米国が発祥の「母の日」は、
現在では、日本のみならず世界中で
母親に感謝を伝える日として定着しています。
ですが、プレゼントの内容や
「母の日」の過ごし方は、
国によって異なり、
各国のお国柄が反映されています。
「母の日」の日付
日本と同じ「5月の第2日曜日」の国は
次の国です。
- アメリカ
- カナダ
- ブラジル
- オーストラリア
- ドイツ
- イタリア
- フィンランド
- トルコ
- China
その他の国は以下の通りになります。
3 月:イギリス、ルーマニア
5 月:スペイン、ネパール、ハンガリー、
韓国、メキシコ、フランス
8 月:タイ
10月:アルゼンチン
各国の「母の日」
イギリス
イギリスの「母の日」は、
イースター(復活祭)サンデーの
3週間前の日曜日に行われます。
なお「イギリスでは「マザーリング・サンデー(Mothering Sunday)」と呼ばれています。
イギリスでは「母の日」に
「尊敬」という花言葉を持つ
「ラッパスイセン」と、
「シムネルケーキ」と呼ばれるケーキを
贈るのが定番です。
ルーマニア
「母の日」ではなく「女性の日」として
3月8日にお祝いをする風習があります。
この日は小さい子供からお年寄りまで、
花や小さなプレゼントをもらう習慣がある
そうです。
エジプト
エジプトの「母の日」は3月21日です。
3月になると、街角には
コップ一式、お盆、スカーフといった、
母の日の贈り物として喜ばれそうな商品が
ズラリと並びます。
学校では子供の発表会で
様々な踊りが披露されるなど、
国民的なイベントとして楽しんでいるようです。
因みに、エジプトに「父の日」はないそうです。
ネパール
4月末~5月上旬のどこか1日が
「母の日」になります。
正確には「母の顔を見る日」と呼ばれており、
お菓子や卵、果物などのプレゼントを持って
お母さんを訪問して、祝福します。
また、結婚して初めて「母の日」を迎える娘は、
自宅で御馳走を作って、実家の母へ持って行く
しきたりがあるそうです。
ハンガリー
5月の第1日曜日に行われています。
ルーマニアと同じように
「女性の日」として祝われており、
小さい子供からお年寄りまで、
全ての女性が祝福され、
お花や小さなプレゼントが贈られます。
スペイン
スペインの「母の日(Dia de la Madre)」は
5月の第1日曜日になります。
お母さんが好きな花や
イメージに合った花などを贈ります。
なおスペインの国花はカーネーションです。
十字架にかけられたキリストを見送る
聖母マリアが零した涙の跡に生えた花と言われ、
母性愛の象徴とされています。
韓国
韓国では、毎年5月8日に
「オボイナル」と呼ばれる「父母の日」に
父母を一緒にお祝します。
カーネーションも贈られますが、
韓国で1番喜ばれる人気のプレゼントは
「お金」です!
メキシコ
メキシコの「母の日」は5月10日です。
この日は、お母さんが喜んでくれる
花やプレゼントを贈るのは勿論、
家族みんなで食事をするのが定番です。
アメリカ
「母の日」の発祥の地、
アメリカの「母の日」は、
日本と同じ5月の第2日曜日です。
アメリカでは、「母の日」には
カーネーションを贈るのが一般的です。
オーストラリア
オーストラリアの「母の日」は
日本と同じ5月の第2日曜日です。
オーストラリアでは、
母親に感謝と尊敬の気持ちを込めて
贈られる花は何と「菊の花」です。
これは菊の英語名である
「chrysanthemum (クリサンセマム)」の
略称「mum」が「お母さん」と
「母の日」になると
道路沿いで菊の花束を売っている姿が
見られるようになるそうです。
ドイツ
ドイツの「母の日(Mutterkag)」は
5月の第2日曜日です。
春の花のブーケや寄せ植え、
チョコレートや香水、旅行券などを贈り、
家族みんなでお母さんに料理を振る舞います。
イタリア
イタリアの「母の日」も日本と同じ
5月の第2日曜日です。
母親への感謝のしるしとして
生花やメッセージカード、プレゼントを
贈るそうです。
近年は国内の主な広場で
「アザレアの鉢植え」が販売され、
その収入の一部をがん研究のために
役立てるといった催しも開かれています。
フィンランド
フィンランドの「母の日」も
日本と同じ5月の第2日曜日です。
カーネーションではなく
ミニバラを贈る日だとされています。
加えて、子供達は母の日当日の朝に
「Vuokko-ヴォッコ」という二輪草の野の花を
家の庭や裏の森などから摘んできて、
お母さんにプレゼントするそうです。
またそのプレゼントと朝食をベッドまで
運んで来てくれるという習慣もあるそうです。
トルコ
トルコの「母の日」も
日本と同じ5月の第2日曜日です。
トルコでは、自分のお母さんだけではなく、
子供のいる女性全員に対して
「母の日おめでとう!
(Anneler Gununuz Kutlu Olsun!)」の
言葉を伝え合います。
プレゼントは花だけでなく、
小物や衣類など様々な贈り物が選ばれます。
フランス
フランスで「母の日」が
一般的になったのは第二次世界大戦後で、
「Fête des Mères (フェット デ メール)」と呼ばれ、
毎年5月の最終日曜日に祝われます。
この日は家族が集まり、
お母さんに感謝の気持ちを伝え、
お母さんが好きな花やお菓子、物などを
贈るのが一般的です。
タイ
タイの「母の日」は毎年8月12日です。
現国王・ラーマ10世の母で、
国王ラーマ9世の王妃であった
「シリキット王妃」の誕生日に当たります。
王妃の誕生日が金曜日であったのですが、
タイでは金曜日の色が「水色」であることから、
水色の服を着た国民で賑わいます。
タイでは、カーネーションではなく
愛の象徴として親しまれている
「ジャスミン」を贈るのが一般的です。
アルゼンチン
アルゼンチンの「母の日」は
毎年10月の第3日曜日です。
アルゼンチンでは季節の花束やプレゼントを
贈ります。
また、親子の間柄に限らず、
知人同士がお互いに「母の日おめでとう!」と
お祝いを言い合う習慣があります。