うまずたゆまず

コツコツと

七十二候

七十二候「蟷螂生」

「かまきりしょうず」 と読みます。 「蟷螂(かまきり)が卵から孵(かえ)る頃」 となりました。 蟷螂は、秋に粘液を泡立てて作った 卵鞘(らんしょう)の中に たくさんの卵を産み付けます。 その卵鞘の中の卵が孵化して 数百匹の小さな蟷螂が次々と現われ始…

七十二候「麦秋至」

「むぎのときいたる」 と読みます。 初冬に蒔かれた麦が熟し、 畑一面にたっぷりと金色の穂が実り始める頃。 収穫時を迎えます。 季節は「梅雨」にさしかかる頃で、 暦の上では「初夏」に当たる時季ですが、 麦にとっては「実りの秋」であることから、 「麦の…

七十二候「紅花栄」

「べにばなさかう」と 読みます。 紅花が盛んに咲く頃を表した候ですが、 実際に咲き始めるのは もう少し後の6月末頃からになります。 「紅花」の原産はエジプトと言われ、 日本にはシルクロードを通って 飛鳥時代(4~5世紀頃)に伝わりました。 奈良県斑…

七十二候「蚕起食桑」

「かいこおきてくわをはむ」 と読みます。 卵から孵化した「蚕」(かいこ)が盛んに 「桑の葉」を食べ始める頃となりました。 旧暦4月は、蚕の成長に欠かせない 「桑の葉」を摘む頃でもあったため、 「木葉採月」(このはとりづき)という別名も あります。…

七十二候「竹笋生」

「たけのこしょうず」 と読みます。 旬の味覚である「筍」(たけのこ)が ひょっこり顔を出す頃です。 春の味覚の代表する「筍」(たけのこ)は、 竹の地下茎から出てくる若い芽のことを 言います。 竹は温暖で湿潤な地域に広く分布し、 日本などの東アジア…

七十二候「蚯蚓出」

「みみずいずる」 と読みます。 冬眠していたミミズが地上に現れ始める頃 となりました。 ミミズには目がありません。 そのため「目見えず」が転じて、 「ミミズ」になったと言われています。 「目」と呼ばれるものはありませんが、 皮膚に沢山の光を感じる…

七十二候「牡丹華」

「ぼたんはなさく」 と読みます。 牡丹の花が咲き始める頃となりました。 牡丹は、晩春から初夏にかけて 直径10~20cmの豊麗な花をつけ、 色も紅・淡紅・白・紫など様々です。 牡丹は甘く上品な香りとその格調高い姿から、 唐の時代に「百花の長」として 人…

七十二候「霜止出苗」

「しもやみてなえいづる」と読みます。 「霜が終り稲の苗が生長する」という意味で、 『暦便覧』には、 「春雨降りて百穀を生化すればなり」と 記されています。 暖かくなるとともに、 霜が下りることがなくなり、 「種籾」(たねもみ)が芽吹き、 スクスク…

七十二候「葭始生」

「あしはじめてしょうず」と読みます。 だんだんと暖かくなり、野山だけでなく、 水辺の葭(あし)も芽を吹き始める季節です。 葭(あし)は、「葦 」とか「蘆」とも書き、 また「悪し」(あし)に通じることから、 「善」(よし)とも読まれます。 「葦原中…

七十二候「虹始見」

「にじはじめてあらわる」 と読みます。 冬には見かけなかった虹が現われ始める頃となりました。 春の深まりとともに空気が潤い、 雨上がりに綺麗な虹が見られるようになります。 「春の虹」は夏に比べて陽の光が弱いため、 淡く、儚く、すぐに消えてしまい…

七十二候「鴻雁北」

「こうがんかえる」と読みます。 冬になる前に北方から渡ってきて、 冬の間を日本で過ごしていた雁(がん)が 北国へ去っていく頃です。 春に飛来する玄鳥(つばめ)と入れ替わるようにして、 日本を離れていきます。 「鴻雁」(こうがん)とは、 渡り鳥の「…

令和4年「七十二候・一覧」

初春・仲春・晩春 初夏・仲夏・晩夏 初秋・仲秋・晩秋 初冬・仲冬・晩冬 初春 立春 【初侯】第一候 東風解凍はるかぜこおりをとく 【次侯】第二候 黄鴬見睨うぐいすなく 【末侯】第三候 魚上氷うおこおりをのぼる 春の風が川や湖の氷を解かし始める頃 ・・・2月4日 …