新元号は「令和」(れいわ)には、
「梅」が大きく関係しています。
「令和」の由来となったのは、
『万葉集』にある歌人、
大伴旅人(おおとものたびと)による歌の序文から
引用したものです。
初春令月、気淑風和、
梅披鏡前粉、蘭薫珮後之香
梅披鏡前粉、蘭薫珮後之香
~ 初春の令月にして、気淑く風和ぎ、
梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す~
梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す~
<歌の意味>
新春の好き月、空気は美しく風は柔らかに、
梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく
白く咲き、蘭は身を飾った香の如き香りを
漂わせている
この句中の「令月」「風和」が組み合わされて
「令和」は生まれました。
「令月」は陰暦の二月のことで、
新天皇の御誕生日2月23日(新暦)とも
重ね合わせたのかもしれません。
咲き誇る梅が告げる春の訪れのような、
明るく期待に満ちた歌から誕生した
「令和」には、
一人ひとりの日本人が、
明日への希望を胸に、
それぞれの花を見事に咲かせることが出来る。
そういう日本でありたいという願いが
込めたそうです。