11月5日「勅使発遣の儀」
天皇陛下が伊勢神宮などに使者を派遣する儀式を皇居・宮殿で実施。
11月8日「立皇嗣宣明の1儀」
秋篠宮殿下が皇嗣になったことを陛下が宣言する中心儀式。(国事行為)
11月8日「朝見の儀」
秋篠宮殿下に陛下が会う儀式。(国事行為)
また、皇室に代々伝わる皇太子に相伝される太刀
「壺切御剣」(つぼきりのみつるぎ/つぼきりのぎょけん)を
陛下が秋篠宮殿下に渡す行事も行われます。
「壺切御剣」(つぼきりのみつるぎ)は、
皇太子が立太子された証として授けられる剣です。
壺切御剣が授与されるようになったのは、
平安時代初期の寛平5(893)年のこと。
当時、「宇多天皇」が
「敦仁親王」(後の醍醐天皇)の立太子に際して、
刀剣を献上したのが始まりです。
これ以降慣例化され、
同剣の継承なしに立太子することは不可能になりました。
現在、皇居で伝承される「壺切御剣」は2代目で、
初代は康平2(1059)年)の宮廷火災で焼失。
2代目の「壺切御剣」は、「藤原教通」が献上した一振です。
昨年、令和元(2019)年9月26日には、
「行平御剣(ゆきひらぎょけん)伝進の儀」が行われています。
これは、歴代皇太子に受け継がれてきた御剣
「豊後国行平御太刀(ぶんごのくにゆきひらおんたち)」を、
皇位継承順位1位の皇嗣となられた秋篠宮殿下に伝えるものです。
御剣は10月22日に皇居・宮殿で行われた「即位礼正殿の儀」で、
秋篠宮殿下が帯剣されていました。
御剣は後鳥羽上皇ゆかりの豊後国の刀匠が手がけたとされ、
大正から昭和、平成と皇位継承の度に歴代の皇太子に伝えられてきた
「由緒物」の一つです。
この日、天皇、皇后両陛下と秋篠宮両殿下は
装束姿で宮中三殿を参拝し、行事挙行を報告。
両殿下は以後、宮中三殿の殿上に上がって拝礼なさいます。
但し、皇居などでの記帳は行わず、
両殿下が皇居とお住まいのある赤坂御用地を移動する際に
儀式的な車列は組まないそうです。
また、両殿下が報告のため
伊勢神宮、神武天皇陵、昭和天皇の武蔵野陵を参拝する日程は
今のところ未定。