うまずたゆまず

コツコツと

七十二候

七十二候:第62候「熊蟄穴」(くまあなにこもる)

「くまあなにこもる」 と読みます。 熊を始めとする動物達が 「冬籠り」「冬眠」をする頃となりました。 「蟄」(ちつ) は「籠る」(こもる) という意味で、 「熊蟄穴」(くまあなにこもる) とは、 寒く厳しい冬を乗り越えるべく、 冬眠のために熊が穴に籠る頃と…

七十二侯:第61候「閉塞成冬」(そらさむくふゆとなる)

「そらさむくふゆとなる」 と読みます。 七十二候が「大雪」の初候に変わり、 天の気が塞がり、 冬の空・空気となるという意味で、 本格的な冬が訪れる頃となりました。 この時期に入ると、 天気予報で「冬日」や「真冬日」という言葉が 聞かれるようになりま…

七十二候:第60候「橘始黄」(たちばなはじめてきばむ)

「たちばなはじめてきばむ」 と読みます。 橘始黄(たちばなはじめてきばむ) 大和橘(やまとたちばな) 田道間守(たじまもり) 非時香実(ときじくのかくのみ) お菓子の神様(菓祖) 中嶋神社(なかしまじんじゃ) 橘本神社(きつもとじんじゃ) 文部省唱歌…

七十二候:第59候「朔風払葉」(きたかぜこのはをはらう)

「きたかぜこのはをはらう」 と読みます。 冷たい北風が木の葉を散らす頃となりました。 「朔風」とは、「北風」のことです。 「朔」という字は、元々「はじめ」とか 「元へ帰る」という意味でしたが、 十二支を方角に当てると、 「子」(ね) の方角は「北」とな…

七十二候:第58候「虹蔵不見」(にじかくれてみえず)

「にじかくれてみえず」 と読みます。 「虹蔵不見」は、冬の日差しが弱まって、 虹が見られなくなる頃という意味です。 「虹蔵不見」の「蔵」には、 「物をしまっておく建物」という 意味が転じて、 「隠して表に現わさない」「潜む」という 意味があります。 …

七十二候:第57候「金盞香」(きんせんかさく)

「きんせんかさく」 と読みます。 ここでいう「きんせんか」とは、 春に咲くキク科の「金盞花」ではなく、 ヒガンバナ科の「水仙」のことを 指しています。 その「水仙」の花が咲き、 芳しい香りを放つ頃となりました。 甘く漂う「水仙」の香りには、 心を落ち…

七十二候:第56候「地始凍」(ちはじめてこおる)

「ちはじめてこおる」 と読みます。 冬の冷気の中で、大地が凍り始める頃です。 朝には霜が降りたり、水溜りには氷が張ったり、 場所によっては「霜柱」(しもばしら)が 立つようになります。 舗装された場所が多くなったため、 見る機会が少なくなりましたが…

七十二候:第55候「山茶始開」(つばきはじめてひらく)

「つばきはじめてひらく」 と読みます。 「山茶」と書いて「つばき」と読ませていますが、 やはり「山茶花」(さざんか)の花が始めて開く頃 のことを言っています。 昔から「山茶花」(さざんか)と「椿」(つばき)は どちらもツバキ科ツバキ属に属する植物で、 同属…

七十二候:第54候「楓蔦黄」(もみじつたきばむ)

「もみじつたきばむ」 と読みます。 「楓」(かえで)や「蔦」(つた)の葉が 色づく頃となりました。 いよいよ、紅葉の季節です。 この頃になると、 「紅葉前線」という言葉が 聞こえてくるようになります。 9月頃から北海道の大雪山系を手始めに始まり、 北か…

七十二候:第53候「霎時施」(こさめときどきふる)

「こさめときどきふる」 と読みます。 パラパラと雨が降っては止み、 一雨毎に気温が下がってゆく頃です。 明治時代の『略本暦』では、 「霎」を「こさめ」と読ませていますが、 江戸時代の『宝暦暦』(ほうりゃくれき)などでは、 「時雨」(しぐれ) となってい…

七十二候:第52候「霜始降」(しもはじめてふる)

「霜」は空から降ってくるというイメージを 抱きがちですが、そうではありません。 地面が放射冷却によって冷え、 その上に空気中の水蒸気が直接昇華して 氷(結晶)が出来る状態を言います。 この氷が「霜」なのです。 朝早く、うっすらと 氷の結晶を纏った…

七十二候:第51候「蟋蟀在戸」(きりぎりすとにあり)

「きりぎりすとにあり」 と読みます。 戸口で秋の虫が鳴き始める頃となりました。 「キリギリス」とありますが、 昔は「蟋蟀 (コオロギ)」のことを 「キリギリス」と呼び、 秋に鳴く虫の総称としていました。 キリギリスは、古くから日本人によって 観賞用に…

七十二候:第50候「菊花開」(きくのはなひらく)

菊の花が咲き始める頃となりました。 旧暦9月9日(令和7年10月29日)は、 「重陽の節句」で、菊で長寿を祈願しました。 www.linderabell.com 後鳥羽上皇は、殊の外、菊の花を好み、 自らの印として愛用しました。 後の天皇が慣例として用いたことにより、 「…

七十二候:第49候「鴻雁来」(こうがんきたる)

「鴻雁来」(こうがんきたる)とは、 暖かい南へと下っていくツバメと入れ違いに、 雁が北から渡ってくる頃という意味です。 「鴻雁」とは、 渡り鳥の「雁」(がん/かり) のことで、 「鴻」は「ひしくい」と読み、 大型の雁のことを言います。 一方「雁」は小…

七十二候:第48候「水始涸」(みずはじめてかる)

「みずはじめてかる」 と読みます。 この「みずかれる」は、 川の水などが涸れる (かれる) ことを 言っているのではありません。 「田の水がなくなり、 色づいた稲穂が頭を垂れる頃」「稲穂根づく田から水が減り、 収穫の時期になった」 ということを意味して…

七十二候:第47候「蟄虫坏戸」(むしかくれてとをとざす)

「むしかくれてとをとざす」 と読みます。 「蟄虫坏戸」とは? 「蟄」「坏」「戸」には、 それぞれ次のような意味があります。 ・「蟄」: 隠れる・冬ごもりをする ・「坏」: 塞ぐ・閉ざす・埋める ・「戸」: 片開きの扉 このことから、「蟄虫坏戸」とは、 春か…

七十二候:第46候「雷乃収声」(かみなりすなわちこえをおさむ)

「かみなりすなわちこえをおさむ」 と読みます。 夏の間に鳴り響いた雷が鳴らなくなる頃。 「春分」の末侯「雷乃発声」と対になっていて、 「春分」の頃から鳴り始めて夏の間鳴り響いた 雷が声を収めるようになります。

七十二候:第45候「玄鳥去」(つばめさる)

「つばめさる」と読みます。 春先にやって来たツバメが子育てを終え、 越冬のために南へ旅立つ頃となりました。 ツバメは夏の風物詩です。 夏の間に家の軒下に巣を作って子を産み育て 気温が低下してエサが少なくなると、 南へ移動し始めます。 陰暦8月は「燕…

七十二候:第44候「鶺鴒鳴」(せきれいなく)

「せきれいなく」と読みます。 「鶺鴒が鳴き始める頃」という意味です。 セキレイは、スズメ目セキレイ科の鳥の 総称です。 「チチッチチッ」と 鈴のように高い声を放ちながら、 秋の空を爽やかに飛んでいくセキレイは、 細いくちばしと長い尾が特徴の、 細っ…

七十二候:第43候「草露白」(くさのつゆしろし)

この時期は朝晩と昼の寒暖差が大きくなり、 夜の空気が冷やされることで 朝に「露」が出来ます。 その朝露が草や花の上に降りて来て、 白く光って見える頃です。 陰陽五行説では、秋の色は「白」です。 草の露も、秋を象徴するように、 「白」い色に輝きます…

七十二候:第42候「禾乃登」(こくものすなわちみのる)

「こくものすなわちみのる」 と読みます。 「こくもの」とは穀物のことで、 まだ暑さが残る季節ですが、 夏の暑さも次第に和らぎ、 様々な穀物が実り始める頃という意味です。 この頃は「立春」から「二百十日」が過ぎて 台風の到来も多い時期です。 無事に収…

七十二候:第41候「天地始粛」(てんちはじめてさむし)

「てんちはじめてさむし」 と読みます。 天地の暑さがようやく収まり、 涼しくなり始める頃になりました。 「粛」は縮む、鎮まるという意味があり、 暑さもようやく峠を越えました。 気象学的な区分では、九月一日からは「秋」。 学校では新学期が始まります。…

七十二候:第40候「綿柎開」(わたのはなしべひらく)

「わたのはなしべひらく」 と読みます。 綿を包む「柎」(はなしべ)が開き始める頃 という意味です。 「柎」(はなしべ)とは、 音読みでは「ふ」、 訓読みでは「うてな」「つける」「いかだ」と読み、 ここでは、花の「咢」(がく)の意味です。 「咢」(がく) とは、 …

七十二候:第39候「蒙霧升降」(ふかききりまとう)

「ふかききりまとう」 と読みます。 深い霧が纏わりつくように立ち込める頃です。 「蒙霧」(もうむ)は、 もうもうと立ち籠める濃い霧のことです。 そんな深い霧が立ち込め、 季節の移り変わりを教えてくれます。 残暑が厳しい日が続きますが、 朝夕は少しず…

七十二候:第38候「寒蝉鳴」(ひぐらしなく)

「ひぐらしなく」 と読みます。 「ひぐらしが鳴き始める頃」という意味です。 七十二候の「寒蝉鳴」は、 「寒蝉」を「ひぐらし」と読ませていますが、 「ヒグラシ」とも「ツクツクボウシ」とも 言われています。 蜩(ひぐらし) 「蜩」(ひぐらし)は、緑と黒…

七十二候:第37候「涼風至」(すずかぜいたる)

「すずかぜいたる」 もしくは 「りょうふういたる」 と読みます。 二十四節気の「立秋」が始まり、 いよいよ季節は「秋」スタートです。 真夏の暑い風から、 秋の涼しい風に替わり始める頃となりました。 まぶしく輝いている太陽も 日射しを和らげ、 夕方に鳴く…

七十二候:第36候「大雨時行」(たいうときどきふる)

「たいうときどきふる」 と読みます。 七十二候「大雨時行」は、 「夏」の最後の候で、 集中豪雨や夕立など、 時に激しい雨が降る頃という意味です。 この時季多い夕立(ゆうだち)は、 夏の夕方になり、上昇気流によって発達した 「積乱雲(夕立雲)」が降ら…

七十二候:第35候「土潤溽暑」(つちうるおうて むしあつし)

「つちうるおうて むしあつし」 と読みます。 「溽」は「じょく」とか「ひょく」と読み、 「蒸し暑い」ということを意味します。 ギラギラ炎えるような太陽の光による 暑さというよりも、 曇り日の湿度の高い蒸し暑さを感じさせます。 身に纏わりつくような、空…

七十二候:第34候「桐始結花」(きりはじめてはなをむすぶ)

「きりはじめてはなをむすぶ」 と読みます。 七十二候が「大暑」の初候に変わり、 桐の花が実を結び始める頃になりました。 「桐」は、初夏に薄紫色の花を咲かせ、 盛夏を迎える頃、うぶ毛に覆われ柔らかそうな黄色い卵形で茶色の実を付けます。 「花」を結ぶ? …

七十二候:第33候「鷹乃学習」(たかすなわちわざをならう)

「たかすなわちわざをならう」 と読みます。 5~6月に孵化したヒナは、 この頃に飛び方や狩りの方法を覚え、 独り立ちに備えます。 「鷹狩(放鷹・鷹野)」とは、 飼い慣らし、訓練した鷹を使って 野生の鳥・小さい獣を捕らえさせる 人と動物が協力して行う 最…