「初伏」「中伏」「末伏」を合わせて
「三伏」(さんぷく)と言い、凶日とされています。
- 初伏(しょふく)⇨ 夏至以降3回目の「庚」の日
- 中伏(しょふく)⇨ 夏至以降4回目の「庚」の日
- 末伏(しょふく)⇨ 立秋以降1回目の「庚」の日
「夏至」は
一年で最も陽気が盛んになる季節です。
「夏」は五行では「火」が盛んな時期で、
体内では陽気が発散し過ぎて、逆に陽気不足になりがちと
言われています。

一方、「庚」は
陰陽五行説では「金性の陽」に割り当てられていて、
(そのため日本では「金の兄」(かのえ)とも呼ばれています。)
「金」は五行では「秋」に対応しています。
また、「五行説」では、
「火」と「金」は「相克」(そうこく)の関係にあります。
つまり「火」は「金」を溶かしてしまうように、
「金」にとって「火」は苦手な存在なのです。
折角、「金」が秋の気配をもたらそうとしても、
夏(「火」)の暑さに負けて、
潜んでしまうということになります。
つまり、夏の時期の「庚の日」は「凶」とされているのです。
この日は、
種まき・療養・旅行・婚礼・男女の和合などを
慎むべき日とされてます。
特に「末伏」が最悪の日として恐れられていそうです。
また「五行」では、
「金」は肺や大腸と対応していますので、
「金」の活動が抑えられると、
こうした内臓にも悪影響を与えることになります。
こんな時に冷たいものをドンドン食べていたら、
体内の陽気は益々衰えてしまいます。
ですから「三伏」の日は、
温かいお茶で水分を補給すると同時に、
寒気の侵入を抑えることも必要です。