うまずたゆまず

コツコツと

七十二候「蚕起食桑」

「かいこおきてくわをはむ」
と読みます。
卵から孵化した「蚕」(かいこ)が盛んに
「桑の葉」を食べ始める頃となりました。
 
旧暦4月は、蚕の成長に欠かせない
「桑の葉」を摘む頃でもあったため、
「木葉採月」(このはとりづき)という別名も
あります。
因みに「旧暦4月」は新暦に換算すると
4月下旬から6月旬頃になります。
 
卵から孵化した蚕の幼虫は、
4回の脱皮を行います。
幼虫の期間は「桑の葉」をよく食べ、
25日程で体重は1万倍にも成長。
5齢にまで成長した蚕は糸を吐き、
自らを包む「繭」(まゆ)を作ります。
この繭から美しい絹糸が生まれます。
 
 
「桑の葉」は、年に6回も収穫出来る
強い生命力に富み、
蚕が食する唯一の食べ物として
日本の戦前の絹産業を支えた他、
古くから「桑の葉茶」として
愛飲されてきました。
 

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