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母の日

日本を始め世界の多くの国々で、
5月の第2日曜日は「母の日」として知られています。
今年、令和4(2022)年の「母の日」は、5月8日になります。
 
 

「母の日」の起源

 
「母の日」を祝う習慣がどのようにして生まれたかご存じですか?
その起源には諸説ありますが、
よく知られているのは、
100年程前の米ウェストヴァージニア州で、
アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼するために、
1907年5月10日にフィラデルフィアの教会で
白いカーネーションを配ったのが始まりという話です。
 
 
アンナ・ジャービスの母親・アン・ジャービスさんは
19世紀後半~20世紀初頭にかけて米国で活躍した社会活動家です。
南北戦争の際、敵味方関係なく
負傷した兵士の手当てや看護を積極的に行いました。
戦後も彼女は「母の友情の日」として、
まだ火種がくずぶっていた
南北の敵同士を結び付けるための平和活動を行いました。
 
そして、1914年、ウィルソン米大統領の提唱で、
議会は5月の第2日曜日を国民の祝日「母の日」と制定しました。
 
 

もっと昔からあった「母の日」

ただ、それ以前から「母の日」はありました。
古代ローマ時代のローマでは、
全知全能の神・最高神ゼウスの母、神々の母リーアに感謝を捧げるため、
「春祭り」が行われていました。
 
  
またアイルランドや英国では、17世紀に
「復活祭(イースター)」までの46日間に当たる「レント(四旬節)」の第4日曜日を
「お母さんに感謝する日」として
「マザリングサンデー(Mothering Sunday)」が始まりました。
 
「マザリングサンデー」になると、
貴族のお屋敷に奉公に出ていた子供達は、
雇い主からもらったお土産を持ってそれぞれの故郷へ帰省しました。
故郷でお母さんとの再会を喜び、母国の教会に出向いたことから、
「マザリングサンデー」は「マザーチャーチ」とも呼ばれます。
 

 
現在でもアイルランドや英国では
「マザリングサンデー」がお祝いされ、
お母さんにプレゼントを贈り感謝を伝えます。
プレゼントの花はカーネーションではなく、
「ラッパズイセン」を贈ります。
 
シムネルケーキ」という
ドライフルーツをたっぷり使ったケーキを
家族水いらずで食べる習慣もあります。
 
 

日本での「母の日」

 
日本で初めて「母の日」のイベントが行われたのは
明治末期の頃に、米国からキリスト教由来の行事として
日本に入ってきました。
大正4(1915)年には教会でお祝いの行事が催されました。
 
そして、昭和6(1931)年に大日本連合婦人会が結成されると、
香淳皇后陛下の誕生日である3月6日を
「母の日」として公式に制定されましたが、
この時点では民間での「母の日」の知名度は低いままでした。
 

 
昭和12(1937)年5月5月8日・9日の両日、
東京・豊島園(令和2(2020)年8月31日閉園)の野外ステージを舞台に
お菓子メーカーの「森永製菓」が
20万人のお母さんを東京の遊園地に無料招待し、
母の日大会」を開催しました。
 

www.morinaga.co.jp

 
「ありがとうお母さん!」と題し、
お母さんと子供達が遊園地を楽しんだこのイベントが
メディアで大きく取り上げられたことで、
日本でも「母の日」が広く知れ渡ることになりました。
 

 
 

カーネーション

 
「母の日」と言えば「カーネーション」ですね。
「カーネーション」はナデシコ科の花で、
毎年花を咲かせる多年草の植物です。
 
原産地は地中海沿岸の地域とされており、
現在広く流通しているのは、
多くの近縁種を掛け合わせて作られた交配種です。
 
カーネーションは、
古代ギリシャ時代には既に人々の手によって栽培されていました。
改良が始まったのは16世紀頃の英国で、
最初は白や赤などの品種から作られ始めたとされています。
17世紀頃には更に様々な色の品種が開発され、
形も大輪のものから八重咲のものまでが作られるようになりました。
その後、仏国、米国と改良の舞台は移り変わり、
現在流通している品種に近いものが次々と作られていったのです。
 
因みに、カーネーションが日本に入ってきたのは江戸時代初期頃。
当時の貿易相手国であったオランダから持ち込まれたと考えられています。
 
 
プレゼントする時に気をつけたい
「カーネーションの花言葉」

  • 赤色   :母への愛、熱烈な愛、愛を信じる
  • 濃い赤色 :欲望、心の哀しみ
  • 白色   :純潔の愛、尊敬 、あなたへの愛情は生きている
  • ピンク  :温かい心、感謝、 気品・上品、美しい仕草
  • 紫色   :気品、誇り
  • オレンジ色:純粋な愛、清らかな慕情、あなたを愛します
  • 青色   :永遠の幸福
  • 黄色   :美、友情
 
プレゼントする時に気をつけたい
「カーネーションの本数」

(どのお花にも当てはまります)
 
  •  1➡「私の運命の人はあなたです」
  •  3➡「私はあなたを愛しています」
  •  4➡「私はあなたを一生愛し続けます」
  •  6➡「私はあなたに夢中です」
  •  8➡「私はあなたの思いやりに感謝しています」
  •  9➡「いつまでも一緒にいよう」
  •  11➡「あなたは私の最愛の人です」
  •  12➡「全てをあなたに誓う」
ダズンフラワー12本の花1本1本に、
「感謝・誠実・幸福・信頼・ 希望・愛情・
 情熱・真実・ 尊敬・栄光・努力・永遠」
という意味を込めて贈ってみませんか?
  •  40 ➡「私はあなたに永遠の愛を誓います」
  •  50 ➡「永遠」
  •  99 ➡「永遠の愛」
  • 108➡「私と結婚して下さい」

 

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