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二十四節気「冬至」は「一陽来復の日」

「冬至」は太陽の力が復活する日です。
そのため、冬至は別名、「一陽来復」の日と
言われています。
 

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「一陽来復」(いちようらいふく)とは、
「良くないことが続いた後、
 物事がようやく良い方向に向かう」という
意味です。
 
太陽を神と見なし、あらゆる生命の維持を
日の力に求める古来の人々には、
冬至」はその力が最も弱まる日と
考えられました。
そのため、「鎮魂」(たましずめ)とか
「魂振り」(たまふり)の呪術を行って、
日の力を再活性化させることを行いました。
 
1年で一番太陽の力が弱まる日ということは、
つまりは翌日から確実に日が強く長くなって
いく日だということです。
このことから
「冬至を太陽が生まれ変わる日」と捉えて、
冬至」を境に上昇運に転じると言うものです。
1年の中でも大切なこの日には、
運は上昇させるために、
いろいろな食習慣やしきたりがあります。
 

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冬至」の日の夜が「新月」と重なることを
朔旦冬至(さくたんとうじ)と言います。
 
旧暦では、「11月1日」が「冬至」になり、
1年の節目と月の始まりが重なるため、
喜ばしい兆しとして、
奈良時代から江戸時代までは、
宮中では祝宴が行われていました。
 

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かつて「新嘗祭」は旧暦11月23日に
行われていました。
これはまさに「冬至」の時期に当たります。
旧暦の23日は「下弦の月」の頃。
稲の刈り上げを終えてから
1か月程「物忌み」を続け、
冬至の時期の半月の日に「新嘗祭」として、
実りへの感謝と祈りを捧げたのです。
現在でも、全国にある多くの神社では
「冬至祭」が行われています。
 

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「冬至」は太陽が復活する日であるため、
農業にとって非常に重要な日でした。 
「冬至」を迎えることは、
豊作を祈ることに繋がっていると言えます。
そのため「冬至」には、
農業に関わりの深い言い伝えが色々あります。
 
 
<言い伝え>

・冬至の日が「晴れ」  ➡ 翌年は豊作

・冬至の日が「雷が鳴る」➡ 翌年は雨が多い

・冬至の日に「南風が吹く」
 ➡ 翌年は地震や日照りあるいは大雨などの
   災害が起こる

・冬至の日が「雪が降る」➡ 翌年は豊作

 

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