元日のひっそりとした街も、
二日になると急に活気づいてきます。
商店は初売りで賑わい、
様々なイベントも始まります。
- 新年一般参賀
- 箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)
- 戸開初(とあけぞめ)
- 掃初(はきぞめ)
- 初炊ぎ(はつかしぎ)
- 臼起(うすおこし)
- 書初め
- 縫初(ぬいぞめ)
- 初湯(はつゆ)
- 初夢(はつゆめ)
- 初寝覚(はつねざめ)
- 初荷(はつに)
- 初売り、初商(はつあきない)
- 買初(かいぞめ)
- 仕事始め
新年一般参賀
新年一般参賀は、毎年1月2日、皇居において、
天皇・皇后両陛下を始め、
皇室の方々がお出ましになり、
国民から祝賀をお受けになる行事です。
箱根駅伝
(東京箱根間往復大学駅伝競走)
東京・読売新聞社前から箱根・芦ノ湖間を
往路5区間(107.5㎞)、復路5区間(109.6㎞)の
合計10区間(217.1㎞)で競う、
学生長距離界最長の駅伝競走です。
大正9(1920)年に第1回大会が開催され、
昭和31(1956)年からは、2日に往路、3日に復路を走るようになりました。
戸開初(とあけぞめ)
江戸の習俗の一つで、正月二日、
家の表の入り口の大きな戸「大戸」を
新年になってから初めて開くこと。
元日に大戸を開けないのは、
福神を出さないためと言われています。
掃初(はきぞめ)
新年に初めて箒を取って掃除をすること。
正月二日を「掃初」とするところが多いです。
元日の掃除は福を掃き出すといって
忌まれています。
初炊ぎ(はつかしぎ)
新年になって初めて飯を炊くこと。
元日の朝は大抵、雑煮で新年を祝うので、
飯を炊くのは元日の夕食とか、二日だったり
します。
臼起(うすおこし)
正月二日に臼を起こして、
餅の搗き初めをしたり、
作っておいた餅を入れて杵音を立て
搗く真似をします。
書初め
年が明けて初めて書や絵をかくこと。
書き初めで書いたもの(「吉書」)を
小正月の「左義長(どんどん焼)」で燃やし、
その炎が高く上がると字が上達すると
言われています。
初硯(はつすずり)
新年に初めて字を書くために硯を使うこと。
縫初(ぬいぞめ)
新年になってから
初めて針を持って裁縫をすること。
かつては、正月二日を縫い始めの日として
裁縫をする習慣がありました。
初湯(はつゆ)
新年になってから初めて風呂を立て入ること。
江戸時代、銭湯は正月二日が「初湯」として
いました。
初夢(はつゆめ)
「初夢」は、大晦日、元日、正月二日、節分の
夜に見る夢などがいろいろな説がありますが、
一般には正月二日の夜の夢が「初夢」とされて
います。
初寝覚(はつねざめ)
元日あるいは二日の朝の目覚めのこと。
「初夢」が吉夢だと寝覚めの心地も良く、
新年の寝覚めの清々しさは、この一年が
幸運に満ちてくるような気がします。
初荷(はつに)
新年になって初めて商品を送り届けること。
かつては正月二日の朝、
馬・トラック・船などに商品を積み上げ、
「初荷」と染め抜いた旗や紅白の膜を飾り、
得意先に届けました。
初売り、初商(はつあきない)
新年になって初めて店を開き、物を売ること。正月二日から始めるところが多いようです。
その年1年間の運試しの意味合いを兼ねて、
福袋が販売されたりします。
買初(かいぞめ)
新年になって最初にする買い物。
「初商」と関連し、「初売り」も「買初」も
正月二日とされていました。
仕事始め
西洋式の商慣習が普及する以前は、
1月2日に普段の仕事を形だけ行い、
その年の労働の安全や技能の上達を願う
習わしがありました。
織初(おりぞめ)
新年になって初めて機織りをすること。
機織りが農家の女性の
大事な仕事の一つだった頃は、
正月二日が「織初」の日でした。
鍬始(くわはじめ)
新年になってから耕作・土工などを始めること。
恵方に当たる田畑に鍬で耕作の真似事をして、
神で作った幣 (ぬさ) と松の枝を立てて、
餅・米・塩・魚などを供えます。
初肥(はつこえ)
新年になって初めて田畑に肥料を施すこと。
綯初(ないぞめ)
新年になってから一束の藁で縄を綯うこと。
正月二日の早朝、
清めた叩き石や裏返した臼の上に藁を載せ
横槌で叩き、荷縄などを綯いました。
山始(やまはじめ)
新年になってから初めて山に入り、
山仕事を始める儀礼的な行事を行います。
船乗初(ふなのりぞめ)
正月二日の早朝、
年末に洗い清めた船に松飾りを付け、
船霊 (ふなだま) に御神酒・洗い米・鏡餅・十二文銭
などを供えて祀る船祝いが行われます。
初漁(はつりょう)
新年になってから初めて漁に出ること。
正月二日に大漁旗を立てて沖に出て、
そこで得た初魚の鯛や海老などは
船霊や水神に供えて、一年の豊漁を願います。
細工始(さいくはじめ)
彫工・木工・金工などの細工職人の仕事始め。
多くは正月二日とされます。
鍛冶始(かじはじめ)
新年になって初めて、
鍛冶職人が仕事を始めること。
火の神へ、注連縄を飾り、御神酒を供え、
一年の鍛冶仕事の安泰と繁栄を祈念します。