
5月1日は、新しい元号
「令和」(れいわ)が始まった日です。
「令和はじまりの日」とか「令和スタートの日」などとも呼ばれています。
第125代天皇の御譲位
天皇陛下「お気持ち」表明
平成28(2016)年8月8日 午後3時、
天皇陛下はビデオメッセージ(事前収録)にて
約11分間の自らの肉声で、
高齢化に伴い全身全霊で公務を行うことが
困難になる懸念を表明され、
そして摂政(天皇の代行)ではなく、
天皇自らが退位する形が望ましいという
「お気持ち」を表明され、
象徴天皇のあり方について、
国民の理解を求めました。
「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」の成立
この天皇陛下の「おことば」を受け、
政府は天皇の退位を可能とする
特例法の制定に向けて、
有識者会議を設置し、議論を開始しました。
そして平成29(2017)年6月9日、
天皇陛下の退位を可能にする
「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が
参院本会議で成立しました。
この法律は、従来の皇室典範の改正を行わず、
一代限りの特例として制定されたため、
「天皇退位特例法」や「譲位特例法」とも
呼ばれています。
これにより、約200年ぶりの御譲位と
令和元(2019)年5月1日の
新天皇即位(改元)への道を開き、
上皇・上皇后の称号や待遇なども
定められました。
約200年ぶりの御譲位
平成31(2019)年4月30日、
文化14(1817)年の光格天皇以来
およそ200年ぶりに天皇の御譲位が
実現しました。
午後5時、陛下が「退位礼正殿の儀」で
述べられたお言葉は以下の通りです。
今日をもち、天皇としての務めを終えることに
なりました。
ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の
述べられた言葉に、深く謝意を表します。
即位から30年、これまでの天皇としての務めを、
国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、
幸せなことでした。
象徴としての私を受け入れ、
支えてくれた国民に、心から感謝します。
明日から始まる新しい令和の時代が、
平和で実り多くあることを、
皇后と共に心から願い、
ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを
祈ります。
おことばを述べられた後、
皇居宮殿松の間から退出されるその御姿に
涙が溢れました。
第126代天皇の御即位
新元号「令和」(れいわ)発表
平成31(2019)年4月1日、
「平成」(へいせい) に代わる新しい元号について
臨時閣議で「令和」(れいわ) とすることを決め、
同年4月1日11時41分、菅義偉内閣官房長官が
発表しました。
これまでの改元時とは異なり、
OA(オフィス・オートメーション)化、
インターネット化が進んでおり、
新元号への対応準備の猶予期間を
確保する必要があることから、
憲政史上初めて改元の一ヵ月前となる
4月1日に「事前公表」されたのでした。
改元(即位)
5月1日午前0時に、「天皇の退位等に関する
皇室典範特例法」に基づき
皇太子殿下は第126代天皇に即位され、
「平成」から「大化」以降248番目の「令和」へ
改元されました。
臨時閣議
政府は5月1日午前の臨時閣議で、
皇太子殿下が新天皇に即位されて
最初に臨む儀式「剣璽等承継 の儀」と、
「即位後朝見 の儀」を
憲法に定める「国事行為」として行うことを
決定しました。
剣璽等承継の儀
(けんじとうしょうけい)
5月1日午前10時半より、
天皇としての最初の儀式である
「剣璽等承継の儀」(けんじとうしょうけいのぎ) を
成年男性皇族と三権の長らが出席し、
皇居 宮殿の「松の間」にて行いました。
この儀式は、天皇が皇位とともに伝わるべき
由緒ある物(三種の神器)を継承したことを
確認する儀式で、
歴代天皇に伝わる三種の神器のうち
「剣」と「璽 (じ=勾玉)」、
及び公務で使う天皇の印の「国璽」(こくじ)と
「御璽」(ぎょじ) が引き継がれました。
残る三種の神器の「八咫鏡」(やたのかがみ) は
伊勢神宮にあり、皇居 賢所に分身が安置され、
この儀式には含まれません。
なお「御璽」(ぎょじ) は、天皇の署名がある
詔書や法律、条約などに、
「国璽」(こくじ) は勲章の証書である勲記に
使われます。
即位後朝見の儀
(そくいごちょうけんのぎ)
5月1日午前11時10分より、
天皇が御即位後、初めて国民代表に会う
儀式「即位後朝見の儀」が行われました。
三権の長(首相・衆参両院議長・最高裁長官)や閣僚、地方公共団体の代表などが
参列しました。
ここで陛下は、新天皇として初めて
次のようなおことばを述べられました。
日本国憲法及び皇室典範特例法の定める
ところにより、ここに皇位を継承しました。
この身に負った重責を思うと粛然たる思いが
します。
顧みれば、上皇陛下には御即位より、
三十年以上の長きにわたり、
世界の平和と国民の幸せを願われ、
いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、
その強い御心を
御自身のお姿でお示しになりつつ、
一つ一つのお務めに真摯に取り組んで
こられました。
上皇陛下がお示しになった
象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を
申し上げます。
ここに、皇位を継承するに当たり、
上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、
また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、
自己の研鑽に励むとともに、常に国民を思い、
国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、
日本国及び日本国民統合の象徴としての
責務を果たすことを誓い、
国民の幸せと国の一層の発展、
そして世界の平和を切に希望します。
即位一般参賀
令和元(2019)年5月4日、
一般参賀が皇居で行われました。
早朝から多くの人が集まり長蛇の列を作り、
天皇、皇后両陛下や秋篠宮御一家ら皇族方が
宮殿・長和殿のベランダに並び、
観衆に手を振って応えました。
そして天皇陛下は、
国旗を振り歓声を上げる多くの国民を前に、
「ここに、皆さんの健康と幸せを祈るとともに、
わが国が諸外国と手を携えて
世界の平和を求めつつ、
一層の発展を遂げることを
心から願っております」と述べられました。
最初の国賓
即位後、最初の国賓として、
令和元(2019)年5月25日~28日の日程で
トランプ米大統領(当時)夫妻を迎えました。
5月27日午前、皇居・宮殿「竹の間」にて
両陛下とトランプ大統領夫妻が会見し、
その前には歓迎行事も行われました。
更に5月27日夜には、天皇皇后両陛下主催の
宮中晩餐会が宮殿にて開催されました。
この訪日は、天皇陛下の代替わり後、
日本が最も重要な同盟国である米国との関係を
重視していることを示す場となりました。
あ~あ
即位の礼(そくいのれい)
令和元(2019)年10月22日、
天皇が皇位を継承したことを国内外に示す
一連の国事行為であり、
「即位礼正殿の儀」を核とする
皇室の最高儀礼「即位の礼」が行われました。
即位礼当日賢所大前の儀
(そくいれいとうじつかしこどころおおまえのぎ)
10月22日午前、
皇居の宮中三殿(賢所、皇霊殿、神殿)で、
皇祖神・天照大神と八百万の神々に
天皇の即位に伴う一世一代の重要儀式
「即位の礼」の始まりを報告する
皇室の私的な神事です。
陛下は午前9時過ぎ、
純白の装束「帛御袍」(はくのごほう) 姿で
賢所の殿上に姿を見せました。
落ち着いた表情で前を向いて歩き、内陣に入り、
これから即位の礼を行う旨の
御告文 (おつげぶみ) を読み上げました。
歴代天皇や皇族を祭る皇霊殿、
国中の神々を祭る神殿でも同様の所作を
行ないました。
続いて純白の十二単姿の皇后陛下が
三殿を巡って拝礼しました。
皇族方の他に、三権の長や閣僚らも
参列しました。
即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)
天皇陛下が「黄櫨染御袍」(こうろぜんのごほう)、
皇后陛下が「十二単」を着用し、
皇居・宮殿の「松の間」に設置した
「高御座」(たかみくら) から即位を内外に宣明する
即位の礼の中心となる国事行為です。
約190カ国・機関の要人が参列しました。
祝賀御列の儀(しゅくがおんれつのぎ)
「即位礼正殿の儀」の終了後、
天皇・皇后両陛下は
トヨタ自動車のセンチュリーのオープンカーで
都内をパレードされました
(台風の影響で11月10日に延期)。
2019年11月10日:祝賀御列の儀
饗宴の儀(きょうえんのぎ)
10月22日から31日にかけては、
皇居・宮殿で、祝宴にあたる「饗宴の儀」が
合わせて4回、2600人の招待客をお迎えして
行われました。
22日は天皇、皇后両陛下や
皇族方が華やかな正装姿で
英国のチャールズ皇太子を始め、
即位礼正殿の儀に参列した外国賓客ら
約250人と会食されました。
10月23日 晩さん会
この他、「即位礼正殿の儀」の翌日の10月23日、
総理大臣夫妻の主催で、
儀式に参列した外国の要人など
およそ900人の参列者をもてなす晩さん会が、
東京 千代田区のホテルニューオータニで
開かれました。
大嘗祭
令和元(2019)年11月14日〜15日、
天皇の即位後、一代に一度だけ行われる
最重要の神事「大嘗祭」の中核をなす儀式
「大嘗宮の儀」が夜通しで実施されました。
皇居・東御苑に特設された大嘗宮で、
天皇陛下が新穀(米)を神々に供え、
国家・国民の安寧と五穀豊穣を祈念し、
自身も神饌を食します。
親謁の儀
「親謁の儀」(しんえつのぎ) は、
「即位の礼」「大嘗祭」が終了したことを、
天皇陛下ご自身が
① 皇祖を祀る伊勢神宮
② 初代の神武天皇陵
③ 歴史的に最も近い昭和天皇以前4代
(孝明天皇・明治天皇・大正天皇・昭和天皇)
の天皇陵
にお出ましの上、御報告する、
一連の即位儀式の締めくくりとなる
重要な行事です。
令和元(2019)年11月23日午前には伊勢神宮、
11月27日には神武天皇陵(奈良県橿原市)と
孝明天皇陵(京都市)、
11月28日には明治天皇陵(京都市)、
12月3日に大正天皇陵、昭和天皇陵で
「親謁の儀」が行われました。
天皇誕生日
令和2(2020)年02月23日、
天皇陛下は初めての天皇誕生日を迎えました。天皇陛下が還暦(60歳)を迎えた節目の年で、
この日から2月23日が新たな国民の祝日と
なりました。
立皇嗣の礼
令和2(2020)年11月8日、
秋篠宮殿下が皇位継承順位1位の
「皇嗣」(こうし) となられたことを内外に示す
一連の国事行為「立皇嗣の礼」が
皇居・宮殿で行われました。
当初の4月から延期され、
更に新型コロナウイルス感染拡大防止のため
規模を縮小して執り行われました。
即位後初の園遊会
令和5(2023)年5月11日、天皇陛下即位後、
初めての園遊会が赤坂御苑で開催されました。
コロナ禍や平成時代の休止期間を経て、
約4年半ぶりの再開でした。
各界の功労者ら約1032人が招待され、
両陛下はマスク着用で
参加者と親しく言葉を交わされました。