「つばきはじめてひらく」と読みます。
読みは 「つばき」ですが、
実際は、「山茶花」(さざんか)。
「山茶花が咲き始める頃」
です。
昔から「山茶花」(さざんか)と「椿」(つばき)は
よく混同されてきたので、
「山茶始開」と書いて、
「つばきはじめてひらく」と
読まれました。
冬枯れの景色の中で、
大輪の山茶花の花はより一層目立ちながら、
美しく咲き誇ります。
晩秋から初冬(花期は10月~12月)にかけて
花をつける「山茶花」は日本原産の植物で、
江戸時代に長崎の出島から欧州に伝わり、
和名がそのまま学名(Camellia sasanqua)に
なりました。
「サザンカ」と「ツバキ」は
どちらもツバキ科ツバキ属に属する植物で、
同属のサザンカとツバキはよく混同されます。
園芸品種は多様性に富むので、
見分けにくいのですが、
一般に以下のような見分け方があります。
🌸山茶花は花びらが個々に散る。
椿の花は丸ごと落ちる。
椿の花は丸ごと落ちる。
🌸山茶花の雄しべは花糸がくっつかない。
椿の花糸は下半分くらいがくっついて
椿の花糸は下半分くらいがくっついて
いる。
🌸山茶花の花はほぼ完全に平開する。
椿の花は完全には平開しない
椿の花は完全には平開しない
(カップ状になっている)。
🌸山茶花は葉柄に毛が生える。
椿の葉柄には毛がない。
椿の葉柄には毛がない。
🌸山茶花は晩秋~初冬にかけて咲く。
椿は晩冬~春にかけて咲く。
椿は晩冬~春にかけて咲く。
ところで「山茶花」の全般の花言葉は
「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」。
この花言葉は、寒さが強まる初冬にかけて
花を咲かせること因むと言われています。
花の色による花言葉もあります。
・赤
「謙譲」「あなたがもっとも美しい」
・白
「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける」
・ピンク
「永遠の愛」