収穫祭は、元は「穂掛祭」と「刈上祭」の二度行われていました。
穂掛祭(ほかけまつり)
刈入れ始めに、実り出した稲穂を少し取り、
「穂掛け」といって神前に掛けます。
この時、新米の焼餅を供えるそうです。
刈上祭(かりあげまつり)
「穂掛祭」に次いで、稲刈が終わった時に行われます。
全国的には次のような祭事が、収穫祭に当たります。
- 東北 :「三九日」 (さんくにち)
- 関東や中部 :「十日夜」 (とおかんや)
- 関西・中国・四国:「亥の子祭」(いのこまつり)
- 九州 :「霜月祭」 (しもつきまつり)
「秋餅」と言う新穀の餅を搗いて田の神様に供えますが、
「小豆餅」を供える地方が多かったそう。
供えた後は、皆に振る舞って頂きました。
豊年
稲が豊かに実ったことを
「豊年」「豊作」「豊の秋」(とよのあき)と言います。
五穀豊穣は、正月の予祝に始まり、
一年を通じて節目節目に祈り、願ってきた
一年で最も大きな関心事です。
田の神様に感謝を捧げます。
鎌祝(かまいわい)
「刈上祭」では、鎌を神聖な物として、
床の間に飾ったり、鎌に供え物をしたりする慣習がありました。
(参考)