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凩・木枯らし(こがらし)

 

令和6年の「木枯らし1号発表」

気象庁は、11月7日に、
「東京地方で木枯らし1号」が吹いたと
発表しました。
また同日、大阪管区気象台でも、
「近畿地方で木枯らし1号」が吹いたと
発表しました。
 

tenki.jp

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凩(こがらし)

「凩」は日本の国字だそうです。
「𠘨」は風の省略形で、
「凩」は木を吹き枯らす風(几)のことで、
「木枯らし」のことを言います。
 
同じく、風の省略形「𠘨」を使った漢字に
「𠘨」と布きれ「巾」から成る「凧」(たこ)
「𠘨」と「止」から成り、
風が止むという意味の「凪」(なぎ)があります。
 
「木枯らし」(こがらし)とは、
晩秋から初冬にかけて、
西に高気圧、東に低気圧が位置する、
いわゆる「西高東低」の
冬型の気圧配置になった時に吹く
強くて冷たい北西の季節風のことを言います。
 
木の葉を散らすかのごとく、
また気を枯らすかのごとく
強く冷たい風が吹き荒れることから、
「小嵐」(こあらし)とも言われています。
 
木枯らし1号
気象庁では、10月半ばから11月までの間に
初めて吹く、最大風速8m以上の北寄りの風を
「木枯らし1号」として発表しています。
 
東京大阪の2カ所で発表され、
この強い風による災害の恐れがある時は、
注意報や警報が出されます。
 
「木枯らし一号」が観測されるのは、
時代が変わっても昔のままで、
例年「立冬」の頃と律儀な冬の使者です。
「木枯らし1号」が吹けば、
いよいよ冬本番です。
 
<気象庁による「木枯らし1号」の定義>
 1.晩秋から初冬に初めて吹く
   [東京] 10月半ばから11月末
   [近畿] 霜降から冬至
 2.西高東低の気圧配置
 3.北寄りの風
   [東京] 西北西から北向き
   [近畿] 北寄り
 4.最大風速毎秒8m以上