兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県を
 言います。
 
気象庁による「木枯らし1号」の定義
 1.晩秋から初冬に初めて吹く
   [東京] 10月半ばから11月末
   [近畿] 霜降から冬至
 2.西高東低の気圧配置
 3.北寄りの風
   [東京] 西北西から北向き
   [近畿] 北寄り
 4.最大風速毎秒8m以上
 
他の地域は?
実は木枯らし1号は、
東京地方と近畿地方以外では、
「木枯らし1号」に相当するような風が
吹いても発表はされません。
 
その理由としては、まず「木枯らし1号」を
発表して欲しいという要望が多かったのが
この2地域のみであったことが挙げられます。
 
また防災上の観点から考えても、
この2地域以外の地域では発表の必要性が
あまり高くないことも挙げられます。
例えば「春一番」は、
北日本を除く8つの地域で発表されていますが
これは防災上の観点から発表の必要性が
比較的高いとされているためです。
 
上記で説明した通り、「木枯らし」は、
木の葉を散らすかの如く、
木を枯らすかの如く強く吹く冷たい北風で、
そもそも太平洋側の地域で吹くものです。
一方日本海側の場合、
「木枯らし」を引き起こすようは冬の季節風は
日本列島の地形的な性質上、
「雪や雨」を伴ってしまうことが多く、
木枯らしの「木の葉をまき散らすような
乾燥した強い北風」のイメージにそぐわない
ためです。
 

木枯らし1号が吹いたら

強風に注意
 
「木枯らし1号」の基準の8m/sの風は
時速に換算すると約29km/hで、
原付バイクとすれ違った時に感じるぐらいの
風の強さです。
瞬間的にはその1.5倍~2倍、
時には3倍以上の突風の吹く可能性もあるので、
風に向かって歩くのが困難になったり、
転ぶ人が出るほどの強い風となることが
あります。
 
乾燥・火の元に注意
 
西高東低の冬型の気圧配置となると、
太平洋側では北よりの風が山を越えて、
雨や雪を降らした後に空気が吹き降りるため、
「空っ風」が吹いて空気の乾燥が進みます。
 
湿度が低く、更に風も強いので、
火災のリスクが高まります。
火の元にご注意下さい。
 
冷え込み
 
「木枯らし1号」が吹いたからといって、
もう「冬が来た!」という訳ではありませんが、
吹いた後数日は北風が吹いて
寒気が入りやすくなりますので、
特に朝晩を中心に冷え込みがグッと
強まります。
 
実は「木枯らし1号」が観測されるのは、
時代が変わっても昔のままで、
例年「立冬」の頃と律儀な冬の使者です。
(令和7(2025)年の「立冬」は11月7日)
 
ニットやアウターで寒さ対策をし、
風を通しにくい服装でお出掛け下さい。
 

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