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母の日

日本を始め、世界の多くの国々で、
5月の第2日曜日は「母の日」として
知られています。
今年、令和5(2023)年の「母の日」は、
5月14日になります。
 
 

「母の日」の起源

 
「母の日」を祝う習慣が
どのようにして生まれたかご存じですか?
 
その起源には諸説ありますが、
よく知られているのは、
100年程前の米ウェストヴァージニア州で、
アンナ・ジャービスという女性が
亡き母を追悼するために、
1907年5月10日にフィラデルフィアの教会で
「白いカーネーション」を配ったというもの
です。
 
 
アンナ・ジャービスさんの母親・
アン・ジャービスさんは
19世紀後半~20世紀初頭にかけて
米国で活躍した社会活動家で、
南北戦争の際、敵味方関係なく
負傷した兵士の手当てや看護を積極的に
行いました。
戦後も彼女は「母の友情の日」として、
まだ火種がくずぶっていた南北の敵同士を
結び付けるために平和活動を行いました。
 
 
1914年、ウィルソン米大統領の提唱で、
議会は5月の第2日曜日を国民の祝日
「母の日」と制定しました。
 
 

もっと昔からあった「母の日」

ただ「母の日」はそれ以前からありました。
古代ローマ時代のローマでは、
全知全能の神・最高神ゼウスの母で、
神々の母「リーア」に感謝を捧げるために
「春祭り」が行われていました。
 
  
またアイルランドや英国では、毎年、
「レント(四旬節しじゅんせつ)」の第4日曜日、
「イースター(復活祭)」の3週間前の日曜日を
「マザーリング・サンデー(Mothering Sunday)」
と呼んで、「母の日」としてお祝いします。
 
   
 
四旬節(しじゅんせつ)
「灰の水曜日」から「復活祭」前の40日間のこと。
キリストの受難を記念して断食・精進を行う期間。
キリストの40日間の荒野の断食修行に因んだもの。
「灰の水曜日」には死と懺悔を想起させるため、
聖灰で額に十字の印をつけます。
 
その昔、この日は洗礼を受けた教会
「マザー・チャーチ(Mother Church)」で
礼拝をするのが習わしだったため、
奉公に出ていた子供達は奉公先から特別に
休暇がもらって、故郷へ帰省しました。
そして手土産として奉公先で焼いた
ドライフルーツをたっぷり使い、
11個のマジパンのボールを載せて焼き目を
「ダフォディル(ラッパ水仙)」などの花を
持ち帰り、母や祖母に贈ったことから、
1600年頃に家族で母に感謝する日「母の日」
として定着したと言われています。
 
 
載っている11個のマジパンのボールは
ユダを除く11人のイエスの弟子達を
表していると言います。
 
現在でも、アイルランドや英国では
「マザー・チャーチ(Mother Church)」の
お祝いはなされていて、
お母さんにプレゼントを贈り、感謝を伝え、
シムネルケーキ」を家族水いらずで食べます。
 

 

日本での「母の日」

 
日本では、明治末期の頃に、米国から
キリスト教由来の行事として伝わり、
キリスト教関係の団体が中心となって、
「母の日」を広めました。
 
昭和6(1931)年に「大日本連合婦人会」が
結成されると、香淳皇后陛下の誕生日である
3月6日が公式に「母の日」として制定されましたが、一般には普及しませんでした。
 

 
国民的行事として母の日が普及するのは、
菓子メーカーの「森永製菓」が「母の日大会」を
開催したのがきっかけとされています。
 
昭和12(1937)年5月8、9日の両日、森永製菓
東京・豊島園(令和2(2020)年8月31日閉園)の
野外ステージを舞台に20万人のお母さん方を
無料で招待して、「ありがとうお母さん!」と
題した「母の日大会」を開催。
 

www.morinaga.co.jp

 
お母さんと子供達が
遊園地でイベントを楽しんでいる様子が
メディアで大きく取り上げられたことから、
日本でも「母の日」が広く知れ渡ることに
なりました。
 
戦後米文化が日本に多く流入するのに伴い、
日本でも5月第2日曜日が「母の日」となり、
日本全国に普及していったそうです。
 
 

カーネーション

 
「母の日」と言えば「カーネーション」。
「カーネーション」はナデシコ科の花で、
毎年花を咲かせる多年草の植物です。
 
 
原産地は地中海沿岸の地域とされており、
現在広く流通しているのは、
多くの近縁種を掛け合わせて作られた
交配種です。
 
「カーネーション」は、
古代ギリシャ時代には既に人々の手によって栽培されていました。
改良が始まったのは16世紀頃の英国で、
最初は白や赤などの品種から作られ始めたとされています。
 
17世紀頃には更に様々な色の品種が開発され、形も大輪のものから八重咲のものまでが作られるようになりました。
その後、仏国、米国と改良の舞台は移り変わり、現在流通している品種に近いものが次々と作られていきました。
 
 
因みに、「カーネーション」が
日本に入ってきたのは江戸時代初期頃。
当時の貿易相手国であったオランダから持ち込まれたと考えられています。
プレゼントする時に気をつけたい
「カーネーションの花言葉」

<赤  色> 母への愛、熱烈な愛、
        愛を信じる

<濃い赤色> 欲望、心の哀しみ

<白  色> 純潔の愛、尊敬 、
       あなたへの愛情は生きている

<ピンク>  温かい心、感謝、
        気品・上品、美しい仕草

<紫  色> 気品、誇り

<オレンジ> 純粋な愛、清らかな慕情、
        あなたを愛します

<青  色> 永遠の幸福

<黄  色> 美、友情

 
プレゼントする時に気をつけたい
「カーネーションの本数」

(どのお花にも当てはまります)
 
  •  1➡「私の運命の人はあなたです」
  •  3➡「私はあなたを愛しています」
  •  4➡「私はあなたを一生愛し続けます」
  •  6➡「私はあなたに夢中です」
  •  8➡「私はあなたの思いやりに
         感謝しています」
  •  9➡「いつまでも一緒にいよう」
  •  11➡「あなたは私の最愛の人です」
  •  12➡「全てをあなたに誓う」
ダズンフラワー12本の花1本1本に、
「感謝・誠実・幸福・信頼・ 希望・愛情・
 情熱・真実・ 尊敬・栄光・努力・永遠」
という意味を込めて贈ってみませんか?
  •  40 ➡「私はあなたに永遠の愛を
          誓います」
  •  50 ➡「永遠」
  •  99 ➡「永遠の愛」
  • 108➡「私と結婚して下さい」

 

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