カレンダーに書かれた日時や方位などの吉凶、
大安や大凶などその日の運勢などの注意事項のことを
「暦注」(れきちゅう)と言います。
この「暦注」(れきちゅう)の中で、
六曜、七曜、十二直、二十八宿、九星、暦注下段以外のものを総称して
「選日(撰日)」(せんじつ)または「雑注」と言います。
具体的には次のようなものがあります。
- 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび・いちりゅうまんばいにち)
- 不成就日 (ふじょうじゅにち・ふじょうじゅび)
- 八専 (はっせん・はちせん)
- 十方暮 (じっぽうぐれ・じゅっぽうくれ)
- 天一天上 (てんいちてんじょう・てんいってんじょう)
- 三隣亡 (さんりんぼう)
- 三伏 (さんぷく)
- 大犯土(おおつち)・小犯土(こつち)
一粒万倍日![]() |
一粒の籾が万倍もの実を実らせるという
大吉の日。
結婚、引越しには吉日。
また、何かを始めるにはとても良い日です。
但し、お金を借りたりすることは凶です。
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不成就日![]() |
何をやっても
思っていた結果に結びつかない日。
結婚や引越しには凶です。
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八 専![]() |
同気が重なる「専一」が八日あることから「八専」。
同気が重なると、凶はますます凶となるとされる。
この期間は降雨が多く、
特に八専の2日目を「八専二郎」と言い、
この日に雨が降ると長雨になるとされており、
農家の厄日の一つとなっています。
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十 方 暮![]() |
四方全てが闇に覆われ
天地の気が相互に敵対するため、
八方塞がりになりやすくなるため、
万事何をしても上手くいかず途方に暮れるので、
静かに暮らすべき厄日。
特に、婚姻、新しい事、遠出、移転、
相談事、建築は”凶”とされています。
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天一天上![]() |
この期間は、
天一神(てんいちしん)という方角の神様が
天に上って悪さをしないので、吉日とされます。
代わりに日遊神(にちゆうしん)が下りてきて、
人家に留まって祟りを起こすため、
家を綺麗にしなくてはならないとされます。
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三 隣 亡![]() |
棟上げなどを行うと三軒隣まで亡ぼすとされ、
建築に関することは”凶”とされます。
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三 伏![]() |
「初伏」「中伏」「末伏」の3つの総称で、
いずれも凶日です。
旅行、種まき、療養、婚姻、子作り、事業開始、
移転などは全て慎むべき日とされます。
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大犯土・小犯土![]() |
この期間は、
文字通り土を犯してはならない日なので、
井戸掘りや墓を築くこと、種まき、土いじりは
一切慎むこととされます。
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