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コツコツと

七十二候「山茶始開」

「つばきはじめてひらく」と読みます。

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読みは 「つばき」ですが、
実際は、「山茶花」(さざんか)。
 
「山茶花が咲き始める頃」
です。
 

 
 
昔から「山茶花」(さざんか)と「椿」(つばき)
よく混同されてきたので、
「山茶始開」と書いて、
「つばきはじめてひらく」
読まれました。
冬枯れの景色の中で、
大輪の山茶花の花はより一層目立ちながら、
美しく咲き誇ります。
 

 
 
晩秋から初冬(花期は10月~12月)にかけて
花をつける「山茶花」は日本原産の植物で、
江戸時代に長崎の出島から欧州に伝わり、
和名がそのまま学名(Camellia sasanqua)に
なりました。
 
「サザンカ」と「ツバキ」は
どちらもツバキ科ツバキ属に属する植物で、
同属のサザンカとツバキはよく混同されます。
 
園芸品種は多様性に富むので、
見分けにくいのですが、
一般に以下のような見分け方があります。
 
🌸山茶花は花びらが個々に散る。
  椿の花は丸ごと落ちる。
 
🌸山茶花の雄しべは花糸がくっつかない。
  椿の花糸は下半分くらいがくっついて
  いる。
 
🌸山茶花の花はほぼ完全に平開する。
  椿の花は完全には平開しない
 (カップ状になっている)。
 
🌸山茶花は葉柄に毛が生える。
  椿の葉柄には毛がない。
🌸山茶花は晩秋~初冬にかけて咲く。
  椿は晩冬~春にかけて咲く。
 
 
ところで「山茶花」の全般の花言葉は
「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」
 

 
この花言葉は、寒さが強まる初冬にかけて
花を咲かせること因むと言われています。
花の色による花言葉もあります。
 

 

 


「謙譲」「あなたがもっとも美しい」

・白
「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける」

ピンク
「永遠の愛」

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